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西野カナが2016年4月27日に新曲を発売する。

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タイトルは「あなたの好きなところ」。

ブレないタイトル、モチーフを扱うのは流石の一言である。

今回はそんな西野カナの歌詞の意味や技法なんかに注目しながら歌詞をみていきたいと思う。

作詞はKana Nishinoである。

※当記事について著作権違反という申し出があったため、歌詞の引用部分に関して一旦全て削除にしますが、お手数ですが、歌詞に関して別サイトでご参照になりつつ、当記事をお読みください。お手数おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

西野カナの歌詞の良さとは

歌詞の全文を読めばわかるが、当然ながら西野カナの歌詞なんて書いてるまんまの内容なので、今更考察をすることなんて、ほとんどない。

使っている言葉はありきたりだし、スイーツ(笑)と指摘されそうなほどに連呼する「好き」という言葉。

普通の作詞であれば、もう少し言葉を変えて表現できないのかと叱咤されそうなものである。

が、西野カナは歌詞のスイーツ化を徹底させることで、独自性を確保しているのである。

極端なこといってしまえば、歌詞を見ただけで「おそらくこれは西野カナのものに違いない」と宣言できちゃうほどに個性が滲み出ているというわけだ。

歌詞だけでこのレベルに到達できている女性アーティストは、他に椎名林檎くらいなものである。

そして、その身も蓋もない独自性が若者を中心に支持されているわけである。

その理由というか、レトリックみたいなものをこの記事で探っていきたいのだ。

この歌のポイントは女の人が彼氏の長所も短所も含めて、彼氏の好きなところを逐一列挙しているという点である。

この歌の一人称は「私」で、二人称は「あなた」。

あたし、という一人称を使う女性アーティストが多い中で、西野カナは「私」という一人称を採用している。

おそらく、これは自分一人の物語ではなく、この歌聴いてるみんなそれぞれに当てはまるものだ感をより一層出すためであろう。

「私」の部分に自分の名前を当てはめて、結婚式でぜひ使ってください!てな感じだろうか。

そして、文末は~でしょ、とか、~だもん、とか、~だよ、という言葉を多用することで、この歌の主人公は10代から20代くらいの女の子だよ感を強く打ち出すのである。

これが大事なのだ。

聴き手の年代や性別を極端に限定することで、結果として聴き手に分かりやすく、伝わりやすい音楽を届けているわけなのだ。

けっこうここは大事な話で、「この歌は誰に歌っている歌」なのかがわかりづらい歌が世の中には多い。

もちろん、そういう歌も歌詞だけみれば「良いこと」を言っていることが多いのだが、主語がふわっとしていると、どうしても歌詞の内容が入ってこないし、自分のために歌われた歌感が損なわれてしまうわけだ。

西野カナの歌詞は巧みな言葉遣いで、そういう事態を回避しているわけである。

そして、この歌詞が伝わりやすいもうひとつの理由はあるあるソングに徹しているからである。

身もふたもなく言えば、この歌は、彼女が彼氏を好きと思うポイントを列挙したあるあるソングなのだ。

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つまり、この歌はこの人、

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のイズムを継承した歌であるともいえるわけだ。

西野カナは自身や友達のエピソードから、これらのあるあるネタを選び抜いて書き出し、ディレクターはSNSなんかを駆使して、そのあるあるネタがいかにリスナーに共感されるものであるかを吟味して、精査して、見直したのであろう。

だいたい夢中になると
人の話を聞いてないところ
ときどき子供みたいに
無邪気になって喜んでるところ

いつも真っ直ぐで素直なところ
容量がすこし悪いところ
家族と仲良いところ オムレツが好きなところ
空想カ下手なところ

はあるあるとしてイケると判断したから採用され、歌詞のフレーズになったわけだ。

この語感であれば、替え歌にもしやすく、結婚式なんかでも愛用されるに違いないという計算もあったのかもしれない。

どんなにバカっぽく見える歌詞でも、書き手とディレクターが打ち合わせしまくり、ものすごい書き直しをした果てに歌詞というものができるのだ(女性アーティストでディレクターに書き直しの指示がされないのは宇多田ヒカルくらいではなかろうか)。

だから、当然フレーズひとつひとつには戦略があり、狙いがあり、意味が宿っているわけである。

そんな歌詞の意味を探ってみたのが前述であった、というわけだ。

もちろん、今回は妄想も多分に含んでいるので、そこはご理解頂ければと思います。

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