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珍しくマジメな記事を書こうと思う。

邦ロック界隈で政治の話となると2大標目があって、それは反核と安保法案反対という言葉に収斂する。

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この手の話を先陣切ってライブのMCなんかでお話するのが、東北大作戦のメンバーであることが多く、BRAHMAのTOSHI-LOWだったり、MONOEYESの細美さんだったり、SLANGのKOさんだったりする。

kenバンドの健さんもライブで国旗掲げているけれど、具体的な政治的発言はあんまりしない印象がある。

ワンマンは観れていないので、わからないけれど。

僕は彼らが大好きだし、バンドマンとしても人間としても尊敬するところがたくさんある。

けれど、その政治的姿勢というか、考え方には賛同できない部分が多々ある。

言ってることのすべてが間違っているとは思わないけれど、考え方が浅はかだと思う部分があるし、もう少しちゃんと考えてほしいっていつも思ってしまう。

風とロックの特別増刊号で細美さんがこんなコメントを寄せている。

—―今の時代の中で、音楽はどのような役割を担っていると思いますか?

現在どういう役割を担っているかより、
本来どういう役割を担うべきなのかを、
ミュージシャンが確信として持つべきだと思います。

この言葉には全面的に支持するし、そのひとつに政治的MCを発したり、行動したりするのは大歓迎である、個人的には。

だが、それでももう少し、反核であったり、安保反対ということに関してはしっかりと考えて発言して欲しいと思うのだ。

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今回は特に「安保」というものに焦点を当てて記事を書いていきたいと思う。

この手の界隈の人たちがよく作る論理のひとつとして、安保法案が可決すると日本が戦争に巻き込まれてしまうというものがある。

この手のデモなんかにいくと、プラカードに「戦争反対」だったり「戦争したくない」なんて文字がよく散見される。

ひとつ言っておこう。

それは間違いである、と。

この法案ができたらからと言って、あなた方が戦争に巻き込まれる可能性は変わらない。

ここでポイントなのは「可能性」の話である。

なぜかといえば、この法案ができるずっと前から「戦争」は起こっていたわけであり(起こっているという事実を知らんぷりしていただけだ)、この法案があろうがなかろうが、戦争に巻き込まれる可能性は常にあるというわけだ。

しかし、そこの論点をすり替え、この法律があるがゆえに戦争が起き、戦争に巻き込まれるという論理を作ってしまっている。

拉致問題だってあった。

領土問題だってちっとも解決していない。

常に戦争と隣り合わせな事案はあったのだ。

それを見て見ぬふりをしてきたのだ。

この法案が成立しようがしなかろうが、その現実は変わらない。

そもそも安保法案の中身はどういったものなのか。

これは下記を参照してもらえればと思う。

image

読めばわかるが、この法律自体が戦争を起こす法律ではないことがわかる。

もちろん、集団的自衛権に気に食わなくて中国なんかの標的にされちゃうとか、自衛隊がより危ない戦いに巻き込まれて日本人が戦争に巻き込まれてしまう、ということはあるかもしれない。

が、それに限って言えば、この法律の「せい」ではないのだ。

問題があるとすれば、それは敵国である。

日本を取り向く現状の外交の実態が浮き彫りになっただけなのだ。

残念ながら隣国の首脳たちは「話せばわかる」が通じる相手ではなくなってきている。

論理を超越した行動をとられたとき、そのときの対応策として必要になっており、その対策として出てきたのがこの安保法案なのである。

ゆえに、外交はピリピリしている。

故に、今の情勢だと戦争になる可能性があるし、巻き込まれる可能性だってある。

ただし、それはこの法律の「せい」ではないということは頭に入れておかなければならない。

見えていなかった外交の実態がようやく見えるようになった、そういう解釈の方が本当は正しいのだ。

ただし、この法律は明らかに憲法違反であり、憲法というものを形骸化したという点では間違いなく非難されなければならない。

また、現状の法案の文言では拡大解釈がいくらでも可能であり、明らかな違法で非人道的な運用がなされる可能性があるという点は注目しなければならない。

問題はそこなのだ。

だから、そこを論点としてこの法案を非難するならばわかるのだが、ただ感情に流されるままに、あるいは雰囲気に流されるままに「戦争反対」の一点張りでこの法律を案ずるのであればお門違いなのである。

そして、現状、ロックバンドたちのMCを聞いているかぎりでは感情で、空気で、この法案を非難しているようにしか見えない。

より正しく政治活動をしてほしいからこそ、論点をしっかり整理し、正しいことと間違っていることを分けた上で、政治的主張を行ってほしいと思うわけだ。

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大好きなロックバンドたちだからこそ、つくづくそう思うのである。

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