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ピコ太郎の音楽が爆発的な人気になった理由は、彼の作る音楽がテクノであったことと、曲の時間が短かったこと(これによりSNS上で消化されやすくなった)が挙げられると思う。

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とはいえ、論理的に説明できない「何か」がそれ以上に作用しているから、あそこまで売れたわけであることもまた確か。

社会学的なアプローチであれ、音楽的なアプローチであれ、それを上手に分析するのは不可能に近い作業である。

ただ、この現象には人間の本質であるある作用が働いてることは確かであろう。

それは夏目漱石がその昔「こころ」を使って執拗に描いてみせた「欲望の三角関係」というものである。

「欲望の三角関係」とは、すごく簡単にいうと、他人(自分が憧れている人)が持っているものを欲しくなってしまうという心理である。

憧れの人の恋人を好きになるのは、他人の欲望に欲望しているからであるというわけである。

ヒットしているからこそ、自分もそれを聴いてみたいという思いがドライブして、視聴数が伸び続けていくというわけである。

特にジャスティスビーバーという、まさしく欲望の対象の人間がこの動画に「いいね」をしたのはかなり大きかっただろう。

岡崎体育が「Music video」の動画で「まあ、無理やろうけどな」と内心思いつつも「1億再生数」を目指しているわけだが(現在は1000万再生を超えたところ。それでも十分すごいわけだが)、ピコ太郎こと小坂大魔王はマジでこのままだったら1億再生いくんじゃないかという伸びを見せているのがマジですごい。(この記事を書いている10月25日現在で5000万再生数を超えている)。

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果たしてこの後どうなるのか、その行く先が気になるところである。

しかし思えば、ここ最近はお笑い発からの音楽が爆発的にバズることが多い。

件の岡崎体育だって本質的には「お笑い芸人のネタ」的なノリで消化されてバズっているわけなのだから。

オリラジを中心に結成されたRADIO FISHの「PERFECT HUMAN」もそのひとつである。

もちろん、お笑い芸人の歌ネタがヒットを飛ばすことは過去にもあったが、それは「ネタ」として消費されていたからであり、「歌」あるいは「曲」としてその消費されている前述の2曲とはまた装いが違う。

面白いのは、音楽的な消費されたふたつのこの楽曲は、音楽的にみれば大きな違いがあるところである。

「PERFECT HUMAN」はいま流行りのEDMを巧みに駆使した、いわゆる「流行歌」として見事に作られている。

だから、クラブ文化に嗜んでいる人からすれば、すごく手触りの良い楽曲となっているのだ。

一方、「PPAP」は80年代のテクノベースにした、懐古的な音楽である。

本来ならばノスタルジックであるはずのこの音楽を、テクノの「テ」の字も知らない高校生たちが面白がるのはなんとも面白い構図である。

いずれにせよ、根ざしている時代性がこの2曲では大きく異なっているのは間違いないわけだ。

それでも、「PPAP」の世界的ヒットは謎であるが。

ただひとつ言えることは、「PPAP」の何が面白いねんと拒絶している人よりも、「PPAP」をなんかよくわからんけど面白いと賞賛している人たちの方が、人生を楽しく過ごしている人が多いということである。

リア充になるには拒絶よりも受け入れが大事なわけだ。

リア充を目指しているならば、色んなことを「受け入れる」ことから始めたらどうだろうか。

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