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売れるチケットは何にもせずに売れるし、転売市場ではアホほど高騰するけれど、発売日に即完するアーティストって本当は一握りなわけである。

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発売日になってチケットが余ってるアーティストは、あの手この手を使って、なんとか当日までにチケットを完売させるべく、色々と作戦を練るわけだ。

この「作戦」は、そのライブによって講じる策が変わってくる。

例えば、フェスや海外バンドのライブなんかであれば、後から客引きの強いバンドのライブを告知させることで、そういう状況を打破させるわけである。

コールドプレイのライブにRADWIMPSを呼んだのはその典型であるように思う。

つまり、コールドプレイなんてまったく知らない人間にコールドプレイのチケットを買わせるための作戦として、RADWIMPSのライブが観れるんだよ、と囁くことにしたわけだ。

でもそれって、ハナっからコールドプレイだけでは東京ドーム公演のチケットは売れきれないから、余ってる予算で効率よくソールドさせるにはどうしたらいいかイベンターは考え、変に広告予算を使うよりも日本で人気のバンド呼んだ方が結果的にお金がかからないでしょ、っていう、すごくドライな判断をしたような気もしなくもない。(なんかRADWIMPS を悪く言ってるように見えるかもしれないが、別にそんなつもりはない)

もちろん、ただ人気のバンド呼べばいいということはなくて、イベンターの都合もあるだろうし(そのイベンターがまったくワンマンにノーターチのバンドを呼ぶのは基本的に不可能であり、それをやるならば色々と根回しが必要になるわけだ)、最低限の文脈(このバンドをブッキングする必然性みたいなもの)は汲んだうえで、ブッキングしているとは思う。

なんだかすごく皮肉な言い方をしているように見えるが、要はどのイベンターも根っからの音楽好きであり、もっと(自分が見たいと思う)海外アーティストを呼びたいんだけど、いかんせんそれだとチケットが売れないので、色々と策を考えながら運営しているという話なわけだ。

オズフェスでも何でもそうである。

洋楽ファンだけが喜ぶメンツを揃えても、興行的に失敗するのは目に見えてるから、邦楽ファンが関心を示すブッキングする故、洋楽ファンからはがっかりされることになるというジレンマのなかで、なんとかバランスを取ろうとするわけである。

サマソニのメンツがやたらとごった返しのもそういう理由なのである。

話が少し脱線した。

今回の主題はあくまでも、発売日になってもチケットが余ってるアーティストがチケットを売れ切るためにはどうするのか、ということである。

これに対してのオーソドックスな方法はひとつである。

様々な媒体に広告を打ちまくり、宣伝するわけだ。

チケットを高めに設定して広告費をそれなりに設けているタイプのアーティストであれば、TVや新聞、あるいは、駅にある大型のモニターなんかで、どどんとインパクトのある広告を垂れながす。

それにより、一般人の認知度を高め、「あ、あれに行きたい」と思わせ、チケットをソールドさせるようとするわけである。

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一方、金のないアーティストはtwitterなんかのSNSでお金をかけずに告知をしつつ、自分の力だけでその情報を拡散するのではなく、クチコミやリツイートなどの人づてにより、情報を拡散させるように努力するのである。

だから、やたらとバンドが事前に「今夜、重大発表」という発表するのは、リツイートさせやすくしたり、バズりやすくするための作戦なのである。

あるいは、公式サイトに意味深な暗号を並べて「これはどういう意味があるのだろうか」「この後、どんな発表をするのだろうか」とファンに推測させて、その推測を色んな人たちにつぶやかせ、ネット上を賑わせようと努力するのも(そして、大体その努力は失敗するのだが)、お金をかけずに、SNS通じて情報を拡散して「宣伝」するという算段があるわけだ。

要は、人そのものをメディアにさせて、お金をかけずして、広告をうったような効果を出そうとする作戦なわけである。

でも、こんなやり方で十分に「宣伝」ができるのだろうか。

答えとしては、できるのである。

これは、一般的な商品とライブチケットでは、マーケット的戦略が全然違うことに起因する。

ライブのチケットというのは、そんなに膨大な数を裁く必要はないわけだ。

だって、ホールですら数万人の話なわけだ。

余ってるチケットでいえば、数千枚という話になるのかもしれない。

仮に数万人と仮定して、それをテレビの視聴率に換算すれば、0.1%にも満たない数字である。

たった数万人に「買わせたい」と思わせたらいいわけだ。

何百万人にも情報を届ける必要はないわけだ。

特に、売れてないチケットの情報を届けるときにもっとも大事なのは、グレー層に情報を届けることである。

グレー層とは、チケットを買うか買わないか、グレーな層というわけである。

ここにコミットさせて、購買意欲を促すし、完売を目指すわけである。

どんなアーティストであっても、情報を知ったらその時点で速攻チケット購入してくれる層(いわゆるファン)というのはいる。

イベンターは、各アーティストごとに、そういう層がどれくらいいるのかをまずは考えるわけだ。

ミスチルやサザンなんかは、チケットの枚数よりもその層が多いからわざわざ「宣伝」することも「広告」することもほとんどない。

しかし、ライブのキャパーファンの数=余りチケットなわけであり、その数を埋めるにはグレーな層の心を掴むことが必須になるわけだ。

だから、グレーな層に向けて、「広告」して「宣伝」するわけだ。

特にバンド界隈においては、フェスによって認知はされてるし、フェスならそれなりに人を集めるけれど、ワンマンはあんまり売れないバンドというのもいる。

こういうバンドはグレー層が多いという認識になるわけであり、よりどういうふうに「宣伝」していくのかが大事になるわけだ。

で、基本的に、即完しないほどの人気=広告予算はないわけであり、SNSを使って、金をかけずにグレー層の心に訴えかけることが何よりも大事になるというわけだ。

というわけで、そういう観点でSNSの告知だったり、twitterアカウントの使い方をみるみると、色々と面白いよ、という話。

あなたの好きなバンドは、twitterアカウントをどう使っているだろうか。

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