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よく音楽ビジネスの話を雑誌なんかのコラムで読んだりすると、パッケージ(音源とかライブ映像集とか)はどんどん売れなくなっていて、ライブがとにかく重要になんだよね、みたいな話をよく目にする。

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作品はインターネットの登場により空気や水のような(価値の)ものになってしまった今、体験こそが商売になるのだ、と。

確かにCDという商品も、グッズを付けた付録のような位置付けにするか、握手券なりライブ先行予約券をつけるといった「体験とのセット販売」にして、なんとか売り込むようにしている感は否めない。

海外だとストリーミングサービスでのマネタイズが〜みたいな話もあるんだけど、少なくとも日本の音楽シーンでは、まだそういう所に話は到達できていない感じ。

あと、体験ベースである「ライブ」「フェス」の商売的強みとして、グッズ販売もセットにできるところがある。というか、グッズが売れないと赤字のライブも多かったりするので、その辺りもアレなんだけど。

ライブという体験をより有意義なものにするため、バンドの多くが曲を作る上で「ライブという体験において、その曲をどのように機能させるのか?」ということを意識して曲作りしているのもポイントで。

ラジオ局や出版社の多くがライブイベントを数多く開催しているのも、コンテンツではなかなかお金が作れないため、体験を提供する媒体になろうとしているわけで。

それだけ、商売として考えるうえでライブなどの「体験」を提供していくことは、すごく大事というわけだ。

そのため、こういった「体験」をこれから先、どのようにデザインしていくのか?ということは、より考えていく必要があるのかなーと思っていて。

そんなことを考えているとき、つい最近、この体験イベント、すごくやべーなというのがあった。

「山田孝之先生のバスト測定」である。

いや、マジでこのイベントを考案・プランニングした人、凄いよなーと思っていて。

ほんとこのイベント、見習うところしかないよなーと思っていて。

この企画、平たく言えば「山田孝之自らがお客さんのバスト測定を行い、山田孝之自らがお客さんにオススメの(色の)下着を提案する」というものなのだが、もう字面のインパクトが強すぎる。

音楽フェスなんかでも、新規のフェスの場合、どうやってお客さんにそのそのイベントの情報を伝えるのか?という広告手段・宣伝戦略に頭を悩ませがちなわけだが、この企画の場合、このインパクトだけで既に勝利している。

こんなもん、宣伝を放置しても勝手に周りが拡散・シェアするのが目に見えてるやん、という話で。

世のクリエイターの多くが「どうすればバズるのか?」を思案するのか、この破壊力は天才的だし圧倒的である。

そして、このイベント、何がすごいって参加した人のお客様満足度が異様に高いことである。

これに関しては、Twitterでハッシュタグ「#山田孝之自らがお客さんのバスト測定」検索をして見て頂けたらと思う。

感想レポを読んでもらったらわかるが、このイベントが凄いのは「参加した人は満足する」「商品も売れるし、広告にもなる」「イベントによる収益は全額募金なので社会貢献性も高い」「山田孝之の好感度が上がるレポしかないので、山田孝之の好感度も上がる」「なんなら参加者のレポを読むだけで面白いし、読んでるだけでホクホクした気分になってくる」。

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もうwin-winなんてレベルでは済まない凄さ。

売れないV系バンドがハグチェキを撮って小銭
を稼ぐこともあるけれど、そんなのとは比にならないくらいのwin-win具合なわけである。

なぜこういう評価を得られたのかと言えば、山田孝之の神対応がベースにはあるのはもちろんなのだが、運営が神対応だったことが挙げられる。

ほんとフェスもこれは見習うべきものがあるよなーってマジで思った。

別記事で、フェスはなんだかんだでメンツであり、メンツさえ良ければ良い!みたいな記事を書いたんだけど、山田孝之のこのイベントで言えば、山田孝之が「メンツ」に当たる。

確かに山田孝之じゃなければ、このイベントはただのセクハラ案件になるので、ここはすごく重要である。

けれど、このイベントが「神イベント」になったのは、やはりそれだけじゃないわけだ。

運営をはじめ、色んな人が本気でこのイベントを成功させたいという意志があったからこそ、ここまでの評価に結びついた。

昨今のフェスに足りないのは、ここなのかなーと思っていて。

某記事でビバラの運営についてチクチク語ったりしてしまったが、参加して心の底から「このフェス良かった」ってシェアしたくなるのは、スタッフ全員が本気でこのイベントを良くしたいと思い、動いてるイベントであることが多い。

とりあえず安い時給で専門学生なんかをバイトとして揃えました、そしてバイト側もバイトだからとりあえずスタッフしてますっていうのが見えるイベントと、無料でもいいからとにかくこのイベントに携わりたいんです!頑張ります!ってテンションでスタッフが動いてるフェスとでは、参加したときの満足度ってマジで天と地の差がある。

仮に音楽業界において「体験ベース」の商売が重要と考えるとして、フェスなりイベントなりを運営していくのだとしたら、「メンツ」だけでなく、こういう末端のスタッフの動きも体験の満足度に大きく影響するよね、という話。

体験が大事!と音楽業界関係者が考えるとき、わりとこういう「運営のあり方」はおざなりにしがちだけど、こここそがすごく大事なんだよ、というのは言いたいわけだ。

イベントの感想って甲乙どちらであったとしても、絶対に参加者が拡散する。

だからこそ、なおのこと、良い口コミをしてもらえるようにデザインすることが大事なわけだ。

で、どうしたらそういうデザインができるのかというエッセンスは、前述したイベントにあるんだろうなあ、という話。

なーんて書いてみたけれど、お前はイベントを主宰するのか、と突っ込まれそうな内容である。

いや、しないですけどね。イベント。

まあ、イベントを主宰するならそういうことを大事にしないとなーと思ったという、そういう話。

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