今年も色んなバンドが売れた!

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今年、売れたバンドと言えば、ヒゲダンとKing
Gnuがイメージされる。

両者とも曲が良いというのが前提にブレイクしているし、知名度が上がってからも、リリースする曲がどれも名曲という流れ。

https://youtu.be/KKjZLvrwfL8

音楽オタクもライトな音楽リスナーも納得の楽曲は、ブレイクするべくしてブレイクしたバンドだよなーと思う。

けれど、ファンの熱狂とともに感じるのは「バンド」や「作品」ではなくて「バンドメンバー」を愛する人が増えてきたなーということ。

良くも悪くもメンバーの人となりや、キャラクターが見えてくることで親近感が湧き、その人自身を愛するようになるわけである。

リスナーとしての好きだったはずなのに、いつしかファンとしての好きに移行したような空気を感じるわけだ。

当然ながら、ある種キャラクター的に見せるのはバンド側の戦略でもあるし、ロッキンのような雑誌や自身のラジオ番組をはじめ、各種メディアも作品の音楽性より、その人の物語やキャラクターに軸を置いた紹介をすることが多いのだから、当然の流れだとは思う。

なんなら、キャラクター的な部分に愛着を持つことで、その音楽をより好きになるということもあるだろうし。

昔の僕ならその辺の感覚が少しスレていたので、こういう流れになることをあんまりよく思っていなかったかもしれないが、最近はむしろそういう面白さもあるんだなーということを実感している。

何より、キャラクター性が見えるからこそ楽曲の魅力も倍増するなーと思うし、音楽って音楽だけでは完結しない面白さもあることを実感してるわけだ。

なので、 バンドメンバーに愛着を持つことも素晴らしいことだと思うのである。

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逆に言うと、インディーズバンドが売れるために重要なのはこの部分なんだろうなーと思ったりもする。

売れるためにはSNSとかYouTubeのプロモーションを頑張るべきだ!みたいな話があるけれど、ここでいう頑張りとは認知されることと、楽曲を知ってもらうことと合わせて、人として愛着を持ってもらう入り口を作ることも大切なんだろうなーと思うわけだ。

まあ、他の人と同じことをやってもジリ貧なので、僕のようなリスナーが思いつくレベルのことをやっても効果は薄い気がするけれど、いずれにしても、売れるということを考えると、この辺のデザインをどうするのかがすごく大事になることは改めて感じるわけだ。

そういえば、たまたま今日、川谷絵音が自身のツイッターにて、昔にリリースした楽曲がTik Tok経由でバズっていて、それによりサブスクなどのチャートも上昇していることを述べていた。

個人的にはこういう形で楽曲が知れ渡ることも素晴らしいことだとは思うんだけど、音楽ファンからするとTik Tokは許せんという風潮もあったりするので、なんだか難しいなーと思う。

まあ、この話や価値観には思うところがないわけではないんだけど、まあそれは別なので、この記事では置いておこうと思う。

何が言いたいかというと、なんだかんだでバンドが売れる上で重要なのは、アイドル的な価値観を作っていくということだ。

令和になっても、ここはけっこう重要なんだなーと改めて感じたわけである。

とはいえ、ウケるキャラクター自体は変わってきたんだなーとも思っていて。

例えば、King Gnuの井口は、元々女の子にモテそうな可愛い見た目をしていた。

しかし、あるタイミングで髪の毛をバッサリ切って、髭を伸ばしはじめ、意図的に女の子ウケしそうな見た目をやめるようになった。

けど、逆にその見た目と今のキャラクターがマッチすることで、再びアイドル的な人気を勝ち取るようになったという流れ。

本人的には今の状態をどう感じているのかはわからないけれど、観ている側からすると、面白い流れだなーと思っている。

で、おそらくは今後もその流れがより加速するのだろうし、その流れが加速するなかで、良くも悪くもワンマンライブの空気は変わっていくのだろうと思う。

売れるバンドの絶対的な宿命として、古参にとってはいたたまれない空気に変化していく、というのがある。

これは良い悪いの話ではない。

ただ、ブレイクしていたり人気を勝ち取れているバンドには変化が生まれるということだ。

そして、バンド側はその変化を柔軟に受け止め、変わり続けていくのである。

まあ、価値観の話をすると、人の数だけ思うところがあるとは思うんだけれど、個人的に一つだけ意見があるとすれば、あまりにもアーティストをキャラクター化しすぎたり、偶像化することだけは良くないよなーと思っていて。

アーティストだって自分と同じ人だから気持ちの浮き沈みは当然あるし、どんな人でも良いところもあれば悪いところもあるわけで、極端にチヤホヤしたり極端にひとつの失策で手のひら返したように失望するのはどうかなーなんて思うのだ。

アーティストが遠いのに近い存在になってきた分、距離感をはかりちがえることもある。

けれど、なるべくはお互いハッピーになれる距離感と関係性を大事にするべきよなーなんて思うのだ。

ファンの母数が増えれば香ばしい事案も増えるからこそ、そういう根底は大切にしなきゃーなんて思う次第。

まとめに代えて

それにしても、ヒゲダンのワンマンチケットがなかなか当たらない。

本当に何とかしてほしい。

ライブに行きたいのに。新曲聴きたいのに。

あーライブ行きたいな〜。

今はそれが、ただ切実な悩み。

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