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バンドはナマモノであり、同じライブはひとつとしてないから、会いにいけるうちに、なるべくあってほしい。

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あるいは、ネットの情報だけで判断していくないので、現場にきて、その目でその耳でその五感で感じたもので、俺たちを判断してほしい。

こーんなことを言うバンド、多い気がする。

いや、言いたいことはすごくよくわかる。

が、そんなことを言うバンドに限ってチケットが取りにくい。

おまけにいかなる転売(高額転売だけではなく定額転売も含め)は全て悪であり、本人確認という踏み絵させることで、運ゲーに勝利できた人間以外はライブに参戦できない空間を作っている風潮。

おい!言ってることとやってることが違うぞ!

なーんて思ったりするわけだ。

まあ、今回したいのはそういう話ではないのだが。

ここで言いたいのは、ライブに来てる人は「内野」であり、それ以外は「外野」という発想、どうなの?という話。

「内野」とか「外野」って発想がなんか嫌だし、現場にいようがいなかろうが、そんなの逆に関係ないじゃん?と思うのだ。

確かにTwitterなんかで、部外者がライブでのネガティヴな意見を氾濫させたり、それに加担するのはむむむむ、と思うのはわかる。

けれど、ライブに行かなきゃ何もわからないとまで言い切るのはちょっと違うんじゃないかと思うわけだ。

だって、ライブに行きたくても行けない人はたくさんいるのだ。

そういう外側にならざるを得ない人の存在を完全に黙殺する言葉は、どうなのか?と思うわけだ。

ライブに行けない理由は、千差万別だ。

先ほどのように、チケットが取れなかったから行けなかった、というのも理由のひとつだろう。

あるいは、仕事とか学校で予定がつかないから行けない人もいるだろうし、単にお金がないからかもいけない人もいるだろうし、地方に住んでいるために行けない人だっているはずだ。

あるいは、子育てがあるから行けないという人だっているかもしれない。

事情は千差万別であろうが、ライブに行きたくても行けない人は、バンドマンが想像しているよりも、たくさんいるのだという話。

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だから、会いたい人がいる人は会いに行ってくれ、なんて言葉は個人的にはあまり響かない。

こっちだってそれなりのモンを抱えて生きてるんだから、割り切りなきゃなんないことだってたくさんあるんだよ、と言いたくなる。

バンドのライブひとつひとつが命がけなのと同じように、ファンだって1日1日命がけで生きてるのだ。

その中で色んなことを天秤にかけながら取捨選択して生きているのだ。

というわけで、ライブで見えている景色が全てであり、ライブにいる客が全てだ(それは楽曲作りにおいても言える)という振る舞いは、うーむ、って思ってしまう。

ちょっとしたことで、ライブから遠のかなければならなくなるということは、ホルモンやサカナクションのように、メンバーに女性がいるバンドなら、よくわかると思うのだ(そして、こういうバンドは安易に会いに行きたい人は会いに行きましょう、みたいな言い方はしない気がする)

ライブにどうしても行けない人だって、音楽に力を貰っている人はたくさんいる。

音源を聴いて音楽そのものに勇気をもらう人だっているだろうし、Twitterのライブレポに思いを馳せて、いつか自分もタイミングが合えば、再びライブに行くぞ!と想い馳せてる人だっていると思う。

ライブを観てない人、現場に行けてない人を「下」に見る人は、そういう存在の人たちのことをどう思っているのだろうか?

能動的にお金を落としてくれる層にはならないから、「部外者」扱いしているのだとしたら、それは少し寂しいことだと思う。

ライブには行けないが、音源を宝物のように毎日毎日繰り返しリピートする人だって僕は知ってるし、奇跡的に数年ぶりにライブに足を運べる機会があり、その日は文字通りその一瞬を命がけで満喫していた人だって僕は知っている。

バンドには明日以降もライブがあるかもしれないが、その人にとってはそれが最後のライブであるかもしれないわけだ。

バンドマン以上にお客さんこそがナマモノなんだよ、という話である。

Twitterをみれば、遠征するのが当たり前だったり、毎日土日はライブに行くのが当たり前、みたいな人ばかりが「見える人」になっているから、バンドマン側もついつい視野狭窄に陥るのかもしれない。

どこ行っても、最前は同じ人ばかり、というバンドだって、わりと少なくないと思うし。

けれど、見えない所にいる人だって、強い想いをもって、そのバンドを応援していることだってあるのだ。

もちろん、ロックは現場があってこそ、というのは確かだと思うし、楽曲はライブによって進化していくことだって知っている。

けれど、現場に行けない人だって世の中にはたくさんいる、ということはまぎれもない事実だし、そういうことを知っているバンドは、ライブこそが世界!ライブに来てくれないと俺たちのことなんてわからない!と考えているバンドよりも「強い」し「暖かい」気がする。

別に特定のバンドを揶揄するとかそんなんじゃなくて、単純に、より広い世界を想像することができるバンドほど、ライブハウスという限定的な世界でも力が発揮できるんじゃないかなーなんてことを思ったりする、という話である。

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