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オリコンチャートが「人気」の指標を示すバロメーターとして機能しなくなって久しいわけだが、「じゃあ、日本で流行ってる音楽を測るには何をみたらいいのか?」が問題となってくる。

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そんなもん、好きな音楽を聴けばいいねん、というのはごもっともな意見ではあるが、やはりこの年はこんな音楽が流行ったという見通しがある程度あった方が、時代を振り返ったとき面白いと思うのだ。

なにより、日本の「ポップス」、ど真ん中の音楽が何なのかを考えることは、日本の音楽の今後を考えるうえでも大事なことだと思うわけだし。

ということわけで、今回はYoutubeの再生数を取っ掛かりにして、2017年の音楽がどうだったのかを考えていきたい。

まあ、今年が終わるまであと3カ月ほどあるので、少し時期尚早な気もするが、12月にこういうことを書いても「ちゃんとしたメディア」が「それっぽいこと」を幾らでも書いてくると思うので、このブログではフライングする形で、あえて今、それを書いてみたいと思う(単純に紅白が誰が出るのかを予想するために、色々と今年の音楽を俯瞰してみたなかで、スピンアフ的に書いてみただけなんだけどね)

さて、Youtubeに上げられた音楽の再生数を見ていくと、ひとつのラインがあって、1000万再生超えをするかどうか、というのがひとつの大きな壁のように思うのだ。

というのも、100万再生越えの楽曲であれば、フェスで勢いのあるインディーズバンドでもチラホラ見かけるし、2017年の楽曲に絞っても、けっこうな数があるのだ。

けれど、1000万再生を突破した楽曲、となると途端にその数が減るのだ。

そして、それだけの再生数を突破する楽曲であれば、音楽趣味にしているほとんどの人が「知ってる」歌であることもわかってきた。

言わば、昔のオリコンチャートでいうところのミリオンセラーのような勲爵に近いわけで、Uoutubeでの1000万再生数は。

というわけで、1000万再生している楽曲がどのくらいあるのか、個人で調べてみた。

9月24日18時現在、僕が確認したなかで1000万再生を突破した2017年リリースの楽曲は、14曲あった。

細かな数字は切り捨てているが、下記がその一覧となる。

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2017年Youtube再生数ランキング

1.DAOKO×米津玄師「打上花火」4000万再生

2.WANIMA「やってみよう」3500万再生

3.米津玄師「ピースサイン」3000万再生

4.欅坂46「不協和音」2700万再生

5.乃木坂46「インフルエンサー」2000万再生

6.米津玄師「Orion」2000万再生

7.ONE OK ROCK「We are」1700万再生

8.星野源「Family song」1700万再生

9.Perfume「TOKYO GIRL」1500万再生

10.三代目j soul brothers 「HAPPY」1300万再生

11.SHISHAMO「明日も」1200万再生

12.神様、僕は気づいてしまった「CQCQ」1200万再生

13.AAA「MAGIC」1200万再生

14.三浦大知「EXCITE」1100万再生

というわけで…

今年の歌で、ダントツの再生数を誇っているのがDAOKOと米津玄師がコラボした「打上花火」である。

2位のWANIMAと500万以上の差をつけている。

そして、ランキングをご覧になられた方は分かると思うが、この米津玄師が化け物であり、今年シングルリリースした楽曲全てが1000万再生を超えているのである。

これは、米津ファンは音源を購入しないでYoutubeで聴きまくる「せこい人」が多いことを示しているだけの可能性もあるが、とはいえ、こんな快挙を成し遂げているのは彼だけであることを考えたら、その凄さが理解できると思う。

他のアーティストは、バズった曲は1000万再生を突破してても、他の曲はそこまで伸びていないことが多い。

なにより、米津玄師は各楽曲にタイアップは付けているものの、本人自身のメディアは露出はほぼ皆無ななかで、これほどまでに全ての楽曲が支持されるということは、彼がいかに卓越したメロディーメイカーであるのかを物語っているように思う。

また、アイドル系でみると、AKB系やももクロなどはナリを潜め、坂シリーズの皆様方の躍進が目立つ。

アイドル戦国時代も、様相が変わってきたことが痛感できる。

また、バンドものではWANIMA、ワンオク、SHISHAMO、神様、僕は気づいてしまったの名前が並ぶ。

CMやドラマのタイアップ曲はやっぱり強いなーと思うわけだが、並み居るバンドが1000万再生の境地を達成できないなか、SHISHAMOがここに出てきたのに驚いた方も多いのではないだろうか?

ドロスとかRADの新曲は500万再生くらいで留まっているなかで、SHISHAMOのこの躍進。

ノリが緩いから舐められがちだが、実はWANIMAの次に来ている本当のバンドとはSHISHAMOなんですよ、皆さん。

SHISHAMOがフェスの大トリとかそろそろきますよ、マジでマジで。

まあ、新曲の「BYE BYE」は100万ちょいくらいの再生数なので、「明日も」がCM効果もあっていい具合にハマって、この数字を叩き出した、ということはあるんだろうけども。

ちなみに、下記の楽曲は僕が確認した段階では再生数が900万台だった。(あともう少しで1000万というライン)

「ようこそジャパリパーク」
BUMP OF CHICKEN「リボン」
西野カナ「パッ」
SEKAI NO OWARI「RAIN」
EXILE THE SECOND 「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」ハチ「砂の惑星」

さて、改めてランキングをみてもらうと分かるが、1000万再生を超えたソロ女性アーティストが誰もいない。

西野カナが惜しいところまできたわけだが、逆に言えば、ポップスのアイコンとして胸を張れる歌姫の不在が如実になっていることを示したわけだ。

女性はピンで行くより、軍団になって攻めるのが今のトレンドということだろうか。

ちなみに、先日、安室奈美恵が引退を発表したので、もしかしたら残り3カ月で彼女の楽曲が猛烈な再生数をあげるかもしれないが、だとすれば、再生数が伸びるかどうかというのは、楽曲のクオリティよりも時代の空気が大事ということを示すことにもなる。

これが良いのかどうかはわからないが、あまり話題性のなかった今年の日本音楽シーンにおいて、安室旋風は業界に色んな影響を与えることは間違いないだろう。

さて、簡単にではあるが、Youtubeの再生数ランキングをみてもらった。

もちろん、ジャニーズのようにYoutubeに音源を上げていないアーティストはたくさんいるし、ユニゾンのようにショートバージョンのみを上げて様子見するバンドもいるので、Youtubeの再生数=世間の人気と考えるのは安易なのかもしれない。

が、それでもこれをそのまま2017年の年間ランキングとして晒しても「違和感」はないように思うし、なんだかんだでYoutubeの再生数と世間の楽曲認知度はかなりリンクするように感じた次第。

もちろん、Youtubeの構造上、再生数の伸びる楽曲ばかりがスポットに当たりやすくなり、ひとつの楽曲だけが再生数を伸ばしがちではある。

けれど、米津玄師のように全ての楽曲で高いクオリティを誇るアーティストはコンスタントな再生数を誇るわけだし、その辺りの「写し鏡」としてもYoutubeは機能するのかもしれない。

また、邦ロック系のバンドでも勢いのあるバンドは簡単にミリオン再生を突破するが、人気に陰りが見えているバンドは10万台で再生数がぴたりと止まっていることが多い。

この辺りも含め、Youtubeは現実的な人気度を数値するものとして、少なくともオリコンチャートよりは意味ある機能をしていることを実感した次第。

ところで、あなたの好きな楽曲はどれくらいの再生数だったでしょうか?

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