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あるあるネタを書く場合、必要になるのは誰の視点に立つかである。

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メルヘンビッチ系低脳ガールの共感を得るようなあるあるネタを書くのか、こじらせ論破好きアニオタ男子の共感を得るようなあるあるネタを書くのか、社畜老害系オヤジの共感を得るようなあるあるネタを書くのか、害悪系ライブキッズの共感を得るようなあるあるネタを書くのかによって、扱うネタやジャンル、文体や切り口なんかも変わってくるわけである。

ちなみに当サイトは、まだあそこに毛が生えていない少年少女にも、加齢臭とニコイチになって久しい紳士や淑女にも「届く」ような情報発信を心がけている。

たぶん。

いずれにせよ、記事を書くとなれば「誰に向けて書くのか」という部分はとても重要で、広い間口にするのか、ニッチな相手に限定するのかはともかく、何らかの想定をする必要はあるわけだ。

これがないと、ゴミみたいな駄文が生まれてしまうのである。

SNSでの落書きだろうが、就職活動のエントリーシートだろうが、アーティストの歌詞だろうが「誰に向けて届けるのか」の設定はとても大事だし、面白いもの・評価されるものというのはここの設定が必ずしっかりとしているわけである。

そう言えば、バンドマンが突如としてブレイクの階段を駆け上がる時というのは、この「誰に向けて」の射程がきちんとしたときなのではないか、と個人的に思っている。

フレデリックや夜の本気ダンスがアングラな感じの音楽をすることは諦めて、「踊る」路線に迷いなく舵を切ったこともこの話とリンクする。(まあ、最近の夜ダンは「キッズを躍らせる系音楽」だけをしたいわけじゃない反発心があるのか、新譜はキャッチャーがナリを潜めている感じがするけども)

一方、「俺は自分のフォロワーなんて増やさなくていいねん。自分のやりたい音楽をやるねん」と頑固になっている奴らは、たいがい「誰に向けて届けるのか」の部分が定まらない故、音を上手に届けることができず、才能はあるのに売れないというジレンマに陥り、音楽業界の骸のひとつになってしまいがちなのである。

やりたいことはやりつつも、誰に向けて届けるのかはしっかりと見据ることが大事なのに、そこから目を背けるのは危険なわけだ。

もっといえば、この層に届けるのであれば、こういう妥協をして、こういうフックを忍ばせながら、ここだけは自分のやりたいようにやる、みたいな「計算」が重要となってくる。

サカナクションの山口なんかは、この妥協と拘りの線引き(つまりは計算)が絶妙だった故、あそこまでの「キングダム」を築き上げることができたんだろうなあ、と思っている。

とはいえ、このバランス感覚は簡単に養えるものじゃなく、いわゆる「感覚」とか「センス」という言葉に置き換えられるような代物でもある。

だから、並大抵の人間がマネをするのは至難の技ではあるのだけども。

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ところで、最近の若手は少しでも自分に注目が集まるよう、わかりやすいフックを釣り針にして、情報発信していることが多いように感じる。

ダイブのやり方講座をわざわざSNSにあげたリビジョンも、面白いのか面白くないのか際どいレベルの小ボケを矢継ぎ早に発信し続けるヤバTも、カッコいい音楽に「どうぶつさん」なんていう「ズレ」を使うことで笑いを狙った岡崎体育も、手段はともかく目指す作戦は似ているように感じる。

彼らは誰に向けての届けるのか狙いがしっかりあるから、こういう「釣り針作戦」を巧妙に使うことができているのだ。

そのなかでも、特に「誰に向けて」の部分の選定がしっかりした故、もっとも燃費良く人気を勝ち取ることができた人間がいる。

ライブキッズあるあるだ。

ライブキッズ界のレイザーラモンか!と言わんばかりにTwitterであるあるネタを書き込み続け、最近では昔かいたあるあるネタをリツイートしなおすことで、予算のないバラエティー番組のように「擦っていき」、最小限の労力で最大限の成果を得る、地球に優しいエコスタイルで人気を勝ち取ってきた彼。

なぜこんなことができるのかといえば、そのネタを「誰に届けるのか」という定まりがしっかりしていたからに他ならない。

そこに関してはブレることなくやってきたからこそ、あそこまでの絶大なるブレイクを果たすことができたわけだ。

仮に、この路線の方が受けがいいからと、どこかのタイミングで、くだらない恋愛ポエム系に路線変更していたとしたら、おそらく彼は死んでいたことだろう。

ライブキッズだけに照準を合わせ、そこの共感を得ることだけに「計算」をしてきたからこそ、彼は己の地位を確立することができたわけだ。

たまにあんなしょーもないDJのブンザイで、なんであんなに奴が人気やねん、と文句を垂れる奴がいるが、自分が音楽を届ける相手は誰なのかという設定をしっかりして、そいつらにどういつ音楽をかけたら喜ぶのかという計算をしっかりしているから人気なのだ。

それ以上もそれ以下もない。

売れないバンドマンほど、「誰に向けて」が定めっていないのだ。

だから、売れない。

岡崎体育もヤバTもリビジョンもあるあるも、みーんな「誰に向けて届けるか」がしっかりしており、そいつらに対してどんなフックを使い、どんなネタを仕込めばいいのかを理解して実践しているから、やることなすことバズるし、良くも悪くも注目されるのだ。

「誰に向けて」がしっかりしていない人は、何をやってもなかなか芽が出ないのだ。

まずは、誰に向けて届けるのかをきっちり設定することから始める必要があるわけだ。

なーんて感じで文章を書いてみたけれど、そもそもこの文章こそが「誰に向けて」書いた文章なのかが微妙なところであるし、そんな質問を投げかけられたら答えに窮する俺はまだまだ精進が足らんなあ、と思ったり思わなかったり。

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