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星野源の歌詞世界について語ろう。

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星野源の歌詞の良さのひとつとして、明るい曲のように見えて実は辛辣な言葉を並べていたり、暗い曲なのによく歌詞を見るとふふふと笑ってしまうような言葉を並べているようなギャップというのが挙げられる。

もっと言うと、暗い曲で切ない歌詞を書いていても、歌ってる本人は笑いをとるつもりで書いたなんて公言している歌詞もある。

有名なところでは「くだらないの中に」が挙げられる。

この歌はメロディーのせいもあるだろうが、泣きながら聴く人が多い。星野源もしっとりと歌うものだからライブでは余計に切なさが込み上げてきたりする。

しかし、髪の毛の匂いをかいで臭いなんて笑うなんて面白いでしょーというノリで星野源は歌詞を書いているのだ。

首筋がパンの匂いという独特の言い回しも、笑いとろうとしたから書けた言葉だというのだ。

だが、聴いている側はこの曲に切なさを感じる。そういうギャップを生ませるのが星野源の歌の面白さなのだ。

コミカルなPVと、テンポの良いリズムを刻む「地獄でなぜ悪い」も歌詞を読むとなかなかにすごい。

閉塞された地獄を楽しいと感じて生きていくしかないなんてフレーズ、星野源だからこそさらっと歌えるが、その辺のアイドルがこの歌詞を歌ったらとんでもないことになるだろう。

それは星野源が絶妙なバランスで曲を作っているからであろう。

新曲となるSUNの歌詞はメロディーが明るく、曲調もポップである分、明るい曲のイメージが付きまとうが、歌詞は非常に微妙なラインを付いている。

それはこのフレーズに集約される。

祈り届くなら
安らかな場所にいてよ
僕たちはいつか終わるから
踊る日は今

全体の歌詞を見ればわかるが、このフレーズがとても浮いているのだ。君の歌が聞きたいとか、babyと言ってたあの頃は消え去り、今日に不安を感じてしまう言葉をさらっと忍ばせるのだ。

この歌がただ単に僕と君のラブソングではないことを知らせる重要なフレーズとなる。

今まであった安心感という足場が崩れ去り、一瞬で終わりを予感させてしまうのだから大したものだ。

結局、集約されるのはギャップという言葉。星野源はギャップを巧みに使い、奥深い世界を作っているのである。

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