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ぼくりりことぼくのりりっくのぼうよみの「Newspeak」の歌詞について考えてみたい。

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Twitterだと「わかる〜」とかしか使わず、現代の若者典型の語彙不足が深刻な頭がパリピ感が出てる感じなのに、楽曲の歌詞は語彙が豊富で、歌について語る言葉も明晰で実に面白いのがぼくりりくんなのである。

語彙の数とは、その人の世界の認識の豊かさそのものを表すというようなことをぼくりりくんはなんかの雑誌で言ってたけど、それはまったくその通りで、だからこそ世代や国によって世界の認識の仕方というのは変わるのである。

というわけで、早速表題の歌詞をみていきたい。

作詞:ぼくのりりっくのぼうよみ
作曲:にお/ぼくのりりっくのぼうよみ

空になって沈んだままのmy world
朝が何度来ようが変わらない
同じ場所をぐるぐる廻るevery day

ここに朝は来ない 枯れていく脳内
ぼくら言葉越しにでしか解れない
ちっぽけな窓ひとつずつ塞いでいく
シンプルになった世界で羽ばたいてく

この辺りのフレーズでは世界そのものはつまらないものだし、現実とは「同じこと」の繰り返しであると述べている。

そんな僕たちが世界に「彩り」を与える全てはたくさんの言葉を持つことなのである。

人に気持ちを伝えるのも基本的には言葉というツールを使う必要があるわけだ。

本来色んな感情に分けれるはずなのに、それを「やばい」とか幾つかの言葉だけ済ませてしまう人は、やがて朝が来ないような暗い世界で生きることになってしまうのである。

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単調な日々 無意識でkick it
半自動routineに任せた意志
淡い劣等感もとうに褪せ
甘いゲットーが顔を出す
言葉で彩れば明かり灯る
どんな景色でさえ永久に残る
音は濁るけど言葉は褪せない
終に変わらない光景を臨む

So many words
乾いた言葉を並べて意味を求めて彷徨い歩く
So many words
何もないよ とうの昔に 枯れ果てたcitation

日記を書くという行為は、時間が経てば色褪せてしまう記憶を保存させるひとつの方法だ。

この記憶は言葉がたくさんあればあるほど鮮やかに残すことができる。

聞こえる音は変わっていっても、一度身につけた言葉が消え去ることはないわけだ。

世界は枯れたと嘯き、悲観的にみせているけど、言葉をたくさん身につければそんな悲観な世界からも希望さ見つけられると歌っているわけである。

よりシンプルになった世界
曖昧さの排除は相対して害為す
マイナスにも快楽にも成り得るbogus affair
傍観するaudienceが織りなす
犠牲にしたdiversity
ひとつが全部の代替に
simplificationは先天性inovation
sentenceがescalation
ぶっ壊れたrelationships

オーウェルみたいな世界になってくよ
We all are to blame
We gonna be a mere flame

ちなみにオーウェルとはイギリスの小説家であり、「1984」なんかが有名である。

ディストピアな小説であり、監視社会になった国家が国民を支配してしまうような恐怖政治を描いた近未来SFとなっている。

使う言葉が減るということは考えることが減る、考えられる事柄が減り、内容が浅くなることも示しており、要は奴隷にさせやすくなるわけである。

国からしたら、管理しやくなるので楽になるわけだ。

使う言葉が減っていくということは、世界の彩りを失うだけでなく、奴隷人生を歩む前兆にすらなってしまうというわけだ。

乾いた空に

溢れる哲学的ゾンビ
有機的鉄格子に送還 people
Bring it again & it’s time to become real
クオリアを取り戻せ

So many words
乾いた言葉を並べて意味を求めて彷徨い歩く
So many words 空っぽになって
何もないよ とうの昔に 枯れ果てたcitation

So many words
息絶えた言葉に縋って自分を探して彷徨い歩く
So many words

哲学的ゾンビとはなんだ?クオリアとはなんだ?という指摘もあるだろうが、ぼくりりくんの場合は単語ひとつひとつの意味をつぶさにみていくよりも、歌詞が示す全体の骨格を抑えてしまう方が早いので、今回は割愛しております。

結論からいうと、言葉は大事、という歌になる。

ちなみにこういう思想はセンター試験の現代文でよく出てくるテーマである。

ぼくりりくんは今年から大学生ということなので、国語の受験勉強をしていくなかで、このことを知り、それをテーマに歌にしたのではないかと個人的には思っている。

また、哲学を勉強すれば一番最初に出てくる基礎中の基礎の考え方なので、この歌に思うところがある人は哲学入門編を読むことをおすすめする。

個人的に。

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