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うるさい。黙れ。お前にキュウソの何がわかるというのか。

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そんな言葉が聞こえてきそうだが、俺にはわかる。彼らは絶対に悩んでるはずだ。

女の人の「察してほしいオーラ」を察することができずに数多の地雷を踏んできた俺が言うのだから間違いない。

繰り返す。キュウソネコカミは悩んでいる。

タマホームのCM見て、ますますそう感じた。

悩んでなかったら、みんなお揃いでチェック模様の服を着たり、ゴレンジャーよろしくみんなの服の色が被らないように気を使ったりはしないと思うのだ。セイヤの茶髪なんて板につきつつあるし。

あんなにキラキラしたキュウソ、僕は見たくない。

あんなにキラキラしていては、演奏がヘタクソなミセスグリーンアップルじゃないか……。

な〜んて。冗談はこれくらいにして。

CMは当然ながら衣装さんに出されたものを着ているだけだし、「これでいいんすか……」と現場でビビりながら、カメラ目線で当て振りしているキュウソのサマが目に浮かぶ。

MV撮影とCM撮影じゃ動くお金もまったく違うから、撮影現場の空気も全然違うわけで。

あと、WEB版のCMでは、キュウソメンバー諸氏が家の形をした被り物を被って演奏しているんだけど、それが見事に滑ってる感があって、インディー時代のキュウソっぽくてすごく微笑ましい。観ていない人は必見である。

*こちらがその動画

とはいえ、キュウソが悩んでいる、と思うのは本気である。

なぜ、そう思うのか?

それはキュウソというバンドのキャラクターが固定化され、リスナーがキュウソに求めているものが確立されつつあるからだ。

それこそ、ちょっとオシャレな服を着ただけで劣化版ミセスだなんて文句を立てるような人間だっているわけで、こうなると色々とキュウソも身の振り方を悩んでしまうと思うのだ。

もっと言えば。

ワンマンのチケットはほぼほぼソールドするし、フェスでも相当な集客を誇るわけだけど、よくよくそのオーディエンスをみてみると、彼らの鉄板曲は他のバンドと同じように消化がされて「盛り上がるための道具」になってしまっているし、エモいタイプの新曲を披露しても前の方にいる「律儀なファン」にしか届いておらず、いわゆるミーハーファンは早くベタな曲やってよと言わんばかりに、冷めた反応を示すことが多い。

要は、フェスに出演するとファンにしか新曲が刺さらない問題が浮上する。(本当に勢いのあるバンドは新曲こそが盛り上がるわけで)

このように、自分たちのキャラクターや役割が定まってきてしまっている現状に危機感を覚え、この先どうしたらいいのだろうと悩むわけである。

それこそアルバムもリリースしたけれど、キュウソファン以外がこのアルバムをどれだけ話題にしているかを考えれば、現状の問題はよりクリアに見えてくることだろう。

KANA-BOONであれ、キュウソネコカミであれ、グッドモーニングアメリカであれ、2013年くらいからどかーんときてたバンドはわりと、以前と比較しての「今の自分たちの音楽の広がらなさ」に多かれ少なかれヤキモキしていると思うのだ。

平たく言えば、ファンの広がりを感じないというか。

もちろん、今でもたくさんのファンがいてくれて、みんな誠実に応援してくれるのは嬉しい。自分たちの音楽をずっと待ってくれるファンがそれなりにいるのも嬉しい。何をしても喜んでくれたり、どんなにネタが滑っても笑ってくれるファンがいることもすんごく嬉しい。

けど、その嬉しさを知るからこそ不安になるのだ。

この先、大丈夫なのだろうか?と。

今いるファンも生活環境が変われば自分たちのライブに足を運ぶ頻度が減ってしまうかもしれないし、イキの良い若いバンドが出ればそっちに目を向けてしまう恐れもある。

だから、考えるのだ。

末長く音楽を続けるには新規ファンも獲得していきたい、と。メンバーには既婚者も出てきたし、もう少しどっしりと構えられるようは基盤がほしい、と。

そこで、ちょっと小綺麗にしてみたり、CMに出てみたりと、色々と「新しいこと」をするのである。

なんとかして、新しいファンを獲得するために。

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キラキラ路線でいくのか、ロックな路線でいくのか

タマホームの服装をみてもらったらわかるとおり、彼らは「キラキラ路線」を狙っているフシがある。

キラキラ路線のいいところは、普段は邦ロックなんてあんまり聴かない女子たちもファンとして囲い込める可能性が出てくるところである。

セカオワを筆頭に、ミセスとかミセスとかミセスとかもその辺りに舵を切ってる感がある。

あと、今のWANIMAもある種そういう要素がある気がする。

けれど、キラキラ路線に進めば進むほど女性ファンを意識した戦略を取りがちになることも否めないし、そもそも、わりとキラキラ路線になっているバンドは多い。

一人一人のリスナーの財布には限度があるわけで、キラキラ路線にたくさんのバンドがいては、そこでの勝者になることは難しい。

そうなると、次のニッチを探さなくてはいけなくなる。

おそらくそういう実態もあるからこそ、ここ最近のキュウソは「俺たちはロックバンドなんだ」感も強く出しているフシがある。

今年のビバラも「暴れるロックバンド」が多い最終日に出演しているし、ライブパフォーマンスも「ネタ」より「エモ」に舵を切ってるフシがある。

ちょっと嫌な言い方をすれば「女に媚びを売る」のではなく「男に媚びを売る」ようなパフォーマンスを心がけているのかなーと勝手に思ってる(ここでいう男女は便宜上なんで、本質はまたちょっと違うんだけど)

いわゆるキャラクター消費とは別のベクトルで評価されてファンになってもらうように「演者」の部分で磨きをかけているというか。

なぜそういう戦略をとるのか?

断言するが、今のキュウソのファン層であれば、ヤマサキセイヤが結婚しようものならば、キュウソの人気はガクンと下がってしまう。

しかし、彼だって関西に住む普通の男の子。

結婚することもあれば、父親になることだってあるだろうし、実は公表していないだけで既に結婚している可能性だってなきにしもあらず。

結婚をすると人気が下がってしまうのは女性ファンが多いからだし、しかもその女性ファンは音楽とかライブとかとはまたちょっと違ったベクトルでキュウソのことを好きでいるから、というのが背景としてある。

これに依存しての人気だとするならば、長期的バンド生存作戦を考えると、あまりよろしくない。

まあ、結婚は抜きにしても、歳を経れば、ただアイドル視されながらバンドを続けることに対する反発というか違和感だって出てくると思うし。

また、歳をとればネタの部分でも枯渇してくる。

枯渇してしまい変わったことができなくなる前に、「変わり種」じゃない「素の自分」を受け入れてもらうための土壌を作りも並行して行っているのかなーなんて。

だって毎回ネタを仕込むより、同じライブをみて地に騒いでもらった方が「安定」もするしね。

そんな様々な事情があって、キュウソは悩みながらも一歩一歩前進しているのかなーと思ったりして。

まとめ

とはいえ、昔からキュウソネコカミを知ってる人間からすれば、キュウソが売れてしかもメジャーになって今尚シーンから消えずに第一線で音楽を鳴らしていること自体がもう奇跡だって思うし、本当にすげえなあいつらーって尊敬する。

こんな奇跡を生み出したのは、運が良かったからだけじゃなくて、彼らが諦めずにずっと音楽を鳴らしていたからだし、ヘラヘラしているフリしながら、ずっとずっと努力を重ねてきたからだと思うのだ。

キュウソはそういう努力をしてきた「強いバンド」。

だから、キュウソというバンドが簡単に消えることはないはずだし、多分来年の今頃にはもっとエグいバンドになってるのかなーって思う。

個人的には「泣くな親父」を、親父になったセイヤが歌う姿を早く観たいので、さっさとメンヘラな彼女と結婚して貧困ビジネス上等な新生キュウソのライブを見てみたいと思ってる次第。

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