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川谷絵音の歌詞世界について。

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彼の場合はひとつの曲を指してこの歌詞が良いとかって語り方より、ゲスもインディゴも含めて、これだけ色んなタイプの曲を書いて、その全てを自分の曲としてしっかり表現できている所に凄さを感じる。

ゲスの極みの歌詞の特徴としては、何かを悟ったふりをして諦めていることが多いんだけど、本当は馬鹿でかい自尊心を隠し持っていて認められたいという鬱屈した思いを持っている主人公が多く登場している印象を受ける。

デジタルモグラもAメロやBメロの歌詞はどこか冷めていて、どこか悟ったふりをしているような言葉が並べられる。

だが、サビからは「僕」という言葉が登場し、具体的な思いを述べるようになるのだ。

私以外私じゃないの、も似ている。

歌詞ですら悟ったという言葉が出てくるように見事に対象に対してスカした態度を取ろうとする。

けれど、サビになる頃には自分語りがやめられず、当たり前でしょ?とやたらと語りかけてくるような口調になるのだ。

一方、インディゴの曲はどうだろう。

インディゴは恋愛曲が多いので、男女間の関係を歌うことが多い。また、情景を思い起こさせるようなフレーズを多用し、心象風景を鮮やかに彩ることが多い。

ただし、どの歌もその恋愛の終わりを予感させるような物語になっている。

少なくとも、このままずっとラブラブで、ずっと一緒にいようね、みたいなことにはならない。

元々、ネガティヴに終始するのは川谷絵音の趣味なのかもしれない。

そう言えば、インディゴはスピッツのアルバムの「インディゴ地平線」から取ったという話なので、草野マサネムの歌詞世界も好んでいると思われるが、草野歌詞ももともとはネガティブを出発点にしているものが多い。

両者とも通底した想像力があるというわけである。

ちなみにスピッツの歌詞解説はこちら!

川谷について特筆するとすれば、ゲスとインディゴ、接近しそうでまったく接近しない音楽を使い分けているというところであり、そんな芸亭をいともたやすくできているところが凄い。

彼については、その音楽的才能について色んな切り口で語れるのだが、今回はここで一旦終わりにしようと思う。

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