見た目で損するアーティストへの薄っぺらい考察

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見た目で損をするアーティストって、やっぱりいると思う。

この「見た目」で損するって色んな形式があると思っていて。

よくある指摘は「見た目が良ければ売れそうなのに」という指摘であろう。

確かに、ビジュアルが入り口になってたくさんの人に音楽を届けるアーティストもいる。

さらに見た目があまりにもとっつきにくいアーティストであれば、なんとなく最初の一歩を踏み出すまでに時間をかけてしまうケースもあるとは思うのだ。

一方で、「傍目からみれば見た目が良い」と言われるような見た目だとしても、それが原因で損をするケースもあるのかもしれない、と思う。

これは売れる/売れないの軸というよりは、正統な評価を受けづらいという話になるかもしれない。

極端に見た目が整っていると、そのアーティストのことをきちんと知らない場合、実力がどうであるかを確認する前に「アイドル的」というラベリングを貼って、そのアーティストの音楽を深掘りしないケースがあるからだ。

特に音楽の場合、ジャンルとファッションは紐づく部分が多い。

下北沢的なバンドであれば、こういう格好の人が多いとか、ラッパーなこういうファッションをしがちとか、そういうなんとなくイメージというものがあるから、見た目でジャンルや志向を想起するケースが多くなるわけだ。

そのため、自分が好きなジャンルの見た目とは異なるタイプのアーティストに出会うと、その作品に触れる前に「自分の好きなものとは違う界隈の人」というラベリングを貼ることも多くなる。

そんな印象を受けるわけだ。

もちろん、そういう見立てが正しいこともある。

でも、当然ながらそういう見立てが正しくないケースも多い。

アイドル的なアーティストなのかと思っていたら、ゴリゴリにかっこいいパフォーマンスをしていた。

そういうギャップ的な出会いが生じるケースだって、わりとあるように思うわけだ。

もちろん、そういうギャップを感じることができるケースが訪れたら素晴らしいことだけど、そのフェーズに入る前に「聴かない」という判断をして終わってしまうケースも多いわけだ。

アーティストが、そういう価値判断をされてしまいやすそうな見た目なのであれば、見た目が良いとか悪いとかそういうことは置いといて、単純に「損」だよなーと思うわけだ。

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ただ、色々と音楽を聴いていると、思うのだ。

○○ってこういうイメージだと思っていたけれど、ちゃんと作品を聞いてみると、全然イメージと違ってかっこよかった。

こういうケースがわりと多いよな、と。

特に特定の界隈ではきちんと支持されているアーティストであれば、そういう良い意味でのギャップを感じることが多い。

思えば、当然である。

特定の界隈で、たくさんの人を魅了しているのだとしたら、それ相応の理由があるからなわけで。

その理由はアーティストによって違うだろうけれど、パフォーマンスの素晴らしさに集約するケースだって当然いくつもあるよなーということを思うわけである。

思えばそういう当たり前のことを、色んな音楽に触れていると感じることがよくあるのである。

あと、音楽に関して言えば、若いからは上の世代から過小評価されやすい気がする・

どうしても、上の世代からしたら、自分と同世代のアーティスト(というか、自分の青春時代のアーティスト)を高い評価にしてしまい、新しい世代のアーティストは評価をよく知らないという理由を添えて、低く見積もりがちな気がするのだ。

なので、出てきた当初はネットで叩かれがちだったアーティストも、時が経つと正統なる評価を得るということもある。

B’zだってそんな印象を受けるし、BUMP OF CHICKENだって時間の経過で評価が定まっていった印象を受けるし。

まあ、各々が色んなバイアスを持った中で、音楽の好き/嫌いを決めるのは当然だと思う。

そういうもんだとは思うのだ。

でも、どこかのタイミングでなんとなく自分が持っていたバイアスに変化が生じたとき、それまでに「聴かない」と思っていたアーティストの音楽の素晴らしさに気づくこともある。

そんなふうに思うのだ。

まとめに替えて

別に何か言いたいことがあって、文章を書いているわけではないんだけど、ふとそんなことを思っている2023年最初の週末。

当たり前だけど、見た目で音楽の価値なんて判断できないよなーと思うし、素晴らしいパフォーマンスとかはそういうところを飛び越えたところにあるのかもーなんてことをぼんやりと思うのである。

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