18祭に向けてBUMP OF CHICKENの歌詞の魅力を強引に伝える記事

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18祭にBUMP OF CHICKENが出るので、せっかくなのでBUMP OF CHICKENを通ってこなかった人たちに、BUMP OF CHICKENの歌詞ってこういうところが良いんだよな、と思うポイントを列挙したいと思う。

それでは、どうぞ。

本編

物語性のある歌詞

BUMP OF CHICKENのデビューと、音楽を聴き始めたタイミングがわりとイコールの自分にとって、BUMP以前とBUMP以後の比較は難しい。

ただ、それを踏まえたとしてもBUMP OF CHICKENって、それまでのバンドにある歌詞世界を大きく変化させたバンドだと思っている。

その要素としてひとつあげられるのが、物語性の強さだと思う。

特に初期のBUMP OF CHICKENの楽曲は「ガラスのブルース」しかり、「K」しかり、ある種、ひとつの小さな物語に触れるような歌詞展開をする楽曲が多かった。

それまでは歌詞って、自分に主人公を重ねられるような言葉の綴り方をすることが多かった、そんな印象を受ける。

でも、BUMP OF CHICKENの初期の歌って、そういう聴き方とは異なるフレーズのアプローチをしている歌が多い。

ヒット曲の「天体観測」だって、自分と重ね合わせて聴くとよりは、楽曲が紡ぐ独特の物語に魅了されて聴かれる印象が多かったと思うし、そういう眼差しに革新さがあったように感じるのだ。

ゲーム的なリアリティー

もちろん、単に歌詞が物語的というのであれば、他のバンドでもいたかもしれない。

でも、BUMP OF CHICKENの楽曲って、単に物語的なのではなく、リアリティーの置き方がちょっと特殊だったように感じるのだ。

いわゆる現実に即してのリアリティーというよりは、ゲーム的な想像力に立脚したリアリティーが内在していたように思うのだ。

ゲーム的、というのが少しややこしい言い回しだとするならば、フィクションであるはずのものに対して「リアル」をみる眼差しが歌にあったといっても、いいのかもしれない。

「アルエ」はそんな想像力をもって作られた楽曲のひとつだと思うし、「ギルド」のような世界観だって現実のことを歌っているわけじゃなくて、ゲーム的な想像力に内包した”リアル”な歌であるように感じる。

内面描写の鮮やか

先ほどの項目でBUMP OF CHICKENは物語性が強かったり、ゲーム的なリアリティーに内在した歌が多いと述べた。

確かにそういう部分もあるとは思う。

でも、BUMP OF CHICKENの歌って、現実からかけ離れた突飛な歌が多いのかというと、そんなことはなくて。

どちらかというと、自分に重ね合わせて聴くことのできる歌が多い。

なぜかというと、BUMP OF CHICKENの歌ってどこまでも内面描写が丁寧だから。

というよりも、風景描写をしているのかと思ったら内面描写をしていることが多く、フレーズのひとつひとつが突然表情を変えて突き刺さることが多いのである。

これは、初期の楽曲も最近の楽曲も変わることのない、BUMP OF CHICKENの楽曲の魅力だと思う。

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人じゃない主人公の鮮やか描写

今までの項目とも繋がるんだけど、BUMP OF CHICKENの楽曲って眼差しが独特なのである。

これは一人称や二人称を指しても言えることである。

多くの楽曲は、一人称は人間であることが多いし、少なくとも”共感”を狙う歌であれば、ほぼ間違いなく人間を主人公にした歌を歌う。

しかし、BUMP OF CHICKENはそうはしない。

「涙のふるさと」や「夢の飼い主」のように、わかりやすく”無機物”を主人公に据えることもあるし、「Butterfly」や「流れ星の正体」のように捉え方によっては人間とは違う何かを歌っている歌なのではないか・・・と感じるケースもある。

歌詞の本当の意味は作り手にしかわからないけれど、内面の描写の丁寧で、ゲーム的なリアリティーも大切にするBUMP OF CHICKENだからできるアプローチだと思う。

普通の作詞家が同じようなアプローチをしても、こんな人の内面に刺さる共感の歌にはならないと思うから。

どんでん返しの結末

物語性の歌詞、と通ずる話かもしれないが、BUMP OF CHICKENの楽曲は終盤にかけて世界観をどんでん返しする歌が多く、これも大きな魅力になっている。

「K」や「スノースマイル」はそんな代表曲だと思う。

「天体観測」や「SOUVENIR」も、どんでん返しの仕方は異なるものの、驚きが歌詞に内包しているというスタンスは変わっていない印象を受ける。

さまざまな想像力をもち、フレーズひとつひとつに丁寧なこだわりをみせるBUMP OF CHICKENだからこそ、できる芸当だよなと思う。

まとめに替えて

これは、BUMP OF CHICKENの歌詞の魅力のひとつであり、もっとフレーズひとつひとつをみたら、もっと細かく魅力を言うこともできる。

相反するふたつの巧みな並べ方とか、同じモチーフの使う際の上手さとか、情景描写と内面描写のフレーズの使い分けの上手さとk、言い始めるとキリがない。

なんにせよ、BUMP OF CHICKENの歌詞っていろんな観点から面白さで溢れていると感じてもらえら・・・なんてことを思う次第。

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