前説

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音楽を聴く動機とか原動力って人によって違うと思う。

単純に色んな音楽を聴くのが好きという人もいれば、人とコミュニケーションが取りたい、というところが動機で音楽を聴いている人もいるだろう。

あるいは、ライブで暴れてストレス発散できるから、その延長線上で音楽を聴くという人もいれば、ある種の義務で音楽を聴いている人もいるかもしれない。

動機はなんだっていいと思う。

入り口だってなんだっていいと思う。

モテたいという理由でバンドをはじめて、素晴らしい音楽を作ったバンドなんていくらでもいるのだ。

その動機のせいで、誰かを大きく傷つけだしたら問題になる部分も出てくるけれど、そうじゃないならきっかけなんて何でもいいと思うのだ。

それよりも、音楽が好きになってしまったあとにこそ、その人の価値観って宿るような気がする。

どうしても、音楽を好きになり、そこからそのバンドのことが好きになってしまうと、ある種の「重たさ」を持ってしまう人がいる。

音楽も好きなんだけど、それ以上に今の彼らが好きすぎるということがあって、ついつい「変わらないでほしい」と望んでしまうことが、おおよそにしてあるのかなーなんて思うのだ。

人気急上昇中のバンドを指差して、あんまり売れないでほしい、と思ってしまうファンはそれなりにいると思うのだ。

個人的にはバンドにはどんどん大きくなってもらうべきだし、末永く音楽活動をやってもらううえで、それはすごく大事なことだと思うのだ。

でも、きっと大きくなると、そのバンドが自分にとっての<好きなバンドじゃなくなってしまう>という危機感を感じることはある。

特定のインディーズバンドを愛好している人には、そういう気持ちが特に強いと思う。

話題の人気バンドではなく、なぜ特定のインディーズバンドに魅了されるようになったのか。

それは、「たくさんの人」を意識した大衆のバンドの音楽では刺さらなかったから、ということもあるだろう。

そして、決して大多数に媚びていない尖った音楽だからこそ、自分の心に突き刺さった、という背景もあったりするだろう。

だから、あまり名もはせていないインディーズバンドを好きになってしまったのだ、的な。

で。

どうしても、売れていくと、そういう「尖ったもの」が失せてしまいがちだ。

そして、売れ線のバンドの曲にはなかなかにぐっとこない人にとって、そういうバンドが変わってしまう節目で、そのバンドの音楽そのものが刺さらなくなる。

そこに、どうしようもない寂しさを覚えてしまうのかなーなんて思ってしまうのだ。

まあ、バンドにはある種の魔法があって、売れているバンドでも、物分りの悪いやつにだけ、的確に魔法をかけてくるようなバンドだっているんだけどね。

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本編

売れるとファン層が変わるし、頭の悪いやつにも見つかってしまう。

売れてなかったら名前すら認知することがなかったようなやつが、したり顔でそのバンドのことについて何かを語っては立ち去っていく。

ライブハウスの空気は変わってしまう。

そのバンドのライブハウスが自分の居場所だと思っていた人が、逆に居心地の悪さを感じる空気ができあがってしまう。

そこで、その寂しさは決定的なものとなるのだ。

音楽ファンなんて音楽の良し悪しでファンかどうか決めたらいいんだから、そのときの作品が好みならどんどん聴いてライブにも行けばいいし、そうじゃなくなったらドライに疎遠になればいい、というのが言葉としてはきっと正しいだろう。

売れないと食えないのだから、売れることは絶対的な正義だ。

考え方の話だったら、僕だってそう思う。

でも、人間は良くも悪くも感情の生き物だ。

理屈だけでは納得のいかない瞬間なんてたくさんある。

大きな愛を持っていたバンドが変わってしまう瞬間に、何とも言えない気持ちを抱くことだってあるわけだ。

もちろん、正しい正しくないの話でいえば、バンドはどんどん大きくなるべきだし、大きくなることを応援するのが筋だ。

でも、それだけでは割り切れない感情だって、あるわけだ。

音楽ファンといっても、色々いるのだ。

インディーズバンドなんかのYouTubeの投稿コメントで「バンドが大きくなってしまうのがなんか嫌・・・」と書いてしまう人がいる。

そんなことを書いてしまう気持ちだって、生まれてしまうならしょうがないよな、と思うのだ。

だって、大切だったものが変わってしまうんだから、そこに複雑な感情を抱いてしまうことだって、あると思うのだ。

そう思ってしまう感情自体は、悪いことだとは思えない。

きっと、その感情は、大切な感情だと思うし、それくらいそのバンドのことが好きだったことの現れだと思うのだ。

売れる前からとにかく好きだったファンだからこそ、どうしても思わずにはいれないことだってあるはずだ。

書かずにはいられない気持ちが、そこにはあったのだろうなーと、そう思ってしまうのだ。

まとめ

この記事ではそういうことが良いとか悪いとかの話がしたいんじゃなくて、その気持ち自体は尊いものだし、誰にもおかされるべきではない感情なはず、ということである。

汚い言葉を吐いてしまうのは良くないけれど、その感情はきっと美しいものだ。

そして、ネットのどこかで発露してしまうことだって、あると思うのだ。それは、きっと悪いことじゃないと思うのだ。

 

 

 

 

 

まあ、バンドによっては、そういうコメントをあまり見ないこともあったりするけども。

これも良いとか悪いとかではない。

そのバンドの支持のされ方の問題なんだろうなーと思うのだ。

こういうところでも、バンドごとに違いがあるから面白い。

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