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あなたは哺乳瓶というものを知っているだろうか。

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まあ、知らない人はいないと思う。

今回はまず哺乳瓶の話をするので、知らない人は先にググっておいてほしい。

さて、哺乳瓶の形を想像してもらったらわかると思うが、基本的に哺乳瓶というのは、お母さんのお乳の「代わり」としての役割が大きいと思う。

だから、メーカーは、お乳の形や構造などを研究し、よりお乳に近い哺乳瓶を作ることに精を出してきたし、なんならお乳よりもお乳よりな哺乳瓶を作ろうと技術革新してきたのではないかと思う。

哺乳瓶は人類の知恵が詰まった発明品なのである。

とはいえ、どこまでいってもそれは哺乳瓶であり、お乳そのものに取って代わることはない。

なんてことをつらつらと書いてきたが、別にお乳と哺乳瓶のどちらが優れているか、ということを話すつもりはない。

ここで言いたいのは、お乳というものがあったからこそ哺乳瓶が生まれたわけであり、おそらく「授乳」という行為が人類になければ哺乳瓶が生まれることはなかったのではないか、ということである。

つまり、お乳は哺乳瓶の生みの親とも言えるわけであり、そういう意味で哺乳瓶はお乳に対して敬意を払わなければならないのだと思う。

ちなみに赤ちゃんからすると、お乳は吸うのにわりと吸引力が必要であり、労働として捉えるとけっこう大変な行為なのだとか。

一方、哺乳瓶を使って飲む行為は、ちょっとの吸引力で吸うことができるので、赤ちゃん的にはけっこう楽なんだとか。

確かに哺乳瓶は人間の知恵がふんだんに詰め込まれた代物である。

こうしたら赤ちゃんにとって使いやすいのではないかという人間の知恵と、その知恵を形にしていく巧みな技術によって生み出されたのものなのだから、当然といえば当然であり、お乳よりも哺乳瓶の方が好きという赤ちゃんが出てきたとしてもなんら不思議ではない。(実態は一切知りませんが)

要は模造品が元ネタを超えることは往々にしてあるという話。

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洋楽と邦楽の関係もこれに近いのではないか、とふと思った。

どんな音楽でもルーツがあり、日本で流行ってる音楽のルーツのほとんどは海外にある。

邦楽のルーツを辿れば行き着くのは洋楽であり、様々な先人たちが洋楽をカスタマイズして、日本の音楽として落とし込むように努力してきた結果、今日の音楽が生まれたわけだ。

とはいえ、ここで日本のロックの起源は、はっぴいえんどにあるのだ!とか矢沢永吉のキャロルにあるのだ!とかいう話をするわけではない。

ただ、直接的に前述の音楽を聴いたことがないとしても、今の音楽を聴いていることは、前述の人たちの音楽を聴いたと同義になるわけであり、先人の音楽というバトンを知らず知らずのうちに受け取っていることになるわけだ。

そう考えれば、先人の音楽に多少なりとも敬意を払っても損ではないのではないかと思う。

逆に、人工的なカスタマイズされた日本の音楽は、まがいもののに見えてしまい、邦楽なんてクソだ、洋楽こそが至高だ、という態度をとるのもなんだかダサいし、そういう奴に限って哺乳瓶を渡せば、飽きるまでしゃぶり尽くす人間になりがちなのである。

お乳にはお乳の良さが、哺乳瓶には哺乳瓶の良さが、洋楽には洋楽の良さが、邦楽には邦楽の良さがあるという話。

ただし、その際、ルーツのあるものに対して敬意を払わないのはあまり行儀の良い話ではないというわけだ。

だって、本物のお乳をみて「これは哺乳瓶の模造品だ!」なんて指摘されたら、お乳をぶら下げている女の人は怒るに決まっているし、哺乳瓶の方がお乳を真似たのでありお乳をパクリと言われるなんて心外である、という話になる。

全然関係ないが「smells like teen spirit」はマンウィズの曲なんじゃないの?と思ってる若い邦ロック好きの人がいてびっくりしたし、知識でニルヴァーナのカバーだとわかってはいても、マンウィズの方は大好きだが、ニルヴァーナの方は聴くに耐えない、という反応をする邦ロックファンが多くて、不思議な気持ちになる。

カスタマイズってすごいんだなーという感想であり、カスタマイズはルーツを超えるんだなーって感じた次第。(まあ、これはただのカバーの話ですが)

とはいえ、あるバンドが好きになったのならば、そのルーツを辿るのはけっこう楽しいものだと思うのだ。

というか、色んなルーツを持っているバンドの音は単純に面白いし。

WANIMAなんて聴けば一発でハイスタとモンパチの影響うけたのね、はいはいはい、ってなる。

けど、同年代でもKEYTALKとかゲスの極みとかを聴けば、なんじゃあこりゃあってなる。

ファンクな要素もあるしジャズな要素もあるし、ロックだけでも色んなロックの影響受けてることがわかるからだ。

色んなジャンルに精通していれば、すげえすげえ!となる。

というわけで、お乳よりも哺乳瓶派のあなたも、お乳のことに思いを馳せながら哺乳瓶をしゃぶるように、色んなルーツに思いを馳せながら音楽を聴くのもいいのではないか、という話なのでした。

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