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UNISON SQUARE GARDENが2015年5月20日にリリースしたシングル、「シュガーソングとビターステップ」の歌詞についてみていきたい。

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作詞:田淵智也
作曲:田淵智也

※当記事について著作権違反という申し出があったため、歌詞の引用部分に関して一旦全て削除にしますが、お手数ですが、歌詞に関して別サイトでご参照になりつつ、当記事をお読みください。お手数おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

1番の歌詞について

「超天変地異みたいな〜見失えないものは何だ?」の部分。

基本的に田淵の歌詞はひねくれた単語というか、意味がとっつきにくい言葉が頻出してくる。

あまのじゃくな彼らしいわけだが、意味もなく難解な言葉を並べているわけではない。

その単語の意味をひとつずつ紐解きながら、歌のメッセージがどういうものであるのか浮彫にしていきたい。

最初のフレーズでは天変地異という言葉が少しとっつきにくいだろうか。

天変地異とは平たく言えば、変わった出来事という意味である。

それに「超」をつけるわけだから、すごく変わった出来事みたいな騒ぎにも慣れる、というのが冒頭の意味になる。

もう少し意訳をしてみると、現代は「変なこと」「おかしなこと」で溢れているはずなのに、現代人である我々は感覚がマヒしてしまって、そういうことに対して鈍感になってしまいすぎているよ、と警告の言葉を投げかけているわけである。

英語の部分「rambling coaster」の意味は、ひとつの単語であるramblingは「とりとめのない」とか「ぶらぶらした」という意味であり、後ろのはcoasterはジェットコースターのコースターと同じ意味である。

繋げると、ぶらぶらしたコースターとかそんな感じの意味になる(ただし、英語が苦手なので、ニュアンス間違ってるかも)。

要は、目的地やゴールもないコースターに乗っているような日々の生き方をしている人に対して、そんなあなたでも見失いたくないものがあるでしょ?と投げかけているわけだ。

半分、皮肉なのかもしれない。

次の歌詞をみてみよう。

「平等性原理主義の概念に〜さして変わらないし」の部分。

ここもとっつきにくい単語が幾つか出てくる。

平等性原理主義とエトセトラあたりだろうか。

平等性とはそのまま意味になり、原理主義は基本的な考えを厳格に守ろうとする姿勢みたいに捉えたらよいのではなかろうか。

要は世間に溢れている様々な社会の常識という風に考えればよいだろう。

エトセトラは「などなど…」みたいな意味になる。

まとめると、世間に溢れている考え(あるいはネットなんかの意見)に毒されて、自分の思考でモノが考えられないでいる現代人をここでも揶揄しているわけだ。(心がエトセトラとはひとつの考えを持てず、考えがどっちつかずになっているサマを指しているわけだ)

大好きとか大嫌いとか、誰でも自分の考えを持つことができるはずの感情ですら、上手く表現できないのはさすがにやばいよ?それじゃあ人形と変わらないじゃないか、と釘を刺しているわけである。

ポップソングに見せかけて、歌詞は意外と鋭く毒を吐いているところも田淵ならでは、という感じがする。

次のフレーズはみてみよう。

「宵街を行く人だかりは〜歌とリズムになる」の部分。

宵街とは、ややこしいので夜の街くらいのニュアンスで押さえておけば問題ないはず。

コントラストは対比という意味だ。

これは嬉しそう、寂しそう、という言葉にかかっている。

そして、街行く人の顔を音譜に例え、点々と街に人がいる景色を五線譜と例えている。

それをメロディーにしてみたら、きっと不思議なメロディーになるよ、といっているわけだ。

結局のところ、ここのフレーズでも現代社会の歪さを表現しているわけだ。

サビをみてみよう。

「ママレード&シュガーソング〜連鎖になってリフレクト」

で、前述の音譜の通りに奏でれば、そこで奏でるメロディーはママレード&シュガーソングになるという。

この言葉は造語なので、ぴたりと意味を当てはめるのは難しいが、目が回りそうと表現しているあたり、現代社会のむちゃくちゃさを例えるために使われている言葉であることがわかる。

要は奏でるメロディーも相当「変わった」メロディーになるのであろう。

ただし、ハチャメチャでどうしようもない世の中だけど、それをビートにしてしまえば、私の気分は上々になり(I feel 上々の部分のことである)、それがリフレクト=反射して連鎖すれば他のみんなも上々(良い気分というニュアンスかな)になると歌っている。

要は自分が変われば、周りの人や環境だって変わるよ、とメッセージを送っているわけである。

ただ世の中を悲観して受け止めるのではなく、どのように受け止めればポジティブに世の中を解釈できるのか、田淵になりに提案している、とも受け取れる。

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2番の歌詞について

「蓋然性合理主義の正論に〜正論にならないけど」の部分。

蓋然性は、それが起こるかどうかの確実性の度合いという意味である。

要は雨が降る確率は何パーセントだよ、と天気予報が伝えるときの「パーセント」を指した言葉、みたいな捉え方をすればよいのではなかろうか。日本語で言えば、確率っていう意味ですな。

合理主義は理性的に考えるという感じだろうか。

夢を追う、というシチュエーションで例えるなら、この夢ならば叶う可能性が高いけど、この夢はちょっと無理があるから、叶いそうな夢の方を目指すようにしよう!みたいな考え方である。

ミュージシャンで武道館を目指すのはちょっと無理そうだけど、音楽教員なら頑張ればなれそう!だからそっちを目指すよ、みたいな感じ。

要は、確率を考えて理性的な結論を出す、ということを指しており、この歌詞ではそれが「正論」になるわけだ。

現実主義に物事を考えていくのが正論というわけだ。

残りのフレーズはそういう考えに対比している。

それを音楽というモチーフで例えている。

くどく説明すれば、こんな感じ。

お金を払ったお客さんを楽しませるのが目的なんだから、サークルとかダイブとかいちいちめくじらたてずに、お客さんが望むような音楽を量産すればいいねん、というのが蓋然性合理主義なわけだが、お客さん本位の音楽をする、というのは結局のところ、音楽というものをお金を稼ぐための道具に下げてしまう危険性に晒しているわけだ。

音楽を道具にしてライブを楽しんでお客さんに問いかけるわけだ。

アーティスト側に背を向けて身内でわちゃわちゃとサークルばっかしていないで、「こっち向いてよ!」と。

もちろん、それは演奏する側のエゴ=正論ではないのかもしれないわけだが。

そんな考えがあるからこそ、ユニゾンはライブでMCもせず、お客さんを一切煽ったりもしないのかもしれない。

次のフレーズをみてみよう。

「祭囃子のその後〜言葉にしようものなら稚拙が極まれり」の部分。

祭囃子とは本来伝統芸能とかそんな意味になるわけだが、ここは一定の市民権を得た芸能とか音楽という感じに取られたらいいのではないか。

もし祭囃子をフェスとかライブに置き換えれば、こんな暴れたら危ないでしょ!と怒る人もいる一方で、規制するなんて良くないよもっと自由にしよう俺たちの遊び場なのだから、と否定する人もいる。

怒る人もいれば泣く人もいて、その人それぞれに考えがあるわけだけど、結局のところ、その主張の本質というのは、「自分が良いと思うことを周りに共感させたい」ということに他ならず、そういう本質を言葉にしてしまうと、拙い部分や幼稚も部分も見えてきてしまうと歌っているわけだ。

なんてったって、自分本位の言葉なのだから。

2番は自分たちの主戦場である音楽について語っているともとれるフレーズが散見される。

アーティストからしたら社会を語ることと音楽を語ることは近いことだから必然なことなのかもしれない。

さて、サビをみてみよう。

「最高だってシュガーソング〜予報のアップデートを果たしたなら」の部分。

全体を意訳をすれば、世の中ややこしいことだらけだけど、ひとまず自分が生きる理由、夢や目標をしっかり作って、それにあわせて行動しようよ、という感じだろうか。

後悔して落ち込んでいても明日はくるのだから、さっさと頭を切り替えてまた次の行動に移そうよ、とここではメッセージを送っているわけだ。

ただ、さっさと頭を切り替えよう、という意味を表現するために、「脳内天気予報のアップデート」という単語で表現するあたり、田淵の語彙能力の高さがうかがえる。

Cメロから最後のサビについて

「someday〜僕たちたらしめる証明になる、QED!」の部分。

周りに流されるな。
自分の信念をもって行動し続けろ、というメッセージをここで再度送るわけである。

このフレーズに、この歌のメッセージが凝縮されているのではなかろうか。

そして、最後のサビである。

「ママレード&シュガーソング〜一難去ってまた一興」の部分。

結局のところ、社会も世の中も、音楽を取り巻く環境も色々とややこしくてごちゃごちゃしていて大変で、本当の正解っていうのは誰にもわからないけれど、自分なりの信念や目標や考えをもって行動に移していこうよ、そしたら上々な気分になるし、自分が上々になれば、それが連鎖して周りも変わっていて、よりよい世界を創っていくことができるよ、と伝えているわけである。

ただ、ひとつ気になるのは、北北東は離れて、南南西を目指せ、というフレーズ。

なぜその方角を道しるべにしているのか個人的に疑問であるが、(なぜ北東はダメで南西が良いのかがわからないわけだ)それは現状の僕ではうまく説明できないので、ここでは割愛しておく。

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