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Mrs. GREEN APPLEの 新曲「In the Morning」。

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2016年11月2日に発売されるこの楽曲。

個人的にはポストセカオワであり、新たなロック界のニューヒーローになることは間違い彼らだが、そんな彼らの新たな代表曲になると思われるこの歌。

そんなこの歌の歌詞について、改めて考えてみよう。

*歌詞については他サイトから確認してくださいな。

この歌は聴き手にエールを送るタイプの歌だが、キミのことを簡単に「Baby」と言えちゃう(そして違和感がない)大森はやはり大物である。

そして、やっぱり曲全体が爽やかでキラキラしている。

盛大にシンセをぶっぱなしまくりの、これぞミセスって感じの楽曲。

さてそれはひとまず置いといて、歌詞に関して書いていきたい。

この歌は悲しい日々のことを夜、明るい未来のことを朝と例えているように見える。

夜と朝の対比。
闇と光の対比。
絶望と希望の対比。
ネガティブとポジティブの対比。

この捉え方で、この歌詞をみてみれば、大体の意味はとれると思う。

そして、この希望の象徴である「朝」は遠い未来にあるものにするのではなく、今からでも変えていこうよ、変えていくことができる、という意志を確かなものにすべく、この歌詞の締めくくりは「今」という言葉が使われているわけである。

要は未来に希望がなさそうに見えても、行動ひとつで簡単に未来を希望溢れるものにすることができるよ、というポジティブ目線な歌、というふうに捉えることができるのではないだろうか。(そして、それをなすために自分を偽る必要はないし、自分にとって敵な人もいるけれど自分のことを理解してくれる人もそれなりにいるよ、と伝えている)

ただ、ひとつ気になるのは、この希望の象徴である「朝」のことを「笑える朝」と執拗に表現していることである。

笑える朝とは何だろうか。

なぜ、朝に「笑える」という言葉を修飾させたのだろうか。(まあ、意味あいはなんとなくわかるとしても)

このフレーズを考える上でポイントになるのが、この歌詞で出てくる独特の言葉の使い方である。

どういうところか独特なのだろうか。

例えば、最後のサビで「こんな処で亡くすなよ」とフレーズが出てくる。

普通ならば“こんな所で無くすなよ”と表記してもいいはずなのに、あえて前述の漢字で表記しているのはなぜだろうか。

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「なくす」という言葉について考えてみよう。

モノとか感情を「なくす」という言葉を漢字で表記する場合、普通は「無くす」と表記する。

そして「亡くす」という漢字は、本来「人や動物などが死んで失う」ことを指すものであり、【本当】という形なきものを失うときに使う言葉ではないのである。

この歌詞に出てくる「亡くす」という言葉を誤用ではないと捉えるためには、【本当】=人物、という図式を成り立たせる必要があるわけだ。

そうなると、【本当】とは何者なのだ?と疑問が出てくる。

この歌に出てくる人物はそんなに多くない。

例えば、Babyという言葉で形容される“キミ”である。

ここで気づくのが、【本当】という言葉も、“キミ”という言葉も、何かしらの括弧に入られているということである。

普通、言葉を括るときというのは、「引用」か「その言葉の強調」か「誰かの喋り言葉」のいずれかを示すためである。

この歌詞においては、どういう意味合いで使われているのだろうか。

はっきりとした断言はできないけれども、ひとつ言えることは、普通の意味・一般的な意味では、この言葉を使ってはいないということである。

要は、この言葉には特別な意味を込めたよ、ということを分かりやすくするために、言葉を括弧の中に入れているわけである。

そしてその特別な意味と、朝に「笑える」を修飾させたこととは、実は繋がっているはずなのである。

では、朝が「笑えるもの」であるとはどういうことかを考えてみたい。

笑うというのは基本的に、相手とのコミュニケーションによって起こる感情だと思う(映画みたりとかお笑い動画をみて一人で笑うこともあるだろうが、それもひとつのコミュニケーションと言えるだろう)。

つまり、この「朝」は一人じゃないこと、もっと言えば歌詞に出てきた“キミ”とこの歌の主人公である僕が、一緒にそこにいることを意識させるようなフレーズであるわけだ。

ただし、この歌に僕という一人称は出てこない。

でも、本当は出ているのだ。

それが【本当】という言葉の正体である。

【本当】=僕なのだ。そして、【本当】=キミでもあるわけだ。

つまり、【本当】は人物であるため、なくすことを「亡くす」と表現したのである。

試しに【本当】に「僕」や「君」を代入すれば、歌詞の意味がすっと入ると思う。

ただ単にポジティブな歌を書くのではなく、そこにひとつのトリッキーを加える。

それを涼しい顔でできちゃうのが大森のすごいところであり、彼が天才であると言われる所以のひとつなのである。

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