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(注)この記事に四星球の話は出てきません。

バンドがメジャーデビューをすると、インディーズの頃と違い、音楽に使えるお金も増えるし、バイトで生活費を稼ぐ必要もなくなるので、もっと良い音楽を作り、もっとわくわくさせるライブをしてくれるはずである、なあんて思ったり応援しまくったのに、なぜかメジャーデビューしてからそのバンドが全然心に響かなくなった、ということはわりと多いと思う。

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コミックバンドだったりすると、メジャーバンドになった途端、深夜番組がゴールデンに進出したくらいに「毒」が抜けてしまい、なんかライブがそんなに面白くなくなる、ということも多いように感じる。

なぜ、こんなことが起こってしまうのか。

理由は大まかに分けてふたつあるように思う。

みていこう。

1.会社的束縛なせい

インディーズバンドがメジャーデビューすることをすごいすごいと言う人は多いと思うけれど、結局のところわメジャーデビューとは、お金の持ってる会社と契約しなおして「再雇用」されることなわけだ。

で、その契約って簡単にいえば、音楽を作るうえで使うお金の面倒はみてやるから、その代わり決められたスケジュールで音楽を作って、指定したノルマはちゃんとクリアーしろよ、という話になるわけだ。

だから、若手バンドは寝る間も惜しんで仕事をしまくる。

一方、ベテランアーティストのリリースが遅くなるのは、この契約を更新するなかで、リリースのノルマを緩やかにしていくからだと思われる。

ちなみにノルマをクリアーできなければ、不本意なベスト出されたり、よくわからん企画モノのアルバムに参加させられたりすることも多い。

このトリュビュートとかカバーって誰得??という場合、大人の陰謀なり、リリースノルマなりが絡んでいることもあったりするわけだ。

そりゃあレコード会社からしたら、アーティストごとに利益出さなきゃメシは食えないわけで、寡作なアーティストにはしかるべき対応を取らざるをえないわけである。

そもそもレコード会社によって歩合制ではなく月給制だったりもするわけで、月給制であればなおのこと、この辺の「契約内容」に眉唾なものが多く、リリーススケジュールが厳密に決められ、そのリリースのポイントごとに変なタイアップをもってきて、「これに合う感じの曲作れ」みたいなことを言われたりするわけだ。

CM曲なんかになると、スポンサーの顔色までも伺って曲を作ったりしなければならず、完全に「音楽が仕事」になりがちになるのである。

よく歌詞考察なんかをすると、この歌は○○のタイアップの曲であり、この歌詞はその○○について歌ったものですよ!みたいなことをしたり顔でいう人がいるけれど、それは半分合ってて半分間違っていると思う。

タイアップの曲を作る際、タイアップとしての役割を果たす曲だけを書くアーティストは三流なのである。

タイアップをなぞらえつつも自分の言いたいとか自分の経験を織り込み「自分の楽曲」として消化させているアーティストは二流となるのだ。

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では、一流はどうなるのか?

その歌が他のクリエイターを刺激させて、その作品がきっかけでタイアップを生み出したするのである。

その曲きっかけのタイアップ生ませるという、巻き込み型の曲を作るアーティストこそ一流というわけだ。

閑話休題。

要はメジャーになれば、インディーズの頃に比べてたくさんのお金を使えるようになるけれど、その使い方が制限されがちというわけである。

ただし、中にはそのアーティストが「ゴリ押し」で成立させた企画なんかもあったりして、その「ゴリ押し」が商売的に大きな成功を収めたりしたら、そのアーティストの裁量は大きくなり、財布の紐を握ることができるようになるのだ。

要はそのアーティストのどこにお金を落とすかによって、そのアーティストの今後の運命を担ったりもするという話。

だから、そのアーティストの「何に」お金を使うのかは、わりと大事だったりするのである。

アーティストの運命はファンが握っているわけだ。

2.小金持ちになると安心してクリエイティブな能力が減退する。

なぜ就活生はあんなに必死になって仕事を探すのだろうか。

端的に言えば、恒常的にお金をもらう仕組みは作りたいからである。

で、その仕組みを作るのはわ会社に入るのが一番簡単なわけだ。(だって起業なんてできないでしょ?)

毎日確実に口座にお金が入るという環境が整うだけで得られる安堵感は、就職できず路頭に迷ったことのある人間ならば、痛切に理解できるのではないかと思う。

メジャーデビューすれば、比較的安定的に給料が振り込まれるわけだ。

毎月口座をみれば、生活できる給料が確実に入っている。

その安心感は相当なものだと思う。

そして、人間は安心すると、面白いくらいに「つまらなく」なってしまう生き物である。

アーティストのクリエイティブ能力だって同じことであるという話なわけだ。

まとめ

メジャーデビューしたバンドがつまらなくなるのは、内的要因と外的要因がある。

どちらかによって、あるいは両方によって、メジャーバンドはつまらなくなりがちなのである。

けれど、そんな重圧を押しのけて、しっかりと「自分」というものを持ち、ライブであれ作品作りであれ、しっかりと取り組んでいるアーティストはやっぱり面白い。

メジャーデビューする際はどういう契約を結ぶのか、もっと契約書はしっかり読んだ方がいいよ、というのはアーティスト側に言いたいよね。

いや、おまえ誰目線やねん、って言いたくなるが、まあ契約というのはとても大事なものなのである。

これはアーティストでも就活生でも同じだから肝に命じておくように。

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