ライブハウスとの距離感

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一般的な人よりもライブに行く回数が多い人生になると、そこまでライブハウスの敷居って高くはなくなってくる。

というか、学校の教室とか職場のフリースペースとかよりも、ライブハウスの方がよっぽどか落ち着くという人も多いと思う。

わりとライブハウスは自分の「側」のものになるというか、心の拠り所になることだってあると思うのだ。

でも、それはライブに行く人の意見であろう。

そして、世の中のほとんどの人はライブになんて行かないのである。

Twitterなんかをしていると、かつ自分の価値観に合わない人はどんどんと距離を置くような形でTwitterをしていると、自分の価値観こそが「当たり前」と思いがちになっていく。

でも、ことライブハウスに対する距離感の話だけでいえば、きっとライブハウスって、十分敷居の高いものなんだろうなーと思うのだ。

例えば。

自分なんかだと、ナイトプールなんかには絶対に“気楽”に行けない。

万が一そこに足を踏み入れるのだとしたら、おそらくは相当な覚悟をもって、何かを失う覚悟をもって、そこに向かうと思う。

というのが大げさな表現だとしても、敷居の高いものであることは間違いないと思うのだ。

そして、多くの人にとってのライブハウスは、自分とナイトプールの距離感と大きな違いはないのではないか、と思うのだ。

まあ、ナイトプールはちょっと例えとしてテイストが違うとしても、だ。

アパレルでもごはん屋でもパチ屋でも風俗店でも何でもいい。

総じて言えるのは、自分が普段行きなれていないところに足をはじめて踏み入れる覚悟は、相当なものとなるはずだよなーということ。

多くにとって、ライブハウスはそういう感じの場所なんだろうなーということだ。

普段の生活から距離がとても遠い場所なんだよなーということだ。

そういう人って、まだまだたくさんいるんだよなーということだ。

思えば、自分だって昔はライブハウスは異国の地みたいなところがあった。

女子校の生活模様くらい、そこで何が起こっているのかを頭で描くことが容易ではなかった。

だから、はじめてライブハウスに足を踏み入れたときは、すごくドキドキした、気がする。

まあ、ぶっちゃけはじめてライブハウスで観たアーティストって覚えてないんだけども。

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たぶん、くるりとかセカイイチとか、なんかその辺だった気はするんだけど、まじでまったく覚えていない。

でも、なんかめっちゃ緊張した。

その感じは、なんとなく覚えているのだ。

もうお金を払っているはずだから、このまま普通に通してくれるんだろう?と思ったら、入り口でさらに金を要求されてテンパったことは今でも覚えているし、はじめて対バンのライブに行ったときは、お金を払うタイミングで「誰、目当てなの?」と急に声をかけられて(そういうシステムであることは後々知ることになる)、なんかすげえ吃ってキョドりレベルがダイマックスになってしまったこともなんとなく覚えている。

当時のライブハウスだと、なんか良くも悪くも“不健康”そうな人が多くて、そういう人をみて「なんだか怖いな〜」と思うこともあったし、今みたいにSNSでエゴサされば簡単に情報収集できるぜ、ってほどにはまだSNSも根付いていなかったから不安がなかなか拭えなかったこともすごく覚えている。

まあ、何が言いたいかというと、慣れちゃうと一番最初に感じていた言いようのない不安って忘れがちになるけれど、なんだかんだで最初ってそういう不安をめっちゃ抱えてたよなーという話である。

で、その不安はたしかにライブハウスから足を遠のかせるに至る理由になっていたよなーと思うのだ。

きっと今だってそういう人はいると思う。

そもそも、ライブハウスというものに行く、という検討にすら至っていないレベルの人だってたくさんいると思うのだ。

なんか慣れてくると、そういうビギナー側の視点みたいなものを忘れちゃうけれど、そういうことを忘れずに色々と試行錯誤するバンドマンや仕掛ける側の人がいるなら、そういう試みって大事にしたいよなーなんて、ふと思ったのである。

まとめ

というわけで、特にオチはないんだけど、もうひとつだけ思うことがあって。

バンドマンの多くがライブハウスにこだわるのは、やっぱり活動の根本にライブハウスがあるからだと思うのだ。

そりゃあ、今では音楽を届けるツールはたくさん出てきた。

けれど、自分たちのライブを観てもらう場所って、やっぱり限られている。

金のない頃は特に。

路上とか(音楽も演奏できる)飲食店とか、どうしても、そういうところに限られてくる。

で、さらにここから、でっかい音を鳴らしても怒られない場所に限定していけば、さらにライブができる場所は限られてくる。

その中で、やっぱりライブハウスってとても大事な場所になってくると思うのだ。

ライブハウスよりもホールの方が好きって人もいるかもだけど、金のないころはやっぱりホールのライブって無理な話で、小さなライブハウスがスタートになるバンドが多いことに間違いないと思うのだ。

つまり、そういう場所がなくなってしまうと、文化的喪失が大きいことがわかっているし、若手がライブをできる場所を奪ってしまうことにもなりかねない。

そういう良くない未来を想像できるからこそ、「ライブハウス」にこだわるバンドって多いんだろうなーと思ったりするのである。

まあ、単純にライブハウスが好きっていうのが大きいとは思うけども。

なーんてことを考えていると、そういう場所がこれから先も残るように、ライブハウスが良い意味で身近である人がより多ければいいなーと思うのである。

某氏の試みをみると、そんなことをふと思ったりする次第なのである。

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