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たまに、こういう話をすることはないだろうか?

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ドラえもんの秘密道具でひとつ手に入るとしたら何がほしいか?と。

人の数だけ答えはあるだろうけれど、人によっては「どこでもドア」と答える人もいると思う。

どこでもドア。

ドラえもんの道具の中でももっともポピュラーなもののひとつであり、性能もとてもシンプルなので、この道具を名指しして「欲しい」と訴える人は多いと思う。

ドアをくぐれば好きなところに一瞬で行くことできる。

こんな素敵な道具は他にない。これなら移動時間を気にせずに支度することができるからギリギリまで寝ることができるし、遠方のフェスやライブにも簡単に行くことができる。

まさに、夢のような道具だ、と。

もちろん、この道具があなただけの専用特許物であれば夢のような道具であることは間違いないし、あなたはチートを手に入れたといっても過言ではない。

しかし、現実に即して考える場合、それがあなたの専用特許物になる可能性は非常に低い。

おそらく市場にたくさんのどこでもドアは出回るだろうし、多少高額だとしてもどこでもドアを購入する人はたくさん出てくると思う。

そして、たくさんの人がどこでもドアを所有したとき、この「どこでもドア」は人の夢を叶える希望の道具ではなくなり、人を絶望に陥れる悪魔の道具となるのだ。

どういうことか?

どこでもドアが巷に溢れるということは「誰がどこにいても、すぐにそこに行くことができる」ということである。

となれば、まず最初に行われるのは労働時間の抜本的な見直しになる可能性が高い。

移動時間がかからないんだからもっと早く出社できるよね?とか、終電を気にする必要はないんだからもっと遅くまで仕事できるよね?とか、もう帰宅したかもしれないけれど、●●の仕事が残っていたから悪いんだけど、どこでもドア使ってすぐに戻ってきてくれる?終わったらすぐ好きな場所に移動していいから、とか、そんな事態が起こることだろう。

プライベートがどんどん失われ、そのプライベートは仕事に冒されていくのだ。

また、災害が起きてインフラが麻痺して移動することができなくなる、ということはなくなるかもしれないが、逆に言えば、どんな状態でも必ず職場に出る必要が迫られるわけだ。

最悪、葬式に顔を出さないと行けないという場合でも、じゃあそれ終わったらでいいからどこでもドアを使って職場に戻ってきてね!なんて話になりかねない。

労働時間という概念はなくなり、24時間すべてが労働に汚染される事態が生まれるのだ。

自由な時間は増えるのではなく、失われてしまうのだ。

携帯電話なんてまさしくそういう道具で、それが普及するまでは、会社を退社したらよほどのことがない限り呼び出されたり、休みの時間に仕事の連絡が入るということは少なかった(はず)だが、携帯電話の普及により、いつでも仕事の連絡がとれるようになってしまい、人々のライフプランは大きくブラック化してしまった。

どこでもドアの反乱は間違いなく、人々のブラック化をどこまでも推進する。

もちろん、ライブアズワークなんだよ、遊びも仕事もその境界を曖昧にしていくのがこれからのライフスタイルなんだ、と言うことは容易いが、「遊びのように仕事をすること」「遊びと感じられる仕事」に従事できる人は幸せであろうが、そうじゃない人は死亡してしまう。恐怖である。

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そもそも、仕事という観点で考えても、どこでもドアの登場はインフラ業界を死滅させるだろうし、郵便とか宅配という仕事だってなくなってしまうことだろう。

他にも色んな仕事に影響を与えるだろうし、余計な手間が省けるので、生き残った企業はコストカットができる一方、そこでカットされたコストの数分だけ失業者が生まれるわけでもある。恐怖である。

また、どこでもドアがあれば、犯罪率は上がることだろう。

特に盗みと性犯罪はエグいくらいに上がると思う。

どう使うのかは想像にお任せするが、自分が家にいても急に知らない人が自分の部屋に入り込んで来る可能性が半端なく跳ね上がる、ということを考えたら、そのヤバさは想像するに難くないと思う。

人類史上はじめて「プライベートがなくなる」という生活を強いられるようになるのだ。恐怖である。

今の世の中は監視社会だと言われて久しいが、最後のプライベートの砦である自分の家ですら、誰かに監視されるリスクしかない世の中になるとしたら、それは色んな意味で不幸しか招かないと思う。

などなどなどなど、どこでもドアが蔓延ったら地獄以上の地獄をみてしまう可能性をみてきた。

まあ、もう少し現実的に考えるならば、犯罪での使用を防ぐようにするために法律というルールはあるので、おそらくどこでもドアに対しても何らかの法整備がなされるのであろう。

●●をしたら罰金●●とか、もし●●な使い方をしたら●●に処するとか、そういうふうに精度設計をしていくことで、なんとか上手に運用していくのだろう。

また、基本的にルールの整備側が、テクノロジーの発達に追いつかないことが予想はされるけども。

例えば、グッズの転売の横行。

そもそもなぜグッズの転売が横行するようになったかといえば、スマホとフリーマーケットアプリの登場が背景にある。

もし、高額転売したら逮捕!となったり、サービス提供側もルールに対して厳密に運用していたら高額転売はなくなるのだろうが、そうは簡単にいかないのが世の常である。

そもそも、グッズの転売自体が法律的にアウトになる可能性はすごく低いので、どんなアーティストのグッズでも当たり前のように転売が行われる。

なぜグッズが転売され、その転売グッズが高騰するかといえば「欲しくても買えない人」がいるからだし、そのグッズを買うために長い時間かけて並ぶこともできない“忙しい大人”は多少金を積むことでグッズが買えるなら、別にいいよ。モラルとか知らんし。誰に金が入っても関係ないしって話にもなる。

テクノロジーが出てきて普及するというのはそういうことなのである。

まあ、物販まわりに関しては、公式がネット販売の受付を解禁するだけで状況は変わるんだから、そこは普通に対応してくれたらいいのにーっていつも思うけども。

実際問題「大人」たちは、お金よりも時間の方を大切にしがちだし(お金は作ることができるが、時間は作るのがとても難しいのだ!)、グッズ周りに関しては、あまりにも時間とトレードオフしないといけない状態になりすぎな気がする。

公式▶時間とトレードオフしないと、グッズを手に入れられない
メルカリ▶通常よりも高値のお金とトレードオフしないと、グッズを手に入られない

なら、多少金かかってもいいからメルカリで買うわ!って人、それなりに出てきても不思議じゃないもんね。ぶっちゃけ。

そうじゃなくても、遠方だからネットで販売してくれないなら買えないなんて人もいっぱいいるわけだし。

どこでもドアは今後しばらく生まれそうにないけども、スマホという悪魔の道具はもう世に放たれて、今なおブイブイいわせている。

これにより、人々のライフスタイルは大きく変わったし、色んなルールを改変することになった。

スマホが生まれて、良くも悪くも世界は変わってしまったのだから、せめてスマホで何かが行われることありきで、何事も精度設計しないといけないんじゃないかなーなんて思うわけだ。

グッズの販売だって然り。

もうスマホがないあの頃に戻ることだけは絶対にないのだから。

それだけは確かなのだから。

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