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ということで2016年、個人的に気に入ったアルバムのベスト20をどどんと紹介したい。

ちなみに下半期のおすすめはこちら!

ということで、いきなり一位から。

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1.スカート「call」

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実は聴いた当初はそんなにぴんとこなくて東京インディーなんて所詮こんなもんだよ、雰囲気もんなんだよね、お聞き捨ててしまっていたんだけど、買ってから数週間空けて改めて聴いてみると、歌やサウンドがどんどん馴染むんですよ。ぶっちゃけ、澤部の声自体はそこまで好きじゃないんだけど、メロディーとか音の作り方とかの心地良さが尋常じゃなくて。特に「回想」は名曲中の名曲。おしゃれな感じのコード進行にのせたギターのカッティングに、明るめな感じのストリングスを絡めているんだけど、この調和が見事で、音がうるさく主張することなく、絶妙に混ざり合っているのである。もちろん、他の曲も良い曲でして、アルバム全体を通せばすごくひとつひとつが丁寧に作られていることがよくわかる作品となっている。一度ハマればもうするめ曲になって何度もリピートできちゃう。これがマスターピースなんだなーって思います。

2.ストレイテナー「COLD DISK」

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好きか嫌いかでいうと、そこまで好きじゃなかったバンド、ストレイテナー。個人的にはすごく中途半端なイメージがあって、ギター系ロックバンドとしても歌メロ系のバンドとしても満足ができていなかった、個人的に。けれど、今作は違う。とにかく音がかっこよくて、BPMは落しつつもそれぞれの音の厚みは増しているんです。ダンスを銘打ちながら、昨今の流行のダンスナンバーとはまったく違う横揺れ促すようなテンポのナンバーも、リズム隊がとにかくしっかりしているから、びっくりするくらい気持ちよく聴けて、不思議と身体が動き出す。これが本当のダンスナンバーなのかあ、と膝を打つレベルである。もちろん、ディストーションが炸裂ギターナンバーあり、ホリエの美声が堪能できるバラードあり、とアルバムとしても充実のラインナップとなっている。今まではテナーにハマらなかったという人にこそ聴いてほしい。間違いなす今回のテナーは進化しているから。このキャリアでありながら、ここにきてこんな名作を放り込んでくるなんて恐るべしホリエアツシ。

3.岡崎体育「BASIN TECHNO」

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ぶっちゃけ映像があるから面白いだけで、音源だけなら聴く気にならない、と思っていたのが岡崎体育。でも、音源だけで聞いてみると、これもめちゃくちゃ良いじゃないですか。要はメロディーとか音の作り方でも「しっかりキャッチー」になること意識して作っているから、聴くだけでもノリやすく、変に情報を詰め込んでいないから何度聴いても疲れないというのがこのアルバムの強み。また、ネタものとマジメもの、ラップ系とメロもののバランスも良くて意外とよく考えて作られているなーと思う一作。中毒性ある楽曲が多いから油断して聴いていると、ほんとヘビロテになるんだよなあ。

4.AL「心の中の色紙」

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andymoriにifがあれば、きっとこんな作品を生み出していたのだろうと思いながらついつい聴いてしまう。とにかく瑞々しい楽曲がたくさん詰まったアルバムとなっており、小山田壮平があの時と何の変わりもない伸びやかで情緒豊かな歌声で、何者からも縛られないような素晴らしい音を奏でている。もちろんこれは、長澤知之がいることもすごく大きいのだろう。元々、プレイベートで小山田の長澤が組んでいたバンドにandymoriのメンバーを加えた、というのが今回のアルバムなわけだし。それにしても、メロディーセンスもそれに合わせる音の使い方も他のバンドにはないもので、聴けば一発で他のバンドとは一味違うことがわかるのではないだろうか。

5.BABY METAL「METAL RESISTANCE」

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上田剛士が作曲・アレンジを手がけた「あわだまフィーバー」がかっこ良すぎて、それなりにMADが好きな僕にとってはそれだけで満足しちゃうようなアルバムだったのだが、よくよく他の曲も聴いてみるとひとつひとつがよくできていて、本当にベビメタって「コンセプト」のしっかりしてるアイドルだよなーと感心するわけだ。アルバムって本来はひとつの軸みたいなものがあって、その軸にどう肉付けしていくか、みたいなことポイントがなるんだろうけど、それを誰よりも実直に行っていたこがベビメタで、ゆえに何度も何度もアルバムを通しで聴きたくなるのである。

6.BUMP OF CHICKEN「Butterflies」

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最初に聴いたときは昔からのファンにありがちな感想を抱いていた。「こんなバリバリにEDM効かせるサウンドなんてBUMPじゃない。なんだこのコールドプレイの出来損ないみたいな音は!」と。実際、表題曲の「BUTTEFLY」をはじめ、ほとんどの曲にはEDMが採用されており、それが異様にハナにつく仕上がりとなっている。せめて、2〜3曲くらいはゴリゴリのバンドサウンドを入れて欲しかったし、それが無理ならせめて「HELLO WORLD」くらいアップテンポな曲を何曲か入れて欲しかったと思ったものだった。なのに、聴けば聴くほど、このアルバムにハマっていく。あれだけ文句垂らしながら聴いていたのに、BUMPのメンバーが紡ぐ音と、藤くんの言葉の世界にのめり込んでいくのだ。歌詞が頭に馴染んできて言葉が輪郭を帯びる頃には、このアルバムに病みつきになってしまったわけだ。そして、その頃にわかるわけだ。歌詞や曲の世界観をより良く表現するために、あえて今回はシンプルなバンドサウンドではなく、EDMを採用したのだということを。曲の魅力を知れば知るほど、このサウンドである必要性が理解できて、よりこのアルバムを好きになるのだ。確かにBUMPは牙が抜かれたように丸くなってしまったし、音の作り方はまるで変わってしまった。でも、それゆえ変わっていないものがはっきりしてきて、そこにBUMPの「良さ」が凝縮されているのだ。色んなEDMの作品が今年はリリースされているが、こんなに優しいEDMの曲を作れるのはBUMPだけだと思うのだ。

7.AA=「#5」

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上田剛士のベース音はやっぱりカッコいい。んで、シンセサイザーでいい感じにバグらせた音のカオさは唯一無二で、歌のメロディーなんてほんとどうでも良くなってきて、楽器の奏でる音をずっと聴き込んでいくなるのである。でも、今作は音がかっこいいだけじゃなくて、歌モノも豊作だったりするのだ。なぜなら、コラボ曲が多いから。kjとコラボした曲なんてバリバリにかっこいいし、ポストミライではJ.M.とコラボしてメタルポップの金字塔みたいな作品を作っている。ベビメタで痛感したけど、上田サウンドはゴリゴリムキムキなおっさんの声をのせるより、ハイトーンな女の子の声がハマったりする。サウンドとボーカルのギャップが良いのかもしれない。とにかく歌モノあり、うるさいものあり、ゴリゴリのナンバーありと実に良いバランスでアルバムが構成されているから何度でも聴けちゃうし、何度も聴きたくなるし、その度に惚れ込んでしまう一作なのだ。

8.ナードマグネット「CRAZY, STUPID, LOVE」
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最初に声を聞いた時はグドモ?とか思っちゃうくらいのいい加減な聴き方してたんだけど、ちゃんと聴いてみると、メロディーがしっかりしていて、土台のしっかりとしたリズム隊が曲の骨格をきっちり作るっていう、超オススメギターバンドであることが判明した。とはいえ、ホワッシュとかオカモトズのような骨太ガレージロックかというと、そんなこともなくて、洋楽よりは邦楽よりなのである。でも、邦ロック独特の「媚び」の売り方はしないで、このバンドにしかない「かっこよさ」「メロディーの良さ」が見事に表現されている。アルバムに収録されている曲の引き出しも多くて、通しで聴いていると楽しい気持ちになれる。今はダンス系(?)が流行ってるけど、その分が終わったら次はナードが主流になるんじゃないかと感じるくらい良い音源である。

9.indigo la End「藍色ミュージック」

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川谷絵音のプライベートに色々ありすぎて彼を擁護するとそれだけで「盲目ファン乙」とか言われそうな空気になってるけど、メロディーメイカーとしての川谷絵音は今の邦ロックシーンにおいて屈指の存在であることは間違いないし、その川谷のメロディーを引き立たせるのはゲスのような「ガチャガチャ音」よりインディゴの土台しっかり系ほ安定感のあるバンドサウンドなのだと思う。ほんとインディゴって演奏上手いし、リズム隊もしっかりしてると思うんです。エモいというか言葉はあんまり使いたくないけど、インディゴなら使ってもいいかなって気持ちになるほど切ない歌がたくさん詰まっているんです。歌モノ系ロックならインディゴが間違いなく至高です。個人的に。

10.Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)「たりないふたり」

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最近、DJがかっこいいリリック刻んだ日本語ラップもので良い作品ないよなー、ラップのふりした歌モノか、バンドがBメロに「味付け」のひとつとしてラップやってるようなやつばっかりだもんなーと勝手に愚痴りそうになったタイミングで、どきゅんと我の胸を射抜いたのが彼らだった。EPというパッケージだが、収録されている5曲どれもがA面になってもおかしくないクオリティとキャッチーさを兼ね揃えており、聴けばたちまちに彼らの世界に引きずり込まれてしまう。言葉選びも巧みで批評性を兼ねながら、言葉のひとつひとつをしっかりラップにはめ込んでいて、聴いていて気持ちいいのだ。日本語ラップとはかくあるべし、というのが伝わるような心意義なら作品なのである。

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11.クウチュウ戦「Sukoshi Fushig」

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プログレバンドと評されたら、ただへんちくりな音を鳴らしているバンドだろう?と敬遠されがちな風潮があるなかで、今のインディーズでもっとも「プログレ」をしているバンドが彼らである。そもそも「プログレとはなんだ?」という問われたらクウチュウ戦聴けばわかると太鼓判が押せるくらいに素晴らしい音を鳴らしている。けれど、単に過去のプログレバンドと評されたバンドから影響を受けただけかといえば、彼らはそんなことはない。たしかにクウチュウ戦はビジュアルもへんちくりんで、性別さえ定かではないメンバーもいたりして、なんだか摑みどころがなさそうだが、メロディーは意外とキャッチーで聴きやすく、耳に残ってしまうのだ。プログレな曲展開しつつも、ポップスとしても、ロックバンドとしても見事に仕上がっているというわけだ。この絶妙なバランスが個人的にツボなのである。今作はEPなので収録曲は6曲なのだが、そのどれもが良い意味で「ひっかかる」ところがあって、作品として「ひとつの物語」が透けて見える気がする。インディーズなんて、どれも似たような焼き回しの音しか鳴らしていないと辟易しているあなたにこそ、ぜひ聞いて欲しいバンドである。

12.MAN WITH A MISSION「The World’s On Fire」

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今となってはもっともフェスで集客性が高いバンドのひとつにまで成長したマンウィズ。ゆえに、初期ファンはマンウィズは変わってしまった云々と愚痴垂れて、この新譜もすぐに聴き捨てるんだろうけど、少なくともこのアルバムは前作よりも楽曲の幅を広げつつも、マンウィズの良さはしっかりと残した作品である気がした。まあ、シングル曲が多いので、既存ファンからすれば物足りないのかもしれないけれど、必要なものはしっかり揃え、それをしっかりとしたパッケージでリリースしている気がする。ただし、BUMPほど極端に音を変えたり、度肝を抜くようなチャレンジはしていないので、個人的には売れた今だからこそもっとパンチの聴いた曲を作れば面白いんじゃないかと思う。でも、「Memories」なんかタナパイの声の強さと優しさが存分に活かされたらマンウィズにしかできないナンバーだよなーとつくづく実感するわけです。

13.蓮沼執太「メロディーズ」
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タイトルに違わず、本当に色んなジャンル・リズム・音・メロディの楽曲が詰まった玉手箱のようなアルバムとなっている。しかもそのどれもがクオリティが高く、シティーポップが大好きな人ならば、一発でノックアウトになってしまいそうな歌メロがぎっしりなのだ。なによりソロアーティストであるゆえ、バンドものではなかなか聴くことができないような実験的サウンドがもりもり聴ける。どれが好き、というよひアルバムとしてさらっと聴けちゃう故、洗ったあとの布団シーツのような心地でアルバム聴きたいときは絶必なのである。

14.Not Wonk「This Ordinary」

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ギターの音がとにかく良くて、サウンドの全てが瑞々しくて、とにかくドキドキする。この説明が全てだと思うんだけど、もう少し言うならば、Not Wonkは今の所、他の若手バンドでは代わりがきかないものとなっている。あえて言えば、アジカンがもっとも近いんだろうけど、アジカンはパンクというか泥臭いものを捨てて「お洒落」でいることを志向していったけど、Not Wonkはアジカンがキャリアを重ねていく上でそぎ落としたものを全て内包し、それを深化させているのである。なんて書き方をすればひどくまどろっこしくて鬱陶しい物言いになってしまうんだけど、でも、あえて言えばそういうこと。曲とかメロディーではなくて、バンドの音がとにかく素晴らしいのだ。ぜひ聴いてみてほしい。

15.KOHH「DIRT II (SIDE B)」

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日本語ラップってこんな可能性があるんだ、こんなやり方があるんだとKOHHのラップを聴くたびに思う。日本語の音をこんな風にラップとして乗っけるなんて…。というものである。で、凄いなあ、というのはいつもあるんだけど、それが好きか?と言われるとまた別問題でもあって。自分はベタなコードで書かれたポップソングが好きなんだなーと実感もしたりするのである。でも、そういうことにすら気づかせてもらえるKOHHの楽曲って本当に凄い。日本語ラップの宝である。

16.レキシ「Vキシ」

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もはや歴史でもないなんてふざけたこと言いやがって、と思っていたけど、たしかにレキシの今までのアルバムの殻を破ったような作品であることは間違いなかった。っていうと、なんか嘘くさいけど、面白くて楽しいのに音も洗練されてて歌も上手いなんてこんなことある?という感じ。もちろん、それは池ちゃんが常に頭フル回転させながら、パフォーマンス面でも音楽的な側面でも色々考えてるからこそ為せる技なのだと思う。まだ聴きこめてないけど、ちょっと聴いただけでそれがわかるもん。

17.Awesome City Club「Awesome City Tracks 3」

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ポップとマニアックを絶妙なバランスで構築する最強のバンド。実験的サウンドが多いのにさらっと聴けちゃうのは本当に音楽的センスが抜群だからだと思う。もう少し聴きこんだら色々追記。

18.THE BONEZ「To a person that may save someone」

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かっこいい男どもがかっこいい音を鳴らしたらそりゃあ「かっこいい」の言葉しか出てこなくて。ロックってこんなんじゃねえのか?と言わんばかりのビリビリしたサウンド。重たい音が大好きな絶対に外せない作品。

19.Mrs. GREEN APPLE「TWELVE」

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売れてはいるけど、なんだかいけすかねえと個人的には思っていたし、「これでもか」というくらいにシンセを使ったその音はテリヤキバーガーの上に更に大量のマヨネーズをかけるような感じがして、さすがにお腹いっぱいだよー、脂っこすぎるだろうと毛嫌いしていてちゃんと聞いていなかった。でも、アルバムをちゃんと聴けば、やっぱりフロントマンの大森って凄いって思うのだ。これ以上は脂っこすぎるよ、というギリギリのラインでシンセを止めているし、そのシンセはあくまでも「道具」でしかないことは、バンドやボーカルの歌声をきけばよくわかる。要は計算されているのま。10代のくせに青臭さがひとつもなく、爽やかなのに妙に計算高く、他のどのバンドよりもしっかり曲を作りこんでいるのだ。表題曲である「Speaking」のキャッチーさなんて誰でも聴けば一発で納得するものだろう。次世代にポップスロックの頂点は彼らのものかもしれない。巷ではポストセカオワなんて言われているけど、次のアルバムがどのような進化を遂げるのか実に楽しみである。

20.D.A.N.「D.A.N.」

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なんだこれは?っていう驚きがあって、このバンドはその辺バンドとは一味違うっていうのが一発でわかる。クラブサウンドが下地にあるんだけど、サカナクションとかとはまったく違う「まがいなきメロウロック」なのである。ただ、この辺を上手な言葉で説明する自信はないので、聴いてみてその凄さをぜひ体感してほしい。

Suchmosもこのラインナップに組み込もうかと思ったんだけど、あれはEPとはいえ、4曲しか収録されていなくて、アルバムランキングと冠しているこの中に組み込もうのはふさわしくないとして除外しました。

また、アルバム中の2〜3曲は好きなんだけど、全体としては微妙と感じた作品は容赦なくこよランキングから外しています。

そうでもしないと、20曲にとてもじゃないけど、絞れなかったからです。

通というよりもベタという感じのランキングになったかな。

まあ、aikoもPefumeも水曜日のカンパネラもいないのに何がベタやねんっていう気もするけどね。

聴き込めば順位が変わる作品もあるし、そもそもまだ聴けてない作品だってあるんだろうけれど、そういう作品は年間ランキングまでには聴くようにします、たぶん。

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