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年末フェスが終わる前から春フェスの出演者が発表されがちな昨今。

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2018年5月3〜5日の3日間、さいたまスーパーアリーナにて開催されるロックフェス『VIVA LA ROCK 2018』の第一弾アーティストも既に発表されている。

で、今回発表されたアーティストがこちら。

Amelie、indigo la End、SIX LOUNGE、四星球、CHAI、Dizzy Sunfist、teto、DOTAMA、Nulbarich、ハルカミライ、ビッケブランカ、FINLANDS、フレンズ、ポルカドットスティングレイ、My Hair is Bad、MONOEYES、Yap!!!、夜の本気ダンス。

このメンツを豪華ととるのか、ちょっと渋いな〜ととるのかは人それぞれだと思うが、少なくともすごく客引きの強いメンツという感じはしない。

おまけに、発表された18組のうち12組は初出場とのこと。

自ずとラインナップに新鮮感が出てくるわけである。

現時点でどこまでアーティストのブッキングを終わらせているのかは不明だが、第一弾として発表したのがこの18組というのは、けっこう意味があるというか、意図がすごくあるように個人的には感じる。

というのも、以前某メディアにおいて、ビバラのボスである鹿野さんが、ビバラとして拘っていきたいと話していたこととリンクするように感じるのだ。

第一弾のアーティスト発表をこのメンツにしたことが。

鹿野さんは、ビバラとして拘ってることは二つあると述べられている。

一つは「埼玉」に根づくフェスを作るということ。

これは東京でも、千葉でも、茨城でもなく、ビバラというフェスは「埼玉としてのフェス」であるということに意識的でありたいということであり、例えば、集客という観点で考えてみたら、埼玉のお客さんがベースにあることが望ましい、と考えるわけだ。

地元で祭りが開催されるとする。

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この場合、外部のお客さんからも面白いから行ってみたいと思われるようになるのは万々歳であるのが、それでも根本としてあるのは、地元の人間がその祭りを楽しみにしており、あくまでも地元の人間が中心となって盛り上げることが前提としてあるわけだ。

ビバラも同じことで。

色んな地域からお客さんに来てもらうことはもちろん嬉しいはすだ。

けれど、まずは「埼玉の人」に来てもらうことが前提としてあるわけだ。

となると、いきなりそのアーティストだけで2万のお客さんの関心を掻っ攫うような大物アーティストを呼んでしまうことは、ただただ遠征組をアップさせてしまうことになりかねないわけで、地元民が参戦しづらい環境を生む恐れもある。

仮にそうなれば、それはビバラとしてはあまり本意ではないはずだ。

だから、第一弾は2万規模のメガフェスという視点で考えたら、決して客引きは強くないメンツを並べたのではないかと思う。

もちろん、ずっとロックシーンを俯瞰している人ならば、この18組は「かなり良いことろ突いている」感覚があるとは思うのだ。

バンドによっては、ビバラでは小さいステージに立っていたけれど、その年の年末のフェスでは大きなステージに立つ可能性だってあるようなバンドも幾つか散見される。

この辺のセンスが巧みなわけだ。

そしてそれが、ビバラとして拘っているもうひとつの要素の話と繋がる。

2017年のビバラは、三日間の日割りでアーティストの色をパックリと分けていた。

が、これは参加者をタイプごとに分散させたかったからというわけではなく、主催者的には三日通しで色んなバンドのライブを観てもらい、ロックの中で細分化されているジャンルを横断していき、「ロックの今の全体像」を肌で感じてほしい、という想いが強かったようである。

簡単に言えば、暴れるロックもあれば、耳に心地よいロックもあるわけで、その両方を堪能してほしかった的な感じ。

この「今のロックシーン」の俯瞰というところが、ビバラのもうひとつの要素になるわけだ。

というのも、ビバラは「ロックフェス」という十字架を背負って運営している自負があるらしい。

だから、アーティストのブッキングに関しても「ロック」というジャンルに拘っており、仮にビジネス的にはアイドルなんかをブッキングした方が得策だとしても、そういうことはしないという意思表示して「ロック」の冠を掲げている。

ただし、ここでいう「ロック」という言葉、範囲に関しては、かなり雑多という幅広いわけだ。

色んなバンドサウンドにロック性を見出しているわけだ。

ここにもビバラの意志があり、ロックとは毎年アップデートされていくという思いがあるし、ロックシーンを丁寧に俯瞰することで、ブッキングを刺激的に見せるという意識も強くあるし、何よりも新しい才能に敏感である、ありたいという自負もあるわけだ。

言ってしまえば、ビバラというフェスは既にひとつのメディアであり、ビバラというメディアと触れることで、2018年のロックシーンを俯瞰できるような、そんな役割を担いたいという考えがあるのではないかと思う。

だからこそ、第一弾のアーティストはネームバリューなんて二の次で、ロック好きを標榜するならば、今こそライブを観ておくべき、抑えておくべきロックバンドを取り揃えたようなラインナップになったのだろうと思う。

そりゃあ人の数だけアーティストの選定には批判もあるかもしれない。

しかし、ビバラは少なくともロックシーンに対して、少なからぬ批評性を宿らせる気概があり、フェスというよりも、メディアという自負があるからこそ、第一弾アーティストの発表はこれで勝負したのだろう、と感じる。

というそんな雑考。

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