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乃木坂46の「いつかできるから今日できる」について書いてみたい。

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前置き

乃木坂46の19枚のシングル。

バンドマンのリリースペースをみると、アイドルの稼げるうちに稼いどけ精神はアッパレだなーと思う。

まあ、秋元系のアイドルはシングルリリースごとに選挙だったり色々とイベントを設けるわけで、他のアーティストとは「CDリリースの意味」は違うのだろうが。

ちなみにこの歌、メンバーも出演している映画『あさひなぐ』の主題歌とのこと。

映画主題歌ということもあり、でかいスクリーンと合わせて歌を流しても映えるような、ポイントを押さえた綺麗な楽曲である。

儚げなピアノイントロ、少しずつ存在感を主張するストリングス、そしてドラムの連打でサビ入りで、サビに入るとエレキギターなんかも登場して音圧あげて、盛り上がりに拍車をかける、見事な音楽構成。

同じアイドルグループでも、坂系は、昔のももクロやでんぱとは違って、BPMはあんまり上げないで曲をドラマティックに展開させる歌が多い印象。

歌のスピードが遅くなると、その分メロディーや歌詞にもしっかり耳が行くわけで、その辺りのコントロールの仕方も素晴らしいなあ、といつも感じる。

さて、前置きはこれくらいにして歌詞をみていきたい。

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歌詞

朝の靄に 差し込んだ陽の光
木々の中を ひたすら走ってた
どこを行けば 空に辿り着くのか?
風は何も語りはしない

君がやりたいと 始めてみたことなのに
空回りして すべて嫌になったのか?
違う自分に なろうとしてたんだろう
密かな決心は どこへ捨てた?

いつかできる(できるのなら)
そのうちに(今日できるよ)
ここで逃げ出さないで
前を向いて大地立つんだ

いつかは(遠すぎるよ)
眩しい(この場所から)

朝の靄に 差し込んだ陽の光
木々の中を ひたすら走ってた
どこを行けば 空に辿り着くのか?
風は何も語りはしない

君がやりたいと 始めてみたことなのに
空回りして すべて嫌になったのか?
違う自分に なろうとしてたんだろう
密かな決心は どこへ捨てた?

いつかできる(できるのなら)
そのうちに(今日できるよ)
ここで逃げ出さないで
前を向いて大地立つんだ

いつかは(遠すぎるよ)
眩しい(この場所から)
先に延ばさずに 踏み出せよ すぐに
君ならできる

枝の先で 大空を見上げてる
鳥は何を思って鳴くのだろう?
果てを知って もっと強くなりたい
羽根を広げ 夢見ていたんだ

人は誰も皆 未来が傷つかぬように
新しいこと 試そうとはしなくなる
失うものなんて 何もないだろう
何が起きても 夜は明けるよ

いつかできる(できなかったら)
そのうちに(今日ダメでも)
もしも失敗したって
何度だって 立ち上がればいい

いつかは(未来よりも)
やさしい(日向のように)
温もりをくれる さあ 勇気出して
生まれ変わろう

Oh-Oh-Oh-Oh-Oh

今日できるよ(いつかじゃなく)
今すぐに(始めればいい)
いつかも今日も同じ
やるか やらないか

いつかできる(できるのなら)
そのうちに(今日できるよ)
ここで逃げ出さないで
前を向いて大地立つんだ

いつかは(遠すぎるよ)
眩しい(この場所から)
先に延ばさずに 踏み出せよ すぐに
君ならできる

本文

僕はどうしても秋元の歌詞はメタ的に見てしまう。

楽曲のアレンジに綺麗な装飾を施してる楽曲ほど殺伐とした歌詞がしたためられている印象。

で、端的に感じたのは秋元からメンバーに向けた叱咤激励のメッセージ。

要は、君=乃木坂46のメンバーを指しており、乃木坂メンバーが、ちょっと疲弊してきたわーしんどいわーなテンションになっているので、秋元が「君ならできる」とエールを歌ってる歌、というふうに見えてしまうのである。

「君がやりたいと 始めてみたことなのに 空回りして すべて嫌になったのか?」なんてフレーズは、自分からオーディションに応募してアイドルを始めたのに「辞めたい」と不満を垂らすメンバーに投げかけている言葉のように見える。

「違う自分」はガムシャラに仕事をしている間にこうならないといけないという気持ちが強すぎて、自分を殺して本当の自分とはかけ離れたイメージを与えることに躍起になって疲弊するアイドルを指した言葉であり、「密かな決心」 は元々君がアイドルになったのはなんでだったのか、原点をもう一度思い返してみてよ?と訊ねてるように見える。

この構図でフレーズ全てに当てはめていくと、どのフレーズも収まり良く消化できる。

思うのだ。

少なくとも、秋元は聴いてるリスナーに向けて「君ならできるよ」なんて思ってはいないはずだということを。

リスナーに向けてメッセージを放ちたい、だから歌詞をしたためるのだ、と考えているタイプの作詞家ならとっくに言葉なんて枯渇してるわけで、このアイドルにはこういうイメージであってほしいというブランディングな視点で歌詞を書いてるわけで。

で、今回はブランディング的には「アイドル的王道性」を担保しつつも、そこにメンバーへの私信も寄せた構図なのではないか?と思ったわけだ。

まあ、もしかしたら、秋元が綴る「君」はもっと無色透明なものなのかもしれないが。

でも、歌詞にどんな物語を宿らせるのかは聞き手の問題なわけで、そこに何を代入するかで物語は大きく変わるわけだ。

あなたはどんな物語を紡ぎますか?

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