メジャーバンドの変化について思うこと

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最初に書いておくと、この記事は人に読ませるためのものというよりも、独り言の羅列みたいなものと思ってほしい。

例えばの話として、少しずつ受け止められ方がアイドル化しているバンドをみて、どう思うだろうか。

何をもってアイドル化、というのかは難しいところであるが、これは受け止める側が「あ、このバンドはアイドル化している」と感じたら、それがひとつのスタートラインなのだと思う。

自分は、アイドル化しているのかどうかについては何ともいえないが、今までのそのバンドのファン層と「違う層」にまで需要されだすと、こういう話が渦巻いてきがちである。

当然ながら、どんなバンドにだって歴史があって、売れないフェーズから売れるフェーズに至るまでのドラマというのは壮絶なものである。

そして、そのフェーズを減る中で、そのバンドだからこその世界観だったり、文化(あえてこの言葉で表現している)が出来上がったりする。

しかし、違う界隈の勢力が大きくなると、売れない→売れるフェーズに至るまでの間に、時間をかけて培った、それらがどうしても形を変えてしまうことになる、というのは往々にしてある。

違う界隈の勢力が大きくなるから、世界観や文化が変容するのか、世界観や文化が変容したから、違う界隈の勢力が大きくなったかについても、ケースごとによって異なるから一概に言えないが、その変化が急激であると、どうしても、そこで「揉め事」は起こりがちになってしまう。

バンドによっては、世界観や文化は変容しなかったが、変容しなかったが故に規模を広げることができず、活動を止めてしまうバンドもたくさんいるわけで、「変化すること」そのものは悪いことではないと思っている(長い年月売れているバンドは、ほぼ例外なく変化を繰り返しているバンドだと思うからこそ、なおのことだ)。

まあ、そのバンドが今後どうなるかと、今の変化を肯定するかは別の話だし、個々人がどう思うのかは自由にすればいいとも個人的には思う。

ただ、自分がその「変化」について考えるときに重要なのは、軸があるのかどうかだよなーと思うのである。

なんというか、特定の変化をして、その変化をした際にバンド側がメッセージを発することってあると思う。

そのメッセージを聞いたうえで、その変化が納得できるものなら自分は良い変化だと思うのだ。

でも、なんか違うなー、そのメッセージを軸としたとき、その変化って変じゃない???ってなったら、自分的にはその変化を「むむむ・・・」と思ってしまうのである。

たぶんだけど、バンド自身が肯定できない変化を外野の圧力で行おうとした場合は、そういう????な状況が生まれるのだと思う。

ゴリゴリにやりたいのに、大人の事情で「ポップな路線」になってしまったとかだと、わりとそういうことってあると思うのだ。

でも、自分はたくさんの人に音楽を届けたい、なぜなら●●をしていきたいからで〜みたいな感じで、その変化に筋が通っていると感じた場合は、逆にその変化にかっこよさを感じるのだ、自分の場合は。

自ずと、そこの軸が固まっている場合は、その覚悟に等しい素晴らしいアウトプットが生まれていると思うので、なおのこと、そんな風に感じるのである。

当然ながら、優先順位はバンドによって違っていて、大切にしたいものもバンドによって違うと思う。

ときによっては、ファンが大事にしたいものと、バンドが大事にしたいもので、ズレがある場合もある。

でも、それはそれで仕方がないというか、歳をとれば自分自身も考え方が変わるのと同様、バンドだってやっているのが人であれば、フェーズごとに考えだって変わると思うし。

とはいえ、バンドの本質は「作る音楽」と「ライブ」にあると思うので、そこがむむむむむ、になってしまったら、それはもう仕方がない話だとも思うのである。

まあ、ただ、色んなバンドを観てきたけれど、メジャーになって、大きくなるバンドの「覚悟」って凄いと思っている。

だって、有名になることによる弊害がとても大きいのは、きっとSNSに触れている人の多くが実感することだと思う。

であれば、特定の層だけに需要されるように生きて、好きなことを貫く方が「楽」という考えだって、あるわけだ。(それでメシが食えるかどうかは、また別の話になるが)。

そんな中でも、広いフィールドに出て、関わる人を増やし、その人ら全員の「覚悟」を背負って、ハッピーな方向に向かうのは、並大抵の覚悟じゃないとなかなかに貫けないことだって思っていて、スケールの大きい活躍をしているバンドは、その「覚悟」を持っていることが多いと思っている。

少なくとも。俺たちはロックなんだから好きなことをしていいとのたまって、責任を全て「音楽」にするような所作よりは、覚悟をもって色んなことを自分で受け止めているんじゃないかと思う自分がいる。

まとめに替えて

正解とか不正解とか、そういうのは実際のところないと思う。

個々がどう思うのか、の話でしかないから。

でも、そういうトピックについて考えるとき、諸々を踏まえて「軸がある」と感じるバンドに、自分はわりと惹かれるという、そういう話。

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