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中島みゆきの「地上の星」の歌詞の意味について考えてみたい。

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作詞:中島みゆき

風の中のすばる
砂の中の銀河
みんな何処へ行った 見送られることもなく
草原のペガサス
街角のヴィーナス
みんな何処へ行った 見守られることもなく

地上にある星を誰も覚えていない
人は空ばかり見てる

つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう

崖の上のジュピター
水底のシリウス
みんな何処へ行った 見守られることもなく

名立たるものを追って 輝くものを追って
人は氷ばかり掴む

つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう

名立たるものを追って 輝くものを追って
人は氷ばかり掴む

風の中のすばる
砂の中の銀河
みんな何処へ行った 見送られることもなく

つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を
つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう

以上である。

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この歌はNHKのドキュメント番組である『プロジェクトX』の主題歌であり、この番組のために書き下ろされた歌である。

曰く、番組の趣旨は“普通”の人達の生き様を描い くことにあり、こんなテーマの番組の主題歌を歌うのは中島みゆきさんしかいないということで、猛烈なオファーをしたのだとか。

その甲斐あって、中島みゆきはこの件を了承する。

そして、主題歌を作るにあたって、“無名の人々の光を歌にしてください”というオーダーを番組プロデューサーの今井明さんはしたんだという話。

これを踏まえて歌詞をみていけば、使われている単語の意味も見えてくるのではなかろうか。

冒頭の「風の中のすばる、砂の中の銀河」とはまさしく“普通”の人の光について書いており、誰だって「光=才能」があることを示しているわけだ。

そうすると、見送られることもなく何処へ行ったというフレーズの切なさが浮き彫りになってくるのではなかろうか。

すごく語弊のある言い方をすれば、この歌もSMAPの「世界にひとつだけの花」と通底するテーマがあるわけだ。

中島みゆきの歌詞って、どこか弱者に寄り添うような姿勢があるわけだが、この歌詞にもそういう精神があるようにみえる。

「人は空ばかり見てる」というフレーズは、有名な人のことばかりを見ている大衆のことを指しており、テレビなどを代表する大型メディアの情報(今ならばネットもそこに入るだろう)を盲目的に信じてしまうことを揶揄しているわけだ。

しかし、星は空ばかりではなく地上にもある、つまり、テレビで活躍するような人ばかりがスターではなく、誰もがみんな何らかの分野のスターであり、分かりやすい陽の目を見ることはなくても、誰もがプロフィッシュナルなわけである。

空を飛んでいるツバメ(これはプロジェクトXという番組を指しているようにもみえるし、この歌を聴いてるあなた自身のことを指しているようにもみえる)ならそのことがわかるはずだ、というわけである。

というか、そういう番組になってほしいという願いを込めてこんなフレーズを書いたのかもしれない。

2番も歌っているテーマ、そして使っている言葉も意味の当てはめ方は同じである。

単語の裏の意味を知れば、全てのフレーズに納得がいくように書いているのが、流石は中島みゆきといったところであろうか。

「名立たるものを追って 輝くものを追って人は氷ばかり掴む」とは、まさしく前述で説明したことが詰め込まれているフレーズになっているわけだ。

以上、中島みゆきの「地上の星」の歌詞の意味について考察なのでした。

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