前説
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気がついたら2020年も半分が終わるらしい。
早い・・・。
早すぎる。
そんなわけで6月終わりに合わせて、今月聴いた歌で気に入ったものを紹介したい。
題して、2020年6月のバンド・アーティストの個人的ベストソング15。
なお、選曲対象にアルバム曲を含むと膨大になってしまうので、シングル曲・配信曲・YouTubeにあがっている音源に限定しております。
基本的には。
あと、6月より前に発表された楽曲もあるけれど、その曲に出会ったのがこのタイミングだったということで、その辺の曖昧さは許してほしい。
では、どうぞ。
本編
スピッツ「猫ちぐら」
心が洗われるような優しい一曲。
スピッツならではの清らかさとメロディーの美しさと、透き通ったボーカルが際立った一曲である。
「歌ウサギ」辺りとも通ずるメロディーラインにぐっときてしまう。
関連記事:スピッツの「猫ちぐら」が名曲すぎる件
SEKAI NO OWARI「Dropout」
壮大な広がりをみせる一曲。
ワールドワイドなダンスチューンであり、サビになって幾重の声が響き渡る感じがぐっとくる。
静かなんだけど、壮大さも感じるバランスがたまらない。
関連記事:SEKAI NO OWARIの「umbrella」「Dropout」「周波数」について
ヨルシカ 「思想犯」
n-bunaの非凡さを改めて感じさせる一曲。
ここまで立て続けに名曲を発表されるとたまったものではない。
本当にヨルシカは外さないなーと思うのである。
歌詞良し、メロ良し、MV良し。
全方位に才能を発揮させるクリエイターが作るからこその、一切のスキのない歌。
ヨルシカ流邦ロックっぽいアレンジが個人的なツボ。
関連記事:個人的に思うヨルシカとずとまよとYOASOBIの違い
indigo la End「夜漁り」
切ないの代名詞のようなバンドが繰り出す切なさに満ちた一曲。
ポイントなのは、単に切ないだけの異性受け狙った歌ではないということ。
演奏はゴリゴリで、特にベースラインがかっこよすぎるのである。
わりとゲスが特異な進化を行っているのか、わりとインディゴは原点回帰をしている感じがして、その感じが好きすぎるのである。
関連記事:切ない系バンドの代名詞、indigo la Endの話
WOMCADOLE 「ヒカリナキセカイ」
ロックバンドのかっこよさが凝縮したような一曲。
上手いとか下手とかじゃなくて、伝わるかどうかでしょ?
そんなメッセージが伝わるようなパワフルな歌声が全編に冴え渡る。
Bメロとサビの間に入るギターのカッティングがぐっとくる。
関連記事:前髪長めのロックバンド特集
ハルカミライ 「夏のまほろ」
冒頭のコーラスは古き良きロックバンドという感じがして、とても良い。
シンプルなんだけど、そのシンプルさに圧倒的な元気をもらうのである。
トリッキーであることが重要になちがちなシーンだからこそ、ハルカミライの真っ直ぐさがどこまでも眩しいのである。
あと、この歌は単純にメロディーラインが綺麗だと思うのだ。
関連記事:ややこしいバンド、ハルカミライについて
NOISEMAKER 「Better Days」
NOISEMAKERって、こんな歌も作れちゃうんだと驚かされた一曲。
良い意味で洋楽っぽいというか、洗練された中にあるバンドのかっこよさが詰まっているというか。
バンドとバンドの外側の融合が絶妙なところに着地しているように思うのだ。
NOISEMAKERの時代が来ていることをひしひしと実感させる一曲である。
塩塚モエカと君島大空 「サーカスナイト」
七尾旅人である「サーカスナイト」。
それを二人の鬼才がタッグを組んでカバーした一曲。
塩塚モエカは羊文学のとしての活動からでもわかるし、君島大空も他のない感性を様々なアウトプットを聴けばわかるんだけど、空間に対する音の響かせ方が巧みなのである。
単純にメロディーが良い歌を歌うとか、難しいリフを披露するとかじゃなくて、音が空間を支配することの意味をすごく考えているような音を鳴らすのである。
だからときに轟音を鳴らすし、時に無音を効果的に使う。
「サーカスナイト」でも、そういう細かな音の配置に気を配っているように感じるのだ。
ぜひ鬼才が作った鬼才によるカバーを堪能してほしい。
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くじら 「夜桜 feat.めいちゃん」
現代のボカロシーンで燦然と名を馳せるくじら。
そんなくじらが発表した「夜桜」がとても良いのである。
今作はめいちゃんとflowerがボーカルが取っているふたつのバージョンがアップされている。
男性のボーカルが好きか女性ボーカルが好きかで、ここは分かれるだろうけれど、土台にある歌の強さを実感させられるのだ。
現代ボカロのツボを抑えたようなサウンド使いと、キャッチーさ。
間違いのない一曲である。
春ねむり 「愛よりたしかなものなんてない」
躍動感に満ちた一曲。
刺々しいパワーが歌全体に充満していて、それに触れるたびにドキドキさせられる。
「歌う」というよりも「語る」ようなボーカリングが、歌にあるメッセージを立体的に構築させる。
愛について改めて考えさせれる一曲である。
valknee, 田島ハルコ, なみちえ, ASOBOiSM, Marukido, あっこゴリラ 「Zoom」
名だたる女性ラッパーが集った一作。
こういう歌ってありそうでなかったら、聴くだけで痺れてしまうのである。
参加しているラッパーのうちの一人でも好きな人がいるなら間違いなくノックアウトされると思う。
ENDRECHERI 「Everybody say love」
ぶっちゃけ一曲だけ「良い」っていうのが提示するのが難しい。
なぜなら「LOVE FADERS」というアルバム全体が良いからだ。
というか、アルバム全体で聴くからこそ、ENDRECHERIの音楽性の素晴らしさに気づけるんだよなーと思うのだ。
ただ、ファンク性も保持しつつも、ポップなメロディーラインも垣間見ることができる「Everybody say love」をこの記事では推しておきたい。
堂本剛って本当にボーカリストとしても素晴らしいことを改めて実感させる。
なんというか、歌い方に色気が漂っているのである。
ボーカルに色気があるからこそ、カッティングが炸裂するファンクな歌での爆発力が凄まじいんだろうなーと思う。
ボーカリングもサウンドメイクも聴き応えがありまくるので、ぜひ「LOVE FADERS」は聴いてほしいと思ってしまう。
三浦大知 「Yours」
もうここでわざわざ何かを言うまでもないだろう。
この歌はすごいのである。
三浦大知はこの数年で、三浦大知というジャンルを確立してしまった。
にも関わらず、三浦大知は自分で自分の作り上げたジャンルを超克しているのだ。
予想を常に裏切り続け、大衆に無限の音楽的な快楽を与える、最強のアーティスト。
それが、三浦大知なのだと思う。
関連記事:少年漫画のように「凄さ」がインフレする三浦大知の話
星野源 「折り合い」
不思議な肌触りの一曲で、今の星野源の音楽的なモードがよく現れているように思う。
自分が窓口になって、世界の「良い音楽」にもっと触れさせるぜという心意気を感じるというか。
個人的にはラップが炸裂する2番が好きだったりする。
SUPER BEAVER 「ひとりで生きていたならば」
メッセージ性の強いバンドだった。
「ひとりで生きていたならば」は、言葉が強いバンドのメッセージ性の強さを、さらに研ぎ澄ました一曲であるように思う。
ストリングスが入ることで、曲の展開は劇的になり、サビへの入り口を壮大なものに変えていく。
でも、それが単なるギミックに終わらせない。
ちゃんとバンドの音に変えていくような展開にもっていく。
それができているのは、言葉の芯を貫く渋谷龍太の歌声がど真ん中にあるからこそだろう。
表現力があり、強弱をつけたボーカルが、歌のメッセージ性をくっきりと浮かばせるのだ。
メジャーデビューというタイミングで、こういう強さの歌を持ってくることができるところに今のSUPER BEAVERの凄さが詰まっている。
そのように思うのである。
まとめ
というわけで、今月ぐっときた15曲を紹介してみました。
ラインナップに異論がある方もいるかと思いますが、僕個人としては、この記事が新しい音楽との出会いのきっかけになれたら嬉しい限りです。
では今回はこの辺で。
ではではでは。
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