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レキシが2015年11月25日にリリースした初のシングルである「SHIKIBU feat. 阿波の踊り子(チャットモンチー)」。

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今回はこの歌の歌詞を考察してみたい。

作詞:池田貴史
作曲:池田貴史

shikibu murasaki

ねぇ キミの話を聞かせてよ
ねぇ 今はじめるの物語を

キミをカタカナで表記しているあたりが少しやらしい。

が、このフレーズで何か語るのはさすがに無理があるので、次のフレーズもみてみよう。

あのコのことばかり気にしていたの?
あの日のままの私じゃ おじゃれない

また、コをカタカナで表記していてやらしいなーと思ったら、私という言葉はしっかりと漢字で表記されていて「なんじゃこりゃ」と思わせられてしまう。

ちなみに「おじゃれない」とはわりと昔の言葉である(こんな言葉使うのはレキシならではある)。

意味は、「おじゃる」がおいでになる、とかいらっしゃるという感じの意味である。来る、行く、居るの尊敬語になるので、おいでにならないとかいらっしゃらないという感じになる。

要はこのままの自分じゃキミは自分のもとに来てくれない、とこのフレーズで言っているわけだ。

離れそうなほど 絡む指先
今こころが 乱れそめにし
燃えて咲く花 色は紫
派手な羽織も 乱れそめにし

離れそうなほど絡む指先とは、距離が離れる方がむしろ心の結びつきが強くなることを表現した言葉であり、そうなったときには心が乱れて燃えてきて恋が発展していくわけだ。

その色が紫である理由はよくわからないが、これは紫式部がテーマだからであろう。本当なら赤の方が良いと思う。

心が乱れて恋が発展すると、着衣も乱れるような関係になる、と綴っているわけで、実に奥ゆかしいことを書いていることがよくわかる。

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さて、2番をみてみよう。

shikibu murasaki

ねぇ キミの言葉を聴かせてよ
ねぇ キミの中にある物語を

このフレーズと特にいうこともないのでスルーしておこう。

あのコのことばかり見つめていたの?
夢見る少女のままじゃ おじゃれない

離れそうなほど 絡む指先
今宵このまま あさきゆめみし
燃えて咲く花 キミは紫
長い黒髪 乱れそめにし

ここで気になるのは、あさきゆめみし、という言葉。

これは浅き夢見し、になるわけで、直訳すれば浅い夢を見たという意味になる。

いろは歌の一節であり、これをタイトルにした源氏物語の漫画版もあるのである。

ただし、ゆめみしの「し」については実は諸説あって、過去の助動詞なのか打消し推量の助動詞なのかで意見がわかれているのである(打消し推量と家庭した場合、浅い夢を見ないで、みたいな意味になるのだ)。

まあ、この辺は古文を研究している学者が考えることなので、割愛しておくとして、おそらく歌詞の意味に合わせるなら、夢はみないで、の意味を使う方が正しく、今宵は寝ないでこのままキミと髪を乱れるくらいに×××するような燃える夜を送りたいみたいなニュアンスになるのだろう。

意外と過激なことを歌っている歌だったりするわけだ。

で、最後のサビはこんなフレーズ。

離れそうなほど 絡む指先
今こころが 乱れそめにし
燃えて咲く花 色は紫
今この世は 乱れそめにし

shikibu murasaki

気が付けば、この歌、源氏物語とも紫式部ともあんまり関係なくて普遍的な男女の恋を歌った歌になっている。

まあ、レキシの制作談話なんかを聴くと、歌詞のコンセプトが二転三転してこんな感じになってしまったということなのであり、レコーディングの直前まで歌詞ができあがっておらず、チャットモンチーのえっちゃんと紫式部の妄想を膨らませながら歌詞の内容を考えていたらこんな感じになったということなので、まあ要はそういうことなわけである。

今、この世は乱れそめにし、だからこそ、こういうテーマの歌が響くのかもしれない。

でも、普通のアーティストなら絶対に出てこないようなフレーズがでてきて、言葉の意味を紐づけると普遍的なメッセージがしっかりと浮き出てくる、要はただのネタでは終わらせず、しっかりと曲の世界観、モチーフ、メッセージを決めて作っているという意味でレキシはすごい存在であり、早くニューアルバム「Vキシ」が聴きたいわけである。

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