前説

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うんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこ

これを見て、あなたは何を感じただろうか?

もしかしたら、ロッキン・ライフの中の人はまた、うんこの話をしているな〜。

本当に下品だな〜と思った人もいるかもしれない。

でも、それは誤解なのだ。

実はこれ、僕が単に思いつきでうんこの話したわけではなく、とある歌の歌詞を抜粋しただけなのである。

は?

そう思う人もいるかもしれない。

でも、嘘ではないのだ。

その証拠に、この歌を聴いてみてほしい。

https://youtu.be/XA1PtJ0AVc4

ね?

間違いなく、

うんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこうんこ
うんこうんこうんこ

と歌っているでしょ?

というわけで、この歌を手掛けたFrascoのタカノシンヤさんにインタビューさせてもらいました!

では、どうぞ。

本編

インタビュー開始

–今年、一年のFrascoさんのお仕事で、一番想い出に残っているものはなんですか?

タカノシンヤ(以下、タカノ):うんこミュージアムのテーマソングU.N.K.O.です。ケンモチヒデフミさん(水曜日のカンパネラ)と一緒に仕事出来たこと、歌詞とメロディが各方面で評価されたことが嬉しかったですね。あの曲は割と狂ってて自分でも好きです(笑)。

–U.N.K.O.は、どういった経緯で作られた作品なんですか? また、この作品を作る上で重要視したポイントはなんですか?

タカノ:うんこミュージアムの音楽担当に抜擢されて、テーマソングだけでなく館内BGMとかSEとか全て監修することになりました。テーマについては推進力が欲しかったので、トラックをケンモチさんにお願いしました。うんこというモノをポップにカッコよく聴かせられるよう作ってます。歌詞は起承転結を意識しており、あえて壮大にバカバカしい内容にしました。

–そうなんですね。では、どういう音楽がお好きなんですか?

タカノ:難しい〜!邦ロックから南米のスウィングジャズまでジャンル問わずなんでも聴いてます。ビートの心地よさ、コードとメロディのハーモニーとかを割とポイントにして聴いてるかもですね。最近のオススメはH&MとかStarbucksのSpotifyプレイリストですね。

タカノ:ドライブデートの時とかにすごく良さそう(笑)。ドライブデートなんてしないけど…

–(笑)。では、音楽を作る上でのこだわりはなんですか?

タカノ:メロディと言葉ですかね。例えば、「Reality」という曲の歌詞に出てくる<煮沸消毒して心>とか<生理的にNG>とかっていうフレーズは、J-POPや邦ロックの長い歴史の中では、おそらく使われてこなかった独自の表現だと思うんですよね。

タカノ:City Your Cityと共作した「Micro Summer」も、Aメロの歌詞がしりとりになっていたり、<ドップラー効果>というワードをドップラー効果的に使ってみたり。言葉遊びの面白さとか、そのフレーズ自体が持つ独特なパワーを意識して作ってますね。

–毎回、トリッキーな形で作品をリリースする理由はなんですか?

※実は、Frascoは毎回変わった形で音源をリリースすることが話題になっているのだ。
参考:Frascoのホームページ

タカノ:最初は普通にCDでEPとかも出してたんですけど、なかなか難しいなという感触があって。そこでシングルとアルバムのいいとこどりとして「シンバム」という新しいリリースの概念を作ったのですが、それが結構話題になって業界の人達も注目してくれて、

こちらからどうぞ⇒https://frascotts.com/track/rem/

タカノ:「あ、うちらはこっちの方向だな」と気付きました。元々の(バンドの)コンセプトが「実験」だったし、前例の無いことをどんどんやっていって、アーティストと音楽の概念自体を作り変えていきたいですね。「食べられるCD」とか「自由過ぎる著作権」とか、今後やりたいアイデアはまだまだ沢山あります。

–食べられるCDや自由すぎる著作権とはどういう構想なんですか?話せる範囲でいいので、伺ってみたいです!

タカノ:具体的な内容までは秘密です(笑)。お金面で苦戦してるので地道にスポンサーを探してるとこだったりしますね。誰かにやられる前にやっていきたいですね。

–今回のミニシンバムで、一番お気に入り曲はなんですか?また、その理由もあればお聞かせください!

タカノ:全部好きなんですが、一番はBalloonですね。変拍子にポエトリー、サンプリングで色々な音も入れていて、展開も多く面白い世界が作れました。歌詞の内容は喪失の歌なのですがポップに仕上がってるので不思議なバランスで、今までにない感じの曲です。

–今回の新作をこういう形でリリースしようと思った理由はなんですか?

タカノ:皆で作品リリースについて打ち合わせをしてたら面白いアイデアがバンバン出てきて、その流れで大きなテーマとして「リリース」っていう言葉をいじろう!と決まりました。リリースって「出す」だけでなく「手放す」っていうニュアンスもあるし、色々な場面で使われてる言葉ですからね。CDではなく風船にDLコードを付けて空にリリースするとか、外来種やウイルスなど本来リリースしてはいけないものを作品としてリリースするとか面白いと思います。メンバーみんな言葉遊びが好きなんですよね。

–新作における、音楽的な面での作品のこだわりはなんですか?

タカノ:アレンジにこだわりました。突然リズムが倍になったり、サウンドやコードがガラッと変わったり、展開多めの曲が多いです。シンセやサンプリングの音色、コード進行など、今までの作品とは違うアプローチを入れまくってますので過去作と聴き比べても面白いと思います。あとは意外かもですがニルヴァーナとかレッチリとか、Frascoと全くかけ離れた音楽ジャンルのアーティストからリズムやベースライン等エッセンスを抽出して入れたりしてます。あくまでもインスパイアなので全然どこに入ってるかはわからないと思いますが(笑)。

–なるほどですね・・・。では、少し話が変わりますが、音楽業界に対して思うところがあれば、お聞かせください!

タカノ:日本のマーケット自体ストリーミングで多少回復してきてるとは思うんですけど、サブミッションメディアとか配信に準ずるサービスが海外に比べたらまだ日本は黎明期って感じで、そもそも概念自体が全然浸透してない。音楽を作る人達も届ける人達も、もっと頑張っていかないと海外から「日本の音楽業界遅れてる〜!」とめちゃ後ろ指刺されると思います。アーティストもレーベルもメディアも、業界に携わる全ての皆さん、やったりましょうぜ。

–では、最後に一言お願いします!

タカノ:これをキッカケにFrascoを聴いてくれる人が増えたら最高です。ネット上に音源が沢山あるので、是非チェックしてみてください。ライブも来てね。

ライブ情報はこちら⇒https://frascotts.com/info/809/

なお、2019年10月30日リリース予定の「Iyoiyo」を皮切りに、シングル5曲を連続で配信予定。

12月半ばにミニシンバム『Release』が完結する予定とのこと。

そちらの詳細はこちら⇒https://frascotts.com/info/812/

まとめ

うんこの歌を作っている人は、実は色々と音楽も作っている。

その音楽を届けるために前例のない試みにもどんどんチャレンジをしているわけだ。

そんな発想で音楽を作っている人の音楽が面白くないわけがない。

そのどれもが魅力的なんだよ!ということが、この記事でなんとなく伝われば、幸いである。

興味を持たれた方は新作含めて、ぜひ触れてみてほしいなあ、と思うばかりである。

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