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ゲスの極み乙女。が1月13日にメジャーデビュー後としては2枚目となるオリジナルアルバム「両成敗でいいじゃない」をリリースした。

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その表題曲である「両成敗でいいじゃない」の歌詞の意味を考察してみよう。

作詞:川谷絵音 作曲:川谷絵音

負けを認めたくないなら
仕方ないな
翻す努力をしないなら
仕方ないな
信念の上澄みだけを吸い取って笑う
なんて上手いんだ
勝てないな

Aメロはメロディの反復を意識させて気持ちよくなってもらおうと、やたらと同じ言葉を繰り返させる。

上手いアーティストならば、韻だけ揃えて違う言葉を並べるのだが、川谷絵音はここではそういう勝負には出ていない。

まあ、これは他の歌詞でも同じなので、こういうスタイルが彼のスタイルなのだろう。

とりあえず「諦念」している感じの言葉をやたらと繋ぐことで「今の空気」を切り取っている感を出している。

が、この辺はあくまでも「している感」を出しているだけで、勝負しているわけではないと思うのだ。

何かにつけてとやかく言うよな
戦うことを止めるから
頭の半分優しいところで話をしよう
決めた、僕も君も負けだ

さて、ここで「僕」と「君」が登場した。

歌詞をみる上で重要なポイントはこの二者の関係性を整理することである。

どうしても、某騒動のせいで歪んで見てしまうが、そこはぐっとこらえて整理したい。

戦うことを止めるから、ということはそれまで戦っていた相手であり、その戦いとは口論っぽいことがわかる。

サビをみてみよう。

両成敗が止まらない
もう止まらない
呆れちゃうよな
両成敗は止まらない
喜劇的に見える真面目な話

実はここもイ行の音で終わりしたいというイメージが先行した上で、歌詞を作っているはずなのな。

そういう意味では「歌詞の意味」より「音の響き」がこの歌では重要になるのだ。

だから、このサビでは「僕」と「君」については何も語ろうとしないのだ。

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2番の歌詞はこうだ。

大差ないんだって
善も悪も違わない
データ処理した言葉は
空気に触れるべきじゃない

何かにつけてとやかく言うけど
もう終わりだから
頭の半分優しいところで話をしよう
そうだ、僕も君も負けだ

実はゲスにおける絵音の歌詞は「何か言っているフリして何も言っていない」ことを徹底しているような歌詞を書こうとする。

つまり、この歌詞を深読みしてあれやこれやと語ることこそまさしく「信念の上澄みだけ吸い取って笑う」わけである。

何かにつけてとやかく言うことなんて今ないんだから、僕も君も負けでいいじゃないか、というわけである。

両成敗が止まらない
もう止まらない
呆れちゃうよな
両成敗は止まらない
喜劇的に見えた真面目な話
両成敗は終わらない
もう終わらない
呆れちゃうけど
両成敗は終わらない
悲劇的な話はこの曲にいらない

両成敗が止まらない
もう止まらない

両成敗が止まらない
もう止まらない
呆れちゃうよな
両成敗は止まらない
喜劇的に見えるけど

難しく考えるより
好きになった方がいいじゃない
好きにならなくても
両成敗でいいじゃない

もうこの歌詞の最後のフレーズなんてまさしくそういうことなのだ。

好きなら好き、それでいい。

無理に理由なんていらないじゃん、と。

嫌いなら嫌いでわざわざディスる必要なんてないじゃん。

そこはお前もわるいが、それは自分のせいでもある(音楽的知識がないからその音楽を楽しめなかったとそういう感じ)わけなんだしさ。

みたいな仲直りの歌なわけである。

でも、仲直りしようよ、はダサいくらい絵音はそれを「両成敗」という言葉で表現したわけだ。

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