LINEで送る
Pocket

岡崎体育の「Natural Lips」が逆空耳の歌だと話題になっている。

スポンサーリンク

日本語で歌っているのに英語っぽく聴こえるというやつである。

聴いてみたら、確かに英語っぽく聴こえる。

というわけで、この記事では、①なぜこの歌が英語っぽく聴こえるのかに踏み込み、②なぜ英語で歌ってるのに英語っぽく聴こえないバンドマンがそれなりにいるのかに話を広げ、③メロディーと言葉の関係にまで話を敷衍させて、この記事を締めたいと思う。

いきなりオチの構想まで書いてしまったが、果たして大丈夫なのだろうか?

大丈夫じゃないかもしれないが、そこは当たって砕けろ、である。

Natural Lipsの歌詞

夜分遅くに入る風呂は 何故だかちょっと寂しいな ひとりぼっちの湯浴み
苦肉の策に溺れてくのもありじゃないかな ジュース飲みたいな二人で
あなたは不意に泣いて あっという間に出て行くんでしょう?
孤独に心配してもまだ朝は来ないよ 咳も出る

大きなストーブの前でさ 思い出すよ 一心不乱に
懸命に何度も一人で 君の姿

ブス?否、美人
ブス?否、美人
ブス?否、美人
ブス?否、美人
やっぱ美人

知らないフリもしくは呆然 そんな浅はかな誠意は通用しないよ 認めん
ひび割れた指に渾身の愛をくださいな
胸の奥が張り裂けそうなくらいに最大限にさ
海鮮丼を割り勘で行こうな 店内でも念押しで
「割り勘な」って定期的に言わして
どんな困難な試練でも どんな高い段差でも
実際に目の当たりにしたらそうでもない

引っ張ったり 押し込んだり たぶらかしたり
罰当たり それも煌びやかに見えんの?

ブス?否、美人
ブス?否、美人
ブス?否、美人
ブス?否、美人
やっぱ美人

ブリの炙りを食べたいな トロの炙りも食べたいな
鯛の湯引きも食べたいな
食べられないのは堪え難い 堪え難い 堪え難い 堪え難い
それはさておき

ブス?否、美人
ブス?否、美人
ブス?否、美人
ブス?否、美人
やっぱ美人
ブス?否、美人
ブス?否、美人
ブス?否、美人
ブス?否、美人
やっぱ美人
ブス?否、美人
ブス?否、美人
ブス?

①英語っぽく聞こえる理由その1〜音の繋げ方〜

英語だと単語ひとつひとつをきっちり発音せずに複数の単語をまとめて発音しがちである。

「Where I go」とかも「ウェーア・アイ・ゴー」とかではなくて、「ウェアーゴー」みたいな感じでまとめてしまいがちである。

エドシーランの「Shape of you」とかでもそうなってる。

このように、単語間の音の距離感を縮めることで、英語っぽい雰囲気を作り出すわけで、岡崎体育はこれを巧妙に使っている。

最初のAメロの「風呂は」なんて、「風呂」の「ろ」と、その後ろの「は」が混ざり合って、完全に「フラワー」って聞こえてくる。

この混ぜ方、駄菓子のねるねるねるねくらいの混ざり具合である。

最初のBメロに出てくる「懸命に」でも、懸命の「い」の音は完全に無視しつつ、さらに懸命の「め」と「に」の音をくっ付けて発音している。

そのせいで、完全に「メニー」と聞こえてくる。

「混ぜるな危険」の注意書きも、これには脱帽しかないわけである。

スポンサーリンク

②音を飛ばす

先ほどは「音を混ぜる」という話をしたが、それとプラスして出てくるテクニックが「音を発音しない」「一定の音はメロディーに乗っけない」という方法である。

英語は単語として表記していても音にしない単語がけっこう多い。

主語の「I」だってそうだし、冠詞の「The」も往々にしてそういう扱いをされている。

音数に合わせて発音されたり発音されなかったりするので、基本的に「都合の良い女」みたいな扱われ方をされがちである。

岡崎体育の歌で言えば、「ん」がそれに当たる。

「どんな」も「こんな」も「美人」も完全に「ん」の部分を発音をしていないことがわかる。

何回か「ん」を登場させているが、大体無視しているわけだ。

ワニさんだけじゃなくて、「ん」も仲間に入れてあげてほしい。

③母音をぼかす

音の繋げ方にもテクニックがある一方、母音をぼかすことで英語っぽくさせるというテクニックも混ざっている。

A I U E Oの音をしっかりと発音せずに、いちいち巻き舌っぽく発音しているわけだ。

改めて聞けばわかるが、名古屋嬢の髪の毛くらい巻いていることがわかる。

ってか、なんで名古屋の女はあんなに髪巻くの好きなの?

どう考えてもストレートの方がいいでしょ?やめてほしい限りである。(どうでもいい)

さて、発音の話に戻ると、母音に意図的に「R」の発音を入れたり、「TH」の音を入れることで英語っぽくしているところも多い。

前述したふたつの発音は英語独特こ発音であり、日本語にはない発音なため、それを入れることで、より英語感が強くなるわけである。

「割り勘」をいうときの「り」の気合いを入れようなんて半端ないし、「ブリの炙り」というフレーズをいう時の岡崎体育のドヤ顔具合はもはや果てしない。

でも、これって重要なポイントで、英語歌詞を歌うバンドはたくさんいるけど、英語の上手なボーカルと下手なボーカルっていると思う。

ホムカミとかはちょっとアレだと言われがちだし、ようぺとか細美はわりと「発音が綺麗」と言われたりする。

で、この違いを端的に音としてみていくと、Rの発音がねちっこさや、母音のぼかし方がポイントとなっていることが多いわけだ。

まあ、メロディーによってはあざといくらいに母音をしっかり発音して、J-POPっぽい装いにした方がカラオケとかでは重宝されたりするのだろうし、発音も曲によって使い分けるのが吉だったりはするのだろうが。

ちなみに岡崎体育の件の曲がファンクっぽいアレンジのしたのだって、コテコテのJ-POPアレンジとメロディーだと英語空耳は合わないから、という計算もあるわけだ。

つまり、日本の音楽おいては、英語を聞く時って発音が良いとか悪いとかって視点でみるよりも、このメロディーを引き立たせるために「あえて」こういう発音をしているなとか、こういう発音にしているのは、こういうふうなメロディーの乗せ方をしたいからなのだな、みたいな分析をする方がいいのかもしれない。

そんなことを考えさせられるという意味で、「Natural Lips」はわりと名曲なのかもしれない。(僕は「感情のピクセル」の方が好きだけども)

スポンサーリンク

LINEで送る
Pocket