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RADWIMPSの新曲「光」。

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アルバムが発売されたので、歌詞の意味について考えてみたい。

まず、事前の情報として、この歌は「前前前世」より前にできた歌であること、そして、野田洋次郎的にはこの歌を「君の名は。」の歌として使うために作り、野田的にはこの歌を使って欲しいと新海ひ打診していたことをお伝えしておきたい。

つまり、この歌こそが「君の名は。」のために書き下ろされた本当の歌である、ともいえるわけだ。(もちろん、RADが全音楽を担当しているので、映画のために作られた歌は何十曲もあるわけだが)。

結局、新海誠監督の意向でこの歌は「君の名は。」では使われず、代案として作られたのが「前前前世」だったりするのだが、そういうことも頭に入らながら歌詞をみていくとまた別の面白さが出てくるのではないかと思う。

では、いってみよう。

僕の日々に意味はないと
晴れた顔で笑う声や
僕は今も君の中にいたりするかな
なんてばかなことばかり 物語

正しい街に 正しい歌に
やけにひとり 取り残されて
転げながら 抱き合いながら
壊したいな 君のことを

したらなんて言うかな
笑いながら言うかな
「それ痛いの?」

私たちは光った
意味なんてなくたって
私たちは光った
ゴミたちの木漏れ日で
私たちは引っ張った
繋がれた首飾りの
力まかせに 今
夢まかせに ただ

まずは、一番の歌詞をみてみる。

見たらわかる通り、この歌も僕と君について歌われた歌である。

おそらく、ここで出てくる二人は瀧と三葉を想像して作られたものである。

サビの人称が私「たち」と、わざわざ複数形にしているのも、「光る」ことが何を指すのかも映画を観た人ならなんとなく理解できるのではないだろうか。

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では2番の歌詞をみてみよう。

奇跡だけが 起きる街で
僕ら出逢い 恋をしたんだ
だからここは 少しだけど
寂しすぎる気がしてるんだ
君の方はどうかな

今すぐ 逃げろ
さもないと 消える
信号はイエロー
瞬くは一等星 いっせーのせーで

僕たちは光った
意味なんてなくたって
私たちは引っ掻いた
泣き方もわからずに
私たちは引っ張った
許されない愛だけが
輝いてる空
瞬いてる ほら ほら

印象的な場面で「街」という言葉が、よく使われている。

これも映画を観た人間なら、なんとなく合点がいくのではなかろうか。

というのも、君の名は。の構成する要素のひとつに、都会と田舎の対比があるからである。

ここではないどこかへ、行きたいと切望していた若者の物語だったからこそ、象徴的に「街」を登場させるのである。

また、もうひとつ指摘したいのが、野田洋次郎が曲を作り「君の名は。」との親和性が強いことを当ブログでも指摘したAimerの「蝶々結び」の歌詞にも出てきた「せーの」という言葉が、この歌に使われていることである。

このリンクも偶然ではないだろう。

おそらく、「せーの」という言葉は野田洋次郎が君の名は。をみて感じた、あの映画を端的に表現するうえで的確な言葉だと考えたから、この言葉が近年の野田作品の何度も出てるのではないかと思う。(劇中で使用された「夢灯篭」でもこの言葉は出てくる)。

また、早く行動しないとチャンスを逃してしまうことの喩えを「信号がイエロー」という言葉で表現したことも、自分たちのことを「一等星」と表現したところも、映画を見れば全てが繋がるようにできている。

もちろん、野田のことだから、もっと多様な解釈が可能なように言葉を紡いでいるとは思うが、君の名は。抜きに語れない曲であることもまた確かなのである。

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