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バンドの活動歴が長くなるとバンドも変わるし、ファンも変わる。

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すると、決まって「古参」を自称するファンが「○○は変わってしまった」とノスタルジックなコメントを吐く。

例えば、BRAHMANの古参はトシローが喋ろうになったことも、なんならSEで手を合掌することすら嘆くし、銀杏の峯田は安っぽい宗教家になったと嘆く人もいる。

僕も音楽をよく聴くようになって15年以上経つからそういう気持ちもよくわかる。

けれど、ライブハウスにお客さんが入らなくなって活動を休止したバンドの興亡をみていると、むしろ「変わる」ことの大事さを痛感するのだ。

どんなバンドだってほぼ間違いなく初期ファンは「あのバンドは変わった(あるいは聴いている自分が変わった)」と言い、そのバンドの現場から立ち去ってしまう。

昔の曲は好きだけど、新曲は。。。みたいなノリである。

変わるのは当たり前なのである。

大事なのは、どう変わるかである。

楽曲が売れ線になってきた、とかそういう小手先の話ではない。

ここで言いたいのはもっと根源的なことである。

個人的にこの15年でもっとも変わったと思うバンドのひとつにBUMP OF CHICKNがいる。

昔はどちらかというと不健康そうな田舎のヤンキーって感じの佇まいで、目が合ったら「お前殺す」と言わんばかりの殺伐感があった。

けれど、今は牙が抜かれ、むしろ若々しくなり、すごく穏やかでマイルドになっている。

ファンも「バンドマン」を観るというより、「アイドル」を観ているようなノリでBUMPのメンバーのキャラクター消費に勤しんでいるようにみえる。

特にチャマは別人にでもなったのではないかという変貌である。

演奏技術だってアルバムごとに上がっていく一方で、今年のツアーではホールなのにあれだけのかっこいいパフォーマンスをしている姿をみて、「ああ本物になったんだなあ」と思ったものである(お前は何様だ)。

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BUMPは変わった。

ファン層もまるっきり変わってしまった。

でも、その一方でBUMPはまったく変わっていないバンドである、という言われ方もする。

これに耳に傾けてみると、大体言われるのが、

・メンバー仲
・藤くんの歌詞
・ファンに対する接し方(優しい)
・メンバーの体型(みんな細い)

などなどなど。

実はBUMPを語るうえで、大事なのは「変えたもの」と「変えなかったもの」についてなのである。

前述したとおり、ファンも変わるし、音楽を消費するメインの層はどんどんと自分より年下の人間になっていく。

つまり、それを意識せず同じことを繰り返ししているバンドマンは初期ファン(と同世代)の人たちのセンチメンタルの対象になるのである。

エアジャムバンドや青春パンクバンド、あるいは若者に人気のないジャンル(メタルとか)が廃れてしまったのはここにある。

エアジャムバンドでBRAHMANだけが生き残っているのは(ハイスタは色んな意味で例外として)、この辺りのビミョーなマイナーチェンジがあったからであろう。(もちろん全盛期に比べてファンの数は減っているにしても)

青春パンクバンドとカテゴライズされて、それでもなお「今の若者」に指示されているバンドは「何か」を変えたからである。

その「何か」はもちろんバンドごとの違うだろうか が。

結論として言いたいのは、古参がよくいう「変わってしまった」というグチにバンドマンは向き合わない方がいいということである。

自分たちの良いところはもちろん残しつつも、今の若者が根源的に求めるものをエッセンスとして加えていかなければ、あっという間に死滅するということである。

ここでキーワードとして大事になるのは「キャラクター消費」についてであるが、それは他の記事でも書いたような気がするので、またリンクでも貼っておきます。

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