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星野源の「くせのうた」の歌詞について考えてみたい。

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*歌詞については他サイトから確認してくださいな。

この頃の星野源は切ない系のメロディーに切ない感じの歌詞を載せているような曲でも、作るときは笑顔全開で楽しみながら書いていると話していたのをなんかのインタビューで見た。

また、この歌はわりと素直な恋愛に向き合った歌であるというふうにも星野源は語っていた。

この歌詞がどれほど実体験に即しているのかはわからないが、少なくともこの歌の「君」とは恋人を指しているということがわかるだけでも、この歌の見通しはだいぶ変わってくる。

では、歌詞をみていこう。

愛を深めるうえで大事なのは相手のことである、というのがこの歌詞のひとつテーマになるわけだが、この歌では「相手のことを知る」ということをもう一歩踏み込んで考えており、相手のことを知れば知るほど、似ていると思っている部分があっても、自分と相手とはやっぱり全然違うことが判明してしまうとまで言いのけている。

多くのカップルは、この「違い」に躓いて別れてしまうのだろうが、この「違い」をお互いが認め合うことができれば、愛は深まり、末永いお付き合いができるともいえるわけだ。(全然関係ないが、ドラマ「逃げ恥」でみくるのお母さんが『運命の相手ってよく言うけど、私、そんなのいないと思うのよ。運命の相手に、するの。意志がなきゃ続かないのは仕事も家庭も同じじゃないかな』と言っていた。このセリフがこの歌詞の核心をついているように感じた)(とはいえ、「続ける」という選択をするに値する相手であるかどうかを見極めるのは、付き合う上でとても大事だと個人的には思う。だって、10年付き合ったのに実は相手は結婚していて子持ちで捨てられてしまった、なんて話もあったりするわけで。裏切られる可能性も考慮して「続ける」という選択を選ぶ必要があるわけだ)

歌詞の話に戻ろう。

僕は、君の暗い話を聞きたいと言うが、その言葉としてあるのは、君と付き合ってからは同じような記憶を共有していくことができるが、それまでの過去に関しては不透明なわけである。

少しでもその溝みたいなものを埋めたいと考えているからこそ、過去の話を聞きたがるわけである。

そして、最終的に「君の癖」にこだわるのは、過去のことを知りたいという欲求とつながってくる。

なぜなら、癖というのは、君が僕と出会うまでの人生を雄弁に物語るものだからだ。

癖を知れば、君が僕になかなか言いたがらない「弱さ」や「本音」を知ることができると思っているのだろう。

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言葉なんて信用にならないと歌詞でも言っているが、口よりも癖が過去のことを雄弁に語るわけである。

この歌詞をみていくと、「ぼくはくだらない」という一節が出てくる。

これはどういうことだろうか。

君の過去と比べたとき、自分の過去の薄っぺらさを実感して、「くだらない」と称しているのかもしれない。

君はたくさんの恋愛経験をしてきたけれど、僕は恋愛経験をまったくしていないみたいな。(どうしても、すぐに逃げ恥の記憶が戻ってきてしまうのが、筆者の悪い癖である)

この歌のタイトルは「くせのうた」となっている。

歌詞中では全て漢字表記されている「癖」という言葉が、タイトルだけは平仮名で表記されていることがわかる。

これはなぜだろうか。

これはタイトルの「くせ」という言葉が、色んな「くせ」を意味しているからだと思われる。

例えば、この歌詞では僕の癖については言及されない。

けれど、歌詞を読めばすぐに僕の癖がなんであるかわかるだろう。

ひとつは、僕はすぐに相手のことを質問攻めにしてしまうということである。

夜明けまで語り明かして君のことを知りたいということは、相当たくさんの質問をするつもりであることがわかる。

人よっては「過去のことなんてそんなに掘り下げないでよ、それよりもこれからのことを話しましょうよ」と怒られるかもしれない。

人のことを質問攻めにしてしまう、過去のことばかりこだわる。

これはまさしく僕の悪い癖だと思うのだ。

さらに「僕はくだらない」と評するあたり、僕はネガティブぎみであることも想像できる。

すぐに悪いふうに考えるのも、僕の悪い癖だといえるだろう。

このようにして、歌詞を紐解いていけば、僕の人物像、そして僕の癖が浮彫になってくる。

色んな「くせ」について歌詞に込められているからこそ、タイトルの「くせ」は漢字表記ではなく、平仮名表記にしたというわけである。

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