前説

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アルバムの中の好きな歌って、その時々によって変わる。

自分の中でのブームが時期ごとに変わるし、好きで聴きまくった曲だからこそ飽きてしまうってこともあるわけだけど、その中で今、あえて一曲を選ぶとすれば。

そういう視点で、UNISON SQUARE GARDENのアルバムごとに好きな歌を一曲ずつ選んでみたい。

本編

UNISON SQUARE GARDEN

箱庭ロック・ショー

けっこう田淵の歌って、音楽に対する自分の衝動をいれていることが多いように思う。

人によっては音に対して言葉を当てはめただけ、と捉える人も多いけれど、けっこう素直に音楽の衝動だったり、ロックに対する想いを言葉にしているように思うのだ。

で、「箱庭ロック・ショー」もそういう類の歌だと思う。

「箱庭」というところに、田淵のロック観が詰まっているようで好きなのだ。

あと、冒頭のギターがカッティングする感じも好き。

JET CO.

ライドオンタイム

痛快なリズムに載せて歌うナンバー。

今の洗練された声とは違って、荒々しさが残っている斎藤のボーカルも良い。

サビの語尾を強めて歌う感じが良い。

改めて、ユニゾンってロックとポップのバランスが巧みなんだよなーと思う。

Populus Populus

オリオンをなぞる

「プログラム15th」にて、鈴木がどう聞いても「ラスト」って叫んでいるのに、ラストではなかったこの歌。

改めてみると、けっこうがっつり「ラスト」と叫んでいて、びっくりした。

代表曲すぎて、いまさらな部分もあるけれど、こういうヘンテコな歌が代表曲になるところがユニゾンの面白さだよなーと思っていて。

メロディーもそうだし、歌詞もそうだし、リズムの当て方もかなりクセがあるよなーと思うのだ。

普通、バンドの代表曲ってなんだかんだでベタなことが多いけれど、シュガビタ然り、オリオン然り、クセがすごいのだ。

で。

こういうクセの集まりのような曲をきっちりとポップなところに着地させるところもユニゾンの凄さだよなーと、改めて思う。

そういう王道じゃないはずなのに、王道感があるこの歌がすごく好きなのである。

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CIDER ROAD

シャンデリア・ワルツ

ユニゾンのアルバム曲のラストってトリッキーな歌が多いイメージである。

でも、「シャンデリア・ワルツ」はわりとバンドの曲の立ち位置的にも、曲が持つ魅力的にもラストがふさわしい感があって。

そういう収まりの良い感じがとても好きなのだ。

あと、田淵は音楽とかロックとかバンドへの想いをわりと歌詞にしがちと書いたが、この歌もまさしくそういうところがあって。

歌詞に想いをはせた聴き方ができるのも、この歌の楽しさだったりする。

あと、ワルツと歌う部分で、リズムが急にぐぐっと早くなったりと、そういうリズムの小技を魅せるところもユニゾンらしくて好き。

Catcher In The Spy

メカトル時空探検隊

田淵ってアルバムのバランスを相当意識して曲を作るタイプの人間だ。

だから、2曲目はわかりやすいロックナンバーであることが多いし、バラードは1〜2曲しかないことがほとんどだ。

で、アルバムの中盤は、アルバムの空気に揺さぶりをかけるような遊び心のある歌が多くて、前半との空気の違いにやみつきになることが多い。

「メカトル時空探検隊」も音はかっこいいのに、妙にチャーミングさを感じる曲で、そこがユニゾンならでは感を感じて好きなのである。

Dr.Izzy

パンデミックサドンデス

疾走感があるのに、その中でかなりリズムに緩急をつけている。

これってユニゾンならではだなーと思っていて。

単に静と動を使い分けているとかじゃなくて、疾走感のある部分でもかなりリズムにバリエーションがあって、鈴木の小技が冴えているのだ。

「パンデミックサドンデス」は、そういう歌の典型だと思っていて。

そういう疾走感のある歌で、ここまで自由にリズムを味方につけられるのは、ユニゾンの演奏力が高いからだし、ユニゾンが「煽り」を必要とせずにライブを盛り上げることができる所以でもある。

そういうユニゾンの強さを体感できるので、この歌がすごく好きなのである。

MODE MOOD MODE

君の瞳に恋してない

ひねくれているけれど、ポップ。

そういうユニゾンの魅力が詰まった一曲。

っていうか、こういう歌をアルバムのラストに持っていることが、もうひねくれていて、でもそのひねくれ方が絶妙でいいんだよなーと思うのだ。

こうやってアルバムを昔から順に聞いていくと、斎藤の声の研ぎ澄まされた方がすごすぎてびっくりする。

そりゃあ多くのバンドがどんどん洗練されていきがちなんだけど、ユニゾンのそれは他のバンドと少し性質が違うのだ。

簡単にいえば、上達の速度で凄まじいのだ。

「君の瞳に恋してない」を聞いていると、そういうことも痛感するのである。

ほろ苦い甘さを感じるのは、斎藤の声が甘くて鋭いからだと思う。

まとめ

というわけで、アルバムの中から一曲ずつ選んで紹介してみました。

たぶん半年後に同じことをやるとがらっとメンツが変わると思うんだけど、今選ぶならこれってことで決めてみました。

あなたなら何を選びますか?

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