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J-POPってどこに言ったんだろうとふと思うことがある。

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僕の趣向や観測範囲に偏りがあることは百も承知だが、最近はロックミュージックかダンスミュージックが幅を利かせていて、それ以外のジャンルは存在感が薄い気がする。

いわゆるアイドルという括りに入れられるタイプのアーティストも、基本的にロックかダンス系に分類できる気がするし、実際、意図的にこのジャンルに傾倒しているアイドルが多い気がする。ロック畑のアーティストがアイドルに楽曲提供!というニュースは、もはや珍しいものではなくなったように思うし。

もちろん「ロック」と一口にいっても色々あることは百も承知だし、「ダンスミュージック」なんて分類が乱暴な物言いであることも承知ではある。

ならば、だ。

じゃあどういう音楽がポップスであるのか?誰のどういう音楽をポップスと呼ぶことができるのか?という話も出てくる。

これに関しては人の数だけ意見があるように思うけれど、少なくとも楽曲を聴いて「これはポップだ!」と評する場合、そこに込められた意味合いって「この音楽は大衆的である」とか「コアな音楽愛好家じゃなくても聴きやすい音楽だよね!」みたいなニュアンスになっていることが多いように感じる。

ということは、聞き手の数が多く、大きなキャパでライブをやるアーティストの音楽こそがポップと言えるのだろうか?

そこで、僕の住まいである大阪において最大のキャパを誇る京セラドームで、今年ライブを行ったアーティストを書き出してみた。

以下がその一覧である。

・KinKi Kids
・嵐
・東方神起
・B’z
・SHINee
・EXO
・EXILE ASTUTE
・ONE OK ROCK
・安室奈美恵
・福山雅治
・GENERATIONS from EXILE TRIBE
・Kis-My-Ft2
・コブクロ
・関ジャニ∞
・矢沢永吉
・EXILE
・AAA
・back number
・BTS
・ボン・ジョヴィ
・iKON
・BLACKPINK

うむ。色々いる。

が、見ていくと、ほとんどのアーティストはロックかダンスで分類できるように思う。

やはり、ロックとダンスミュージックがブイブイ言わせてる説は正しいのではないか?と勝手に思ってしまうところであるが、ここにいるアーティストの新曲を「ポップ」と形容する人がどれほどいるのか?と考えたらすごく怪しいところである。

そもそも論として、上記のアーティストの名前は知っているけれど、新曲は全然知らんわってアーティストがほとんどな気がするのだ。

こうなってくると、ポップスって何やねん!って話に戻ってしまう。

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それよりダンスミュージックを考えてみよう

さらっと「ダンスミュージック」が幅を利かせている、みたいな話をしてしまったが、よくよく考えてみると、2010年代で、世代を超えたヒットソングは、多くの場合、ダンスと紐づく音楽であったように感じる。

2014年の音楽シーンで圧倒的存在感を示したAKBの「恋するフォーチュンクッキー」は言わずもがな「ダンスを踊る楽曲」としてブレイクした音楽の代表のように思うし、2016年に大ブレイクした星野源の「恋」だって、ドラマのタイアップがあり、そのドラマがブレイクしたからという前提はあるものの、ダンスとの融和が巧みになされたからこその、大ブレイクソングになった感は否めない。

そして2018年の今年、数少ない世代を超えたヒットをかましているDA PUMPの「U.S.A.」もやはり紛いなくダンスソングである。

そして、どの楽曲も「踊ってみた」系の動画で使用する曲の代表みたいになっているし、「聴くという形以外で多くの人が拡散」するから、その曲を知る人が増える=その年の日本のポップスになるという流れがあるのかなーなんて思ったりする。

昔のポップスと今のポップスの違い

昔のポップスと言えば、みんなが口ずさめることが条件だったような気がするが、最近のポップスはみんなが踊りやすいことが条件なのかもしれない。

これって色々理由があると思うんだけど、能動的に音楽を聴かない人でも、音楽に接触することができる場所が変化してきたことが大きな理由に挙げられると思うのだ。

90年代は、(能動的に音楽を聴かない人にとっては)なんだかんだでテレビが新しい音楽との出会いの場だったように思う。

そして、たくさんの人が同じ音楽番組を見ることで、たくさんの人が同じ歌を共有している実態があった。

あるいは、カラオケというものが幅を利かせていたこともあって、売れてる音楽=歌える音楽、という認識は強くあったように思うのだ。

人とコミュニケーションしていくうえで、売れてる歌を歌えるようになっておくことは大事だったという背景もあり、口ずさめる音楽こそが売れる、という実態もあったのかなーなんて思うのだ。

そして、時代は変わる。

人はテレビを見なくなり、誰もが知っている歌は減っていく。

カラオケも下火になるし、人前で歌を歌うという機会は減少していく。

能動的に音楽を聴かない人は、そもそも音楽と接さないで生きていく術を手に入るようになる。

また、人によって音楽に接触する場所が大きく変わってきたので、音楽好きの間でも、興味趣向が大きく変わっていく。

だから、京セラを埋めるようなアーティストの新譜でも全然知らない!なんてことが普通に起こる。

音楽を能動的に聴かない人であれば、なおの事、音楽離れが進んでいくことだと思う。

が、そんな中、音楽を能動的に聴かない人でも音楽に接さなければならない場面というのが、生きていればいくつかある。

学生だと体育祭や文化祭がその代表だと思う。

話を聞いていると、こういう場における邦ロックの登場頻度はとても高いらしい。だから、ロックはある程度ポピュラリティーを手に入れたのかなーなんて思う。

また、体育系なノリの場所に所属していたら、宴会なんかで「なんか芸をしろ!」みたいな場面に出くわすことがあるだろうし、あるいは、結婚式で余興を披露するみたいな場面に出くわす場合も、音楽にあまり興味がなくても、音楽と接さなければならざるを得なくなることが多い。

そして、こういうときに強い力を発揮するのがダンスなのである。

そうでなくても、テレビは見ないけれどYoutubeは見るって人がけっこう多いので、直接「踊ってみた」の動画は見てなくても、なんかそういうのが動画投稿界隈で話題になっているな〜みたいな空気を感じることがあるのかもしれない。

だから、ダンスはある程度強い支持を得るようになったのではないか?そんなことを思うのだ。

要は、踊るというキーワードがある方が、音楽を能動的に聴かない人でも接触する機会が増えやすいということであり、だからこそ、ここ最近のポップスはダンスと切っても切り離せない関係になっているのでは?と思うのだが、いかがだろうか。

思えば、ロックだってほとんどのバンドが踊ることとコミットしているように感じる。

ロックバンドの多くが「踊ろうよ」とか「好きに踊ったらいいよ!」とか「踊った方が可愛いよ///」なんて言ってみせたりしているので、そもそもロックもダンスミュージック化していると言えるかもしれない。

口ずさめるポップスも、ゴリゴリなロックも今となってはマイノリティーで、音楽を能動的に聴かない人からしたらそういう音楽は蚊帳の外なのである。(だから、存在感が薄くなる)

今もそうであることは前提のうえで、これから先のJ-POPを背負っていくのは、広義な意味でのダンスミュージックなのかもしれない。

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