前置き

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当ブログでは1ヶ月単位で「個人的ベストソング10」を更新している。

今回は、3月のベストソング。

個人的にはシングルよりもアルバムで好きな作品が多かった月。

アルバムという単位で好きな場合、ここで挙げる曲をどれにしようかと猛烈に悩んでしまうところがあって。

場合によっては数ヶ月前にリリースしたシングル曲がヘビロテの要因になることもある。

そんなこともあって、今回のベストソング10の中には、3月に発表された曲ではないものもあるけれど、その辺りの曖昧さは許してほしい。

また、選曲対象は(基本的には)シングル曲・配信曲・ネットに何かしらのMVがあるものに限定している。

では、どうぞ。

本編

3月のベストソング10

sumika「10時の方角」

ここんとこ発表されるsumikaの歌が本当に良い。

とにかくメロディーが良いのだ。

ポップスとして文句のない綺麗なメロディーが紡がれる。

そんな綺麗なメロディーを彩る、カラフルでキラキラなサウンド。

「10時の方角」も眩しいくらいにキラキラしていて、MVではみんな楽しそうに楽器を演奏していて、見ても聴いても多幸感溢れる気持ちになる。

でも、個人的なsumikaの最大の魅力は、そんなサウンドとは対照的に、やたらと力強い片岡健太のボーカルだと思う。

ベースにあるボーカルがとにかく力強いからこそ、どんな歌を歌ってもきちんとsumikaの歌になってしまうのだ。

根本にあるボーカルがしっかりしているからこそ、どこまでもポップに振り切っても、絶妙なバランス感覚でロックに着地させられる。

そんな彼らの作品を、まずは推しておきたい。

back number「HAPPY BIRTHDAY」

メロの美しさといえば、このバンドも忘れてはいけない。

それなりに長いキャリアの活動しているはずなのに今でも本当に良いメロディーの歌を書くなーと思うし、バラードを歌わせたら、このバンドはピカイチだなーと思う。

そんな中、リリースされた今作。

タイアップ曲としての期待に見事に応えつつ、自身の作家性も見せつけてしまうおぞましい一曲。

ちなみに、この歌の細かな感想に関しては、別記事で感想を書いているので、よかったらそっちを読んでみてほしい。

SEKAI NO OWARI「LOVE SONG」

「Eye」というアルバムに収録されている一曲。

一時期はファンタジーと呼ばれていたこのバンドが、邪悪で闇の匂いのする歌を、こういうタイトルで歌いきってみせるところにカッコ良さを覚えた。

この春、「Eve」と「Lip」という2枚のアルバムをセカオワはリリースしたわけだけど、このアルバムが本当に名盤だなーと思う。

両作品とも身体の部位がタイトルになっている。

しかも、目と口という、メッセージ性の強い身体の部位がタイトルになっているのがポイント。

この歌もそうだが、セカオワならではの、そしてちょっと前のセカオワならわりと意外に思えるようなフレーズが見受けられ、そこに宿るメッセージ性に触れてハッとするのだ。

まあ、この歌が何を伝えているのか?というところはこの記事では聴き手に委ねるとして、ここで記しておきたいのはサウンドのカッコよさ。

基本的にセカオワは最新のサウンドを積極的に取り入れるバンドで、「革新性」という話だけで言えば、日本でも屈指の存在。

例えば、サカナクションなんかと比べても、「革新性」だけで言えば圧倒的に上だと感じる。(もちろん、この二組を比べるものではないという指摘はあると思うが)

なぜセカオワがそういう存在になれるのかと言えば、それはセカオワというバンドが特殊なバンド編成だからこそだろうし、バンドとはこうあるべきだという拘りが少なかったからこそできたことのようにも思える。

ちなみに、今作は比較的ギターを重要なサウンドとして取り入れている歌が多い。

その昔、バンドがギターに固執する価値観は古いと言い切ってみせた深瀬であるが、あえて今作ではギターの音を重要なものとして配置しているところに驚きを覚えつつ、聴けばその理由が納得の仕上がりとなっていた。

ギターの使い方ひとつとっても、「おっ!」って思わせる部分が多いのだ。

選曲した曲とは違うが、「Lip」というアルバムに収録されている「YOKOHAMA blues」という曲では、オシャレなカッティングをしながら、これまたオシャレなコード進行で曲が進められていく。

90年代的なR&Bの香りを覗かせつつも、きちんと現代的な音楽解釈の上に成り立った作品となっている。

まあ、御託はどうでもいい。

言いたいのは、サウンドの幅広さが他のバンドと桁が違うということ。

バンドを超えたバンドという言葉がふさわしい、セカオワの2枚のニューアルバム、ぜひ聴いてみてほしい。

King Gnu「白日」

King Gnuの良さってサウンドがミクスチャーでバリバリにカッコいいのに、メロディーは歌謡曲っていうギャップだと思うし、井口と常田というボーカルの棲み分けも絶妙すぎて、どこを切り取ってもヒリヒリする仕上がりになっている。

流石にメディア、推しすぎでしょ?って思うこともあるんだけど、これだけ推されても文句がないような作品を立て続けにリリースするこのバンドがとにかく凄い。

しかも、単なる売れ線ってわけじゃなくて、きちんと己の美学が見えるところが、なお凄い。

単なる商業的な作品ではなく、きちんとアート的な匂いも漂わせる作品になっているのだ。

この歌、基本的には歌謡曲になっているんだけど、メロディーに注意して聴くと、いわゆるJ-POP的なサビ至上主義のメロディー構成にはなっていない。

というより、サビだけフックが強かったらそれでいいんでしょ?という価値観にパンチを与えるかのごとく、メロパートにこそサビのようにフックのあるメロディーラインを積極的に採用しているのだ。

あと、今作は歌詞も良い。

春の歌らしい、なんとも言えない切なさが上手に言葉になっている。

そして、そんな切なさを極限まで引き上げているのは、井口によるボーカルであるように思う。

ファルセットを多様する中性的なボーカルが、どこまでも感動的に胸に迫ってくるのだ。

カッコよさと哀愁を同居させた、今年の春を彩る名曲である。

a flood of circle「ハイテンションソング」

最新アルバム「CENTER OF THE EARTH」がすごく良いなーと思った。

ギターが新加入して以後のフラッドに関しては、良いなーと思える面がたくさんあって、すごく推せるし、バンドとして単純にカッコいい。

また、新作は今までのフラッド作品よりもテンポが上がりがちな曲が多くて、元々フラッドが持っていた汗臭いかっこよさを保ちつつも、音楽的な気持ち良さ、バンドだからこそ生み出せる気持ち良さが、よりダイナミックに表現されている。

ちなみに、今作は規則的なビートを極力排除するようにレコーディングしたらしい。

機械が打ち出す同期音を聴きながらドラムを叩くことで、ズレをなくすようにレコーディングするのが一般的なのだが、あえて今作ではそういうことはせず、クリック(同期音)をほとんど聴かずにレコーディングを行ったらしい。

これは、単にリズムに対していい加減にレコーディングしたということではなく、バンドが持つグルーブを積極的に表現するための方策らしい。

確かに聴けばわかる。

最近のバンドではあまり聴かれないような、熱量の高い荒々しいバンドサウンドが展開されている。

そうなのだ。

難しいことは抜きにして、音を聴いてみてほしい。

あ、カッコいいぞこの音!

そう思えるはずだから。

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FAITH「CHAMP」

懐かしいタイプのギターロックで、素直にギターの音がいいなーと思えるバンド。

ギターのミュート音が効果的に聴こえるバンドサウンドってシンプルにワクワクな気持ちになる。

女性ボーカルということもあり、アヴリル・ラヴィーンにハマった人なら間違いなくドキリとさせられる一作になっている。

良い意味で90年代の洋楽っぽいバンド、良い意味で懐かしさを感じさせるロックサウンド。

だけど、メンバーはまだ10代(まだ10代だよね?)というこのギャップもすごく良い。

個人的に推していきたい、長野の若手バンドである。

THE NOVEMBERS「BAD DREAM」

リリースされたアルバムがなかなかの名盤で、ロックバンドというフォーマットを更新するようなアルバムになっている。

ニューウェイブ、ゴスなど様々な要素を横断しつつ、ジャズやヒップホップ的な要素すらもサウンドに組み込まれている。

いや、ほんと、新しいタイプのバンドサウンドっていう感じが、すごくした。

ドラムのビートだけに注目しても面白い。

ドラム自体はわりとシンプルなビートを叩いているんだけど、そのとなり(?)で打ち込みのサウンドが、ちちちちちちちと細かく音を刻んでいるのだ。

こういう音の作り方がいちいち面白い。

ギターの音の響かせ方も、そういうふうにしちゃうの?という驚きに溢れているし、どのパートを聴いても一縄筋ではいかない不思議さに包まれている。

まあ、余計な知識なんかなくても、なんか普通のバンドと違うことをしているな!なんかヤバイ音が鳴っているな!っていうのがよくわかると思う。

この曲だけでも充分ヤバイのだが、この歌が収録された「ANGELS」というアルバムはもっとヤバイ作品なので、ぜひ聴いてみてほしい。

milet「inside you」

歌唱力があって、歌の広がりがすごい。

サビに到達したときの視界の開け方が凄い。

で、壮大な歌だなはずなのに、ボーカルの声が隅にまできちんと届いている気がして、そこもまた凄い。

ちなみに、この歌は、ワンオクのToruがプロデュースをしていて、作曲もmiletと共作で行なっている。

だから、このスケールにまで到達したのかなーなんて、そんなことを思う。

個人的には、歌声にAimer的な要素を感じるので、Aimerが好きな人にもオススメできそうな作品である。

sora tob sakana「knock!knock!」

アイドルという枠組みで語られるのはもったいないタイプのアイドル。

実験的な楽曲を歌うことが多くて、面白い。

この歌であれば、サビ前の展開が面白くて、サビよりもサビ前の方が印象に残る面白さがある。

ちなみにこのアーティストも今月アルバムをリリースしているのだが、ダンゼンオススメはそのアルバム。

この曲が少しでもピーンときた人は、ぜひそのままの流れでアルバムも聴いてみてほしい。

君島大空「遠視のコントラルト」

新世代のアーティストがやってきたなーと感じる。

これが初音源となる24歳のシンガーソングライター。

声は中性的で、か細く消えてしまいそうで、妙に繊細なんだけど、不思議と身体性も感じてしまうアンバビレンス。

そんな彼の声だけでも十分に魅力的なはずなのに、サイケデリックに様々な音が響くこのナンバーにおいて、聴こえてくる彼の歌は「部分」でしかない歪さがある。

打ち込みも生音も自分の声すらもフラットに仕立てあげられた彼の作品は、一般的な音楽とは違う類の美しさを感じるのだ。

ある種、絵画的な美しさすら感じてしまうのだ。

閉塞的なんだけど、広がりも感じてしまう摩訶不思議な彼の作品、ぜひこのタイミングで体感してほしい。

BUMP OF CHICKEN「Aurora」

悩みに悩みぬいた結果、この曲も今月のベストディスクに入れることにした。

なぜ悩んだのか?という思いの丈は、この記事に書いたので、良かったら読んでみてほしい。

結論だけで言えば、この曲が好きだし、なんだかんだでヘビロテしている自分がいる。

自分にとって、原点にして、絶対的なバンド。

ある意味、初恋にも似た心地で色んなことを思う。

結論としてあるのは、藤くんの声って偉大なんだよなーという感想。

まとめ

もちろん、僕が聴いていないだけで、世の中には他にもたくさん良い曲があるとは思う。

が、ここで紹介した曲も文句なく推せる作品ばかりだ思うので、興味があればぜひ一度聴いてみてほしい。

というわけで、3月のベストディスクなのでした。

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