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就職って難しい。

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おそらく働いてる人のほとんどが「しんどー」と思いながら毎日仕事をしてるだろうし、バンドのMCでも「仕事とかで溜まった嫌な気持ちは全てここに置いて帰れーっ!!」みたいな煽りをして、観客を、うぉーっ!とさせがちだったりするので、皆の日頃の鬱憤は相当なものなのだと思う。

いずれにせよ、仕事って嫌なものである、という考えが一般的であることは間違いないと思う。

しんどいこともあるけれど、それなりに楽しいこともあるよーくらいの温度感ではなく、毎日相当にすり減りながら仕事をしている人が大半で、どうも日本全体が閉塞している感じ。

確かにお金を貰うというのは簡単なことではないし、仕事って本質的に人がやりたくないこと、嫌だと思うことをするから、その対価として、お金を得ることができたりするわけだけど、色んな意味で行きすぎたブラック化が進んでいるのは否めない。

そこで、そのアンチテーゼとして、好きなことこそ仕事にするべきだ、という主張も生まれたりするわけだが、とはいえ、この主張を安易に鵜呑みにするのも危険だったりする

下手をすれば、より不幸になってしまう危険性すらある、悪魔の言葉だと思う。

だって、みんなの「好きなこと」なんて基本的に同じなわけで、好きなことでメシを食えるようになるためのパイの奪い合いに参加したら、結局磨耗してしまい、気がついたら、嫌だと思うことばかりを仕事にしてしまっている現状が生まれていたりする。

例えば、音楽でメシ食いたいって人がいるとする。

こういう人が音楽を仕事にしたいと語る場合、その理由はおそらく音楽が好きだから、ということになると思う。

そして、こう思うのだ。

好きな音楽を仕事にしたら、絶対人生楽しいし、毎日充実するだろうし、ちょっとくらいの嫌なことなら乗り越えることができるだろう、と。

もちろん、そのように考えることは悪いことではないが、音楽が好き→だから、それを仕事にする、というだけのロジックだと、気がついたら自分のしたいこととは違うことばかりを仕事にしてしまうことになりかねない。

しかも、音楽での仕事の場合、根本的にお給料が良くないことも多ければ、お休みがなかなかとれないことも多いわけで、そのうち、行きたいライブに行くことだってできなくなるだろうし、自分の生活から音楽そのものが遠ざかってしまう状況を生む危険性すらあるわけだ。

下手をすれば、あんなに大好きだった音楽を嫌いになってしまうことだって起こりうる。

そうなのだ。

「好きなこと」の掘り下げ方が中途半端だったりすると、好きなことを仕事にしたつもりでも、その仕事に文句を垂れがちな人生を送るハメになったりするわけだ。

中途半端に「好きな仕事」にコミットしようとすると、逆に磨耗した日々を過ごす可能性が高いよ、という話。

まあ、上記の話で言えば、音楽とどういう関わり方をしていきたいのか?(作る側、支える側、作ったものを広報する側、音楽を扱うメディアまわりにいくのか、音楽イベントの制作・運営か、などなど色んなケースを考えることができる)くらいは明確にしといた方がいいし、その辺のすり寄せが大事になってくるよ、という話でもあるわけだ。

で、こういうことを考えるとき、自分のできないことを考えて、消去法で選択を絞っていく人がいるが、あれはあまりよくないと思う。

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簡単に言えば、楽器ができないから作る側は無理だし、文章は書けないから音楽出版社もありえないし、車の運転もできないからマネジャーみたいな立ち位置も無理だし、じゃあ消去法でライブスタッフかな?的な。

いや、それでも、いいんだけどね。

でも、そういう詰め方は、考え方の手順としてはそんなに賢くないような気がするわけだ。

じゃあ、どうすればいいのか。

視点として大事なのは、多くの人は嫌だと思うけれど、自分はそんなに嫌じゃないことを探すところにあると思う。

どういうことか?

なんだかんだ言って、仕事の本質は人がやりたくないことや、嫌だと思うことをするから、その対価として、お金を得ることができるわけだ。

ここのすり寄せをしていくなかで、他の人にとっては嫌なことだけど、自分にとってはそうでもないことを突き詰めていけば、「楽してお金を稼げる」=「仕事がそんなに辛くない」=「仕事ってわりと楽しい」、という人生キラキラな図式に少し近づけるわけだ。

例えば、暗記をすることはそんなに苦じゃない人は、仕事柄暗記が絶必な現場において重宝される存在になるだろうし、仕事で必ずしなければならないことが苦ではないのならば、わりかしイージーモードで仕事をこなせる可能性が高くなる。

あるいは、ずーっと座ってデスクワークするのは無理だが、あちこち出回ることはそんなに苦じゃないという人ならば、そういう仕事につくと楽しく仕事ができる可能性が高くなる。

好きなことを仕事に、というテーマ設定だけだとどうしても人と被った好きなことを連想しがちで、結局、ブラックな環境に身を落とさねばならなくなり、磨耗する日々を送る可能性が高くなりがちだが、他の人は嫌がるけど自分は嫌じゃない、という観点から「やりたい仕事」を模索していけば、人が嫌なことするから文句なくお金は貰えるのに、自分にとってはそんなにきついとは感じない、という良い循環が生まれる可能性が高くなる。

家に引きこもるのが嫌な人に、お金をあげるからツイ廃になってよ、と言ってもノイローゼにしかならないと思うが、元々ツイ廃の人なら、お金もらってTwitterできるの?ラッキー!!にしかならないわけで。

これを仕事レベルに置き換えて考えを推し進めていけば、もう少し見え方は変わってくると思うわけだ。

なにより、ここまで考え抜いていけば、ビジネス感覚もそれなりに身につくわけで、そうなるともっと広い範囲で物事が見えてきたりもする。

やがては「それなら別に企業勤めしなくてもいいのではないか?自営業とか色々選択肢あるやん!」とか「バイトと副業で実は生計立つんじゃね?できた隙間時間で英語勉強してさらにワンチャン?!」みたいな発想もできてくるわけだ。

ここまでくると、世界の見え方もかわってくるし、色んな挑戦もできることだろう。

こういう発想が、今の世を生きて行く上でとても大事なのではないか?と思うわけだ。

好きなことを仕事にする上で大事なのは、自分の好きなことをしっかり磨いていくことなわけだ。

好きを貫くのではなく、好きの視点を変えて行く的な。

それがとても大事なわけだ。

これは、音楽を作る側でも同じことが言えるかもしれない。

例えば、キュウソのキーボードのヨコタ君はプライベートじゃ絶対キュウソのような、コミックバンド系の音楽は聞かないそうだ。

けれど、キュウソは仕事としてある種割り切っているから、ああいうタイプの音楽を作るようにしているのだそうで。

もし、彼が純粋に自分の「好きな音楽」作ろうとしていれば、彼は音楽でメシを食うことができなかったかもしれない。

けれど、彼はある部分では好きを妥協し、人は嫌がるけれど、自分は嫌じゃないことを推し進めて、どんな音楽をしたらいいのかを考え抜いた結果、今の音楽を作ることができて、音楽でメシを食うという夢を達成することもできたわけだ。

まあ、このエピソードは少し性質は違うかもしれないけれど、いずれにせよ、ちょっと引いたところから好きということ、嫌いということを見直す、というのは大事だよね、という話である。

才能というのは、そういうところに隠れたりもしているわけだ。

あなたも一度、考えてみてはどうだろうか。

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