前説

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バンドマンが恋愛をしていると、それがニュースになる。

そのニュースを話題にしてしまう人の気持ちもわかる。

自分だってそういうタイプの人間だ。

でも、それが加速してしまい、当事者を傷つけるようなことがあってはならないよなーと思う。

本編

バンドマンをアイドル視するのは個人の自由だと思う。

そこにある種の疑似恋愛をするのだって、個人の自由だと思う。

バンドマン自身がそのつもりではないのに、アイドル視する風潮はどうなのかなーという人もいる。

でも、どういう「需要」をするのかは、個人の自由だと思う。

また、本人がアイドル視されることにまんざらでもないならそれはそれでいいと思うし、人の需要のあり方にいちいちイチャモンをつけるものではないと思う。

何よりも、「好き」と思うきっかけは見た目だろうが、音楽だろうが何だっていいとは思う。

どうせなら音楽を好きになったらそっちの方が素敵だと思うけれど、<入り方>なんてそこまで重要ではないから。

ただし、だ。

忘れてはならないことがある。

それは、どんな人だって一人の人間であるということ。

これだけは忘れてはならない。

あなたと同じように、ちょっとしたことで傷ついてしまう、ナイーブな人間であるはずなのだ。

それだけは確かなはずなのだ。

どんな有名人だろうが、どれだけ強そうに見える人だろうが、そこの部分では変わりはないはずなのだ。

好きだった人の恋愛のニュースに聞いてしまうと、むむむむむと思ってしまうファン心理だって理解できる。

そこに対して意見を言いたくなる気持ちもわかるし、悲しい気持ちになってしまう人もいるなら、それはそれでいいと思うのだ。

でも。

それが過剰になりすぎてしまって、知らず知らずのうちに言葉の刃をその当事者に向けてしまうのことは良くないことだと思うのだ。

そのバンドマンがいるおかげで、人生が輝くことは素敵なことだ。

そのバンドマンが紡ぐ音楽に心を燃やし、いつしかそのバンドマンの存在そのものが尊くなることだって、素晴らしいことだ。

きっかけは何であれ、音楽を趣味にすることの素晴らしさに気づけたのならば、それはきっとかけがえのないことだと思うから。

でも、それが行き過ぎてしまって、バンドマンを自分の機嫌を取るための道具にしてしまってはいけないと思う。

それはちょっと違う。

人間の本質には物事をコントロールしたいという良くがあるらしいが、好きな人にそういう欲望を向けることはきっと良くないことだって思う。

なぜなら、その好きな人は生きている生身の人間だからだ。

だから、まるでアニメのキャラクターのように扱ってしまってはいけないのだ。

どんな人だって生きている人間なのだから。

どれだけ遠くの世界にいるような見える人だって、自分と同じ「生活」をしている人間なのだから。

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話は変わって

恋愛脳という話だけじゃなくて、バンドマンを神格化してしまう風潮にもむむむむむ、と思うことがある。

あの人はきっとこんなに素敵な人なのだ。

優れた人格を持っていて、人間味が溢れていて、、、みたいな理想を大きくしすぎてしまうことがある。

あれもやりすぎは良くないよなーと思うのだ。

挙げ句、あこがれだった人が「自分の意図通り」の動きをしなかっただけで、大きな失望をしてしまうのは、うーんと思ってしまうのだ。

もちろん、犯罪行為をした場合は事情が違うだろうけれど、あまりにもささいなことで亀裂を生みすぎていることが多い気がするのだ。

どんな人だって良いところもあれば悪いところもある。

こういうところはダメだったりするけれど、こういうところは尊敬できる。

対人間とのコミュニケーションってそういうものだと思うのだ。

良いも悪いも含めてそれがその人の個性なはずで、どれだけ神格化しているその人だって、そういう個性を持った人間だということを忘れてはいけないと思うのだ。

過激な政治思想を話すのならばともかく、ちょっとした自分の意見を主張するだけでもナイーブにならないといけない昨今のSNS文化には、疑問を覚えることもあるから。

表現者だったはずのバンドマンは、リスナーの機嫌を伺うような言葉ばかりを投げかけるようになってしまいがちだ。

間違っていることならともかく、あまりにも尖った言葉ならともかく、機嫌をうかがった言葉にしか投げかけられないとしたら、それはあまり健康的なことだとは思えないから。

当然、ひとつのメッセージに対して良い悪いを検討すること事態は素敵だと思うけれどね。

みんなそれぞれ違う考えを持って、それぞれの意見を交換しあうことが大事っていう価値観がもっと普及したらいいのになーなんて思うのである。

まとめていくと

要はどんな人だって人間であり、それぞれがそれぞれ自分の人生を一生懸命生きているし、その中で色んなことを考えているというわけだ。

バンドマンは「アイドル」じゃないし、それ以前に「人間」であるというわけだ。

そのことを自戒を込めて、考え直してみたいなあと思うのである。

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