前置き

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今年、SEKAI NO OWARIが珍しく複数のフェスに出演している。

なんでなんだろう?と思ったので、そのことについて考えてみた記事を書いてみたい。

本編

フェスに出演するということ

そもそも、フェスって今、大物アーティストにとって、どういう位置付けなんだろうか?ということを考えてみたい。

おそらく、フェスは単なるイベントといかライブ出演という以上に、一つのメディアとして捉えているのだと思う。

だから、今年は「ファンの新規開拓するぞー」みたいな志向のときは、フェスに出やすい。

大体そのタイミングは、ニューアルバムのリリースとかになるんだと思うんだけれども。

セカオワも今年、久しぶりにニューアルバムをリリースした。

だから、いくつかの大型フェスに出演するんだろうなーということだ。

ニューアルバムのプロモーションの一環として、メガフェスに出るという選択肢をしたんだろうなーということだ。

メディアを通して新しい音楽ファンを増やすことの難しさ

当然ながら、新作をリリースするからにはたくさんの人に聞いてほしいし、そのためにはまだファンじゃない人たちにもアプローチする必要がある。

ひと昔前なら音楽作品を売るうえでの大きなプロモーションの一つは、音楽番組に出ることだった。

実際、音楽番組に出演すると認知度は格段に上がったし、出演しているアーティストの歌はみんなが知っている歌であることが多かった。

けれど、音楽番組の存在感は少しずつ薄れていく。

好きな音楽を好きな時に聴けるようになったこと、趣味の情報源がテレビではなくSNS中心になったことなどから、音楽番組の存在感は薄くなっていくわけだ。

特に顕著なのは、Mステのようなジャンルの違うアーティストが同時に複数出演する音楽番組の減少と、その視聴率低下だと思う。

もちろん、母数だけで言えば、未だに音楽番組を観ている数は多いんだけど、視聴スタイルは変わってきていると思う。

音楽番組において言えるのは「新しいアーティストと出会うためのもの」というよりも「自分が好きなアーティストだけをチェックするもの」という性質がより強くなったことだろう。

実際、Mステなんかでも毎週のように番組を観ていて、毎回、最初から最後までしっかりチェックしている人はマレだと思う。

だからこそ、音楽番組に出ても、結局は元々ファンだった人たちにしか情報を届けることができないことになる。

プロモーションの場としては、弱くなっているように思う。

これは音楽番組に限らず、雑誌なんかでも同じことが言えるだろうし、総じて「新しい層へのアプローチ」はなかなかに難しくなってきているわけだ。

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広報することの難しさ

とにかくたくさんの人に広報していれば、ある程度自分の音楽作品が売れるという時代は終わったし、新規ファンを獲得するのが難しくなってきた。

テレビを中心にしたメディア戦略の場合、ドラムなどのタイアップは未だに効力が強いけれど、これはアーティストサイドだけでコントロールできるものではない。

違う戦略を取る必要が出てくるわけだ。

そんな違うメディア戦略の一つがフェスの出演になるわけだ。

特にセカオワのように、普段自分たちのツアーなんかに能動的に来てくれる層と、ロックフェスに能動的に参加している層がそこまで被っていないバンドだと、フェスという場は、新規ファン獲得のためのものとして強い威力を発揮する。

アプローチできる数自体は限られてしまうが、アプローチした人に対して影響力はわりと大きい。

だから、今年、セカオワはいくつかのフェスに出演するのかなーなんて思う。

もちろん、フェスの出演は「それだけの要素」で決まるものではないだろうが、大物アーティストの場合、プロモーションの一環としての意味合いは強いんだろうなーと思う。

まとめ

で。

おそらく今のシーンを賑わせているバンドが悩んでいるのは、小学生くらいの層へのアプローチだと思う。

これはバンドだけではなく、フェスシーンそのものの課題だとも言える。

話を蒸し返すようだが、ロッキンのフィッシャーズの出演が与える影響力の大きさが握っているのは、小学生以下の世代への認知度だと考えている。

冒頭でも述べたように、一度自分の趣味のクラスタが固まってしまったら、そのクラスタ外の情報は遮断しがちだし、取り入れようとも思わないことが多い。

だからこそ、趣味のクラスタが固まる前の層=小学生へのアプローチは重要になるわけだ。

なんとなく今の小学生はそこまでロックが身近なものではないような気がするし(これはわかんないけども)。

で、昔なら小学生くらいのアプローチは、テレビ出演で達成できていた。

が、今はそれが難しくなっている。

僕自身も小学生の一番の情報源がどこなのかは知らないけれど、Youtubeは重要の要素だと思っている。

エンタメ系Youtubeが「バスる」かどうかって小学生以下の世代にも認知されるかどうかが大きなポイントだよなーって思うし、フィッシャーズはおそらくその層を囲い込めた人たちな気がする。

だから、フィッシャーズの出演は重要なのだ。

今後、音楽シーンが考えないといけないのは、多くの小学生にとって、ロックというものを「外側のもの」にさせないことだし、クラスタ内に囲い込むことで、こちらから情報を流したら、それをキャッチアップしてくれる「地点」にいてもらうことだよなーと思う。

そういう広報戦略を考えているからこそ、大型ミュージシャンは外向きに開いたロックフェスに出演するし、ロックフェスは試行錯誤をしたブッキングをするんだろうなーなんて思う。

なーんてことを、セカオワのロックフェス出演をみて思うのでした。

そういや、ロッキンについては昔こんな記事も書いたので、よかったら読んでみてほしい

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