前説

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好きか嫌いかとは別にして、このバンドはもっと売れるんだろうなーとか、もっと大きくなるんだろうなーっていう未来図が見えるバンドもいるし、逆もまた然りだったりする。

で、そういうことを考えたときに、自分は今、自信を持って「ここからさらに大きくなる」と推せるバンドがひとついて。

それが、フレデリックなのだ。

人によっては「オドループ」がピークでしょ?っていう人もいるかもしれないけれど、僕は断言できる。彼らは絶対にもっと大きくなるぞ、と。

そういう確信めいたことを感じられるバンドの一つだったりするのだ。

なぜ僕はそう思うのか?

そのことをつらつらと記事にしてみたいと思う。

本編

最適な変化の仕方

まず、売れていくための絶対条件としてあるのが「変わっていく」ことだと思う。

フレデリックであれば、仮に第2、第3のオドループを作ることに躍起になっているなーと感じていたら、僕はたぶん彼らは大きくなる、というふうに思わなかった。

だってさ、作ってる当人はともかく聞いてる側からしたらさ、余程のことがない限り、そういう歌は「劣化版オドループ」やんと感じてしまうと思うのだ。

もちろん、フェスだったら安定した盛り上がりを見せるのかもしれないけれど、偏ったニーズを満たすためのバンドになってしまったら、そのバンドに広がりがなくなってしまうし、一度バンドのニーズが固まってしまったら、それを変化させていくのは容易ではない。

おそらく新たなニーズを作れず、音楽性が変われば変わるほどにファンが離れてしまい、人気という一点だけで考えたら、下降しがちになるんじゃないかなーと思うのだ。

けれど、フレデリックは違う。

「オドループ」でのブレイク以後、かなり早いタイミングから、色んな方向性、色んなアレンジの曲を作っていたように思うのだ。

だからこそ、「フレデリズム」でも様々なアレンジの曲を収録していたし、明確に第2章に突入したなーっていうモードの変化が見えるアルバムになっていた。

今まではフレデリックに関心を持っていなかった人、フレデリックからわりかし離れていた人の心も捕まえるような、そんな音楽がそこにあるように感じたのだ。

ただ、ポイントなのは単純に変化をしていくだけなのではなく、それこそ「オドループ」の頃から持っていた、フレデリック特有の良さも周到に引き継いでいるということだ。

あえて言葉にするならば、古参がフレデリックを観て「良いと感じたポイント」はきちんと保ったまま、色んなチャレンジや変化をしているというか。

そのバランス感覚が絶妙だからこそ、フレデリックは大きくなるなーと感じたわけだ。

例えば、フレデリックの持つリズム感や中毒性のあるメロディーは、きちんと今回のアルバムでも堪能できるようになっている。

こういう、良さを引き継ぎながらチャレンジできている、というのはフレデリックの大きな強さのように思うのだ。

しかも、その変化にビジョンが見えるのだ。

こうありたいからこう変化するんだ的な。

そこまで考えて変化できているからこそ、強いよなーと思う。

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売れる顔をしている

これを見てほしい。

なんだかんだで売れるかどうかって、ビジュアルに現れるんじゃないかなーと僕は思っているんだけど、どうみてもこのバンド、売れる顔しているでしょ?

俗な言い方をすると、顔ファンが増えるというか、アイドル的な見方をする人も増えるというか、入り口としてはそういう所から入るようなタイプの音楽リスナーも取り込んでしまう要素を兼ね備えている気がする。

もちろん、入り口はそこだとしても、きちんと音楽のに沼に浸からせるような魅了もあるし、ライブを観たら一発で心が射抜かれることがわかるからこそ、そういう客が入ってきても安心して推せるし、色んなタイプのお客さんを魅了できるのが目に見えているからこそ、より大きくなるんじゃないかなーって思えるのだ。

こういう魅了を持てているのは、大きいように感じる。

ライブでは新曲が盛り上がりのピーク

ぶっちゃけ、バンドって自分たちのアンセムというか、大ヒットソングが一番盛り上がりのピークになりがち、ってことはあると思うのだ。

下手をしたら、新曲は「前座」でしかないということもあると思うのだ。

それに対して、フレデリックのオーディエンスは、きちんと盛り上がりのピークが新曲であることが多い。

つまり、古い歌も新しい歌も、等しくリスナーに届いているし、ファンはフレデリックの変化を受け入れ、賞賛し、盛り上がっている。

このサイクルが出来上がっているのは、とても大きいように思うのだ。

そういう空気を継続的に作れているということは、それだけフレデリックの音楽が沢山の人に届いているということだし、新作がきちんと届けることができている、というのは、バンドが大きくなるうえでの絶対的な条件だと思う。

フレデリックは、そこをクリアーしている。

だから、言えるのだ。

彼らは大きくなるぞ、と。

まとめ

ということで、そんな魅了にはらんだフレデリックのアルバム「フレデリズム2」がリリースされたので、ぜひ聴いてみて、その変化を体感してほしいなーというのが、この記事のまとめになる。

この記事はあくまでもアルバムレビューではなく、フレデリックが大きくなると感じる理由をまとめたものなので、アルバムについてはあえて言葉を紡がない。

けれど、これだけ言っておきたい。

このアルバム、期待以上に良いぞ、と。

それだけは、記述しておこうと思う。

で、単純にこの先にどんな音を鳴らしてくれるんだろうとワクワクさせてくれるからこそ、フレデリックは他のバンド以上に推したくなるわけだ。

いや、ほんとね、ホールやアリーナのような大きなステージが似合うバンドになってきたなーって思う。

だからこそ、この先のフレデリックにも期待していきたい。

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