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ファンと言っても色んなタイプがいる。

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ガチ恋してるファンもいれば、楽曲思考のファンもいれば、単にそのバンドのライブが好きなファンもいる。

また、「ライブが好き」と一口に言っても色んな人がいるわけで、暴れてストレス発散ができるからそのバンドのライブが好き、ってタイプもいれば、○○さんの動きを観れる、というか○○さんを観るためにそのライブに行ってるというタイプもいれば、純粋に演奏を聴くために現場に足を運ぶというタイプもいれば、フロントマンが客席に降臨した際に踏み潰されさえすればそれ以外言うことはない、というタイプの人もいることだろう。

で、だ。

例えば、WANIMAは一般的なメロコアバンドのファン数から考えたら、想像できないほどたくさんのファンを抱えている。

なぜ、彼らがこれだけ人気なのかといえば、例えば楽曲が良いからとか、MCが面白いからとか、ライブが楽しいからとか、タイアップがあったからとか、色々あるとは思う。

ただひとつ確かに言えるのは、普段はメロコアというジャンルを一切聞かない人もWANIMAなら観るし、聴く、という人がたくさんいるということである。

なぜ彼らはそういう人(普段はメロコアなんて一切聴かない人)たちを囲うことができたのだろうか?

実はこれに対する分析って、あまり意味がないように感じる。

というか、そう簡単に分析できる話ではないと思うのだ。

だって、WANIMAだけしかメロコアバンドを聴かない人に、なんで他のメロコアバンドは聴かないのにWANIMAは聴くの?と訊ねてみたとして、返ってくる答えは「んん〜わからん」みたいなことになると思うのだ。

こういう人に他のメロコアバンドを聴かせたとする。

すると、たぶん「悪くはないけどはなんかどれも同じに聴こえる」みたいな反応をするんじゃないかと思う(もちろん、沼にハマる人もいるとは思うが)

メロコアの話がピーンとこないなら、英語歌詞の邦ロックは聴くくせに洋楽は聴かない人に似たような質問をしてもいいかもしれない。

たぶんこの人の口からでるのは、洋楽にはなんとなく興味が出ない、という答えになると思うのだ。

聴覚的な部分から、そのバンドの「好き」を分析することは、徒労に終わることが多いし、アーティストを好きという感情は、わりと言語化しにくいものなのだ。

話を少し変えてみよう。

例えば、あなたに好きな人がいたとする。あるいは、あなたに恋人がいたとする。

そこで、その人のどこが好きなのか?と問うてみたとする。

よっぽどエピソードめいた話だったり、超具体的なポイントがあれば別だが、たぶん各々がいうその人の「好きなポイント」って、ほとんどの場合、その人じゃなくても当てはまることだと思うのだ。

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例えば、優しいところが好きです、なんて答えた日には、んじゃあお前は他の優しい男は全て恋人候補なるのか?ちょっと優しくされたら簡単に股を開いちゃうのか?って話になる。

けど、そこまで単純ではないと思うし、たぶんそこまで簡単に股は開かないと思う。

やっぱり、その人だから好きなのだし、抱かれたいはずなわけで。

結局のところ、言葉にすればチープなるけれど、その人じゃないとダメな、確かな何があるわけだ。

あえて言えば、容姿も性格もクセもその他諸々を混ぜ込んで出来た、他ならぬ「その人」だから好きなわけで、どれだけその人に似ている人がいても、(少なくともいきなりは)その人の代わりにならないわけだ。

この話と、そのバンドが好きと感じる感情は似ている気がする。

つまり、WANIMAが好きなのに他のメロコアバンドはなんで聴かないの?と訊ねることは野暮なわけだ。

だってそういう人は「メロコア」というジャンルだからWANIMAが好きなのではなく、WANIMAの音楽だからWANIMAが好きなわけで。

もちろん、きっかけはメロディーだったのかもしれない、メロコアっぽいサウンドにあったのかもしれない。

けれど、一度好きになってしまったら、もう要素ありきの話は終わってしまっていて、そのバンドが生み出すそのものだから好きになるわけだ。

好きな人を好きになっていく構造だって、これと同じなわけで。

好きが奥深くなれば、簡単には言語化できない部分にまで、好きという感情が根付いていく。

ただひとつ言えるのは、色んなファンを受け皿にできるとき、そのバンドが大きくなることは間違いない。

例えば、日本にはメロコアなら何でも大好物!という音楽ファンが一定数いる。

一方、ボーカルがカッコよく感じたらそれだけそのバンドの音楽が好きになる、という音楽ファンも一定数いる。

また、そんなに一つのバンドに肩入れはしないが、人気のバンドをみると「そのバンドをみると今の若者の傾向がわかる」と勘違いして、そのバンドの現場に足を運ぶ分析厨もいる。

誰かが好きと言えば、その好きという感情に感染して、同じように好きになってしまうライトな音楽ファンもいる。

たくさんの人に認知されればされるほど、好きを共有する人間の数が増える可能性は高くなる。

まあ、世の中には何にもしなくても好いてくれる人が何割かいるし、何にもしなくても嫌う人だって何割かいるわけで、誰にどのようなアプローチして見つけてもらうかが、ひとつ、重要なポイントなのかなーという気はする。

そんなオチのない、そんな話。

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