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キュウソネコカミも岡崎体育もヤバイTシャツ屋さんも歌詞に「あるあるネタ」を用いることで、オーディエンスの笑いをとることに成功して、少なからぬ支持を勝ち取っているアーティストである。

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このあるあるネタは凄く考え抜かれたものであり、一朝一夕で作られたようなものでないことは間違いない。

さらに、彼らは歌詞以外にもお客さんを楽しませる要素をたくさん用いり、常にお客さんに喜んでもらうにはどうすればいいのかを考えてながら、活動をしている。

それだけマメだからこそ、彼らは人気者になっているわけだ。

で、今回の記事は「なぜ彼らが人気者になったのか。その背景を探る」というテーマで書きたいのではなく、バンドマンたちが歌詞で笑いをとろうとしたき、「あるあるネタ」を多用するその背景について考察していきたいわけだ。

要は、なぜあるあるネタは聴き手に受けているのかを考えてみたいわけだ。

思えば、ツイッターなんかでも○○っぽいネタはけっこうRTされやすいし、「わかるわー」な共感が得やすい。

この流れを敏感に感じ取ることで、ライブキッズあるあるの中の人をはじめ、素人からでも人気者になった人は少なくないわけだ。

あるあるネタは本当に凄い。

ところで、あるあるネタ系の歌詞といっても、実はこれ、色んなタイプがある。

例えば、このサイトでも何度か取り上げたことがある西野カナだって「あるあるネタ」を歌詞に多用しているアーティストの一人である、と僕は判断している。

西野カナは10〜20代の女性の共感を得るための歌詞をかいており、特に「スイーツ」と呼ばれるような女性の共感を得るために、ネタを選定して歌詞にしていることがみてとれる。

ある特定の世代という絞った範囲で効力がでるような共感の言葉を紡ぐとき、それはある種のあるあるネタになるわけだ。

そして、西野カナはそれに成功しているから、これだけ売れているわけである。

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歌詞に共感してもらうには「わかるわー」と思ってもらうことが大切であり、この「わかるわー」を感じてもらうには「あるあるネタ」を歌詞に盛り込むことが大切なのである。

キュウソと西野カナの違いは、あるあるネタを使う目的である。

キュウソはあるコミュニティ(主にサブカルに理解のある邦ロックが好きな人たち)をあるあるネタで揶揄し、軽くディスることで、笑いをとることを目的としている。

ちょっと昔になるが、綾小路きみまろも同じタイプのネタを駆使して年配の方々の人気を掻っ攫っていた。

アメトークのトーク内容もあるあるネタで大きな軸になっているね、そういえば。

ちなみに、西野カナはあるあるネタを使う目的は、笑いをとるのではなく、共感を第一にしている。

しかし、他のコミュニティの人からは只の「ネタ」にしか映らないので、笑いの対象とされてしまう傾向がある。

いずれにけよ、この「わかるわー」という感覚がとても大切なものとなる。

この感覚って、日本人にとって、とても心地よいものなのだ。

なぜなら、日本人はその場の空気や秩序をすごく重んじるからである。

わかるわーな空気を自分が感じ、それをみんなと共有できていると感じるとき、すごくその場の空気は安定するわけである。

この安定こそ日本人にはとても心地が良いのだ。

でも、簡単にあるあるネタが共感でき、ひとつのコミュニティの人のほとんどが納得できているということは、そのグループやその中のひとたちは、知らず知らずのうちに「量産型」になってしまっている危険性もはらんでいるわけだ。

あるあるネタの数だけ、我々は「量産型」になってしまっていることをここで告発されるわけである。

けれど、その一方でおもしろいのは、自分は他の誰でもない存在なのだ!みたいな歌も支持されている、ということである。

サカナクションの「アイデンティティ」やフレデリックの「オンリーワンダー」なんかはわりとその典型だ。

量産型になりつつあり、それを揶揄するあるあるネタが笑いのトレンドになりつつあるなかで、自分は他の誰とも違い、それを肯定していくというのは実に不思議な話である。

これ、ツイッターのプロフィールなんかを観察すればよくわかるが、猫なんかのアイコンを使う人はこういう傾向の人が多い。

けれど、よくみれば、他の誰とも違う!と主張する人たちを比べると、だいたい同じ傾向、タイプがみてとれるので、ただ単に周りをみていないだけの気がしなくもない。

量産型ではないことが、むしろ量産型であるというわけだ。

でも、大枠ではおなじだけど、よくみたら違うということを告発したアニメもある。

それがおそまつさんだ。

おそまつはぱっとみたら、みんな同じに見えるが、よくみると少しずつ違うわけだ。

これ、日本人の抱いている、あるあるネタで笑うけど、内面では「他の誰でも自分の肯定」メンタルと通底している感覚のような気がするわけだ。

ただ、この辺をつらつらとかくと長くなるので、いったんこの記事はここで終了する。

残りは別記事で。

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