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某氏がバンド音楽をなぜ聴いたのか?みたいな記事を書いてて、そこで「なんでバンドが好きなの?」って訊かれたけど、正直自分が聴いても怒られない音楽ってこれしかなかっただけな気がする、みたいな回答をしてたけど、俺はそれは違うなーって思った。

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まず、メインストリーム=J POPの対立としてロックという音楽があり、ロックはマイノリティーの音楽だった、みたいな見立てをしているのだが、少なくとも、僕がロックを嗜むようになった中学時代はロック全然マイノリティーではなかった。

ロックは明らかに市民権を得ていたし、その辺のポップスよりも大衆性を帯びていた。

例えば、モンパチ。

ご存知「MESSAGE」はインディーズでありながら200万枚以上のセールスを叩き出したモンスターアルバムであり、「小さな恋の歌」は普段音楽なんて全然聴かないやつでも歌うことができる、まさしく「大衆ソング」であった。

もちろん、モンパチに限らず、同世代のバンドは勢いがあった。

BUMP OF CHICKENは「天体観測」で50万枚を超えるセールスを叩き出し、「jupiter」「ユグドラシル」「orbital period」 までは全て50万枚以上売れている。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「リライト」だってオリコンチャート最高4位だったし、175Rの「ハッピーライフ」「空に唄えば」はオリコンチャート1位、アングラっぽいイメージのあるゴイステですら、オリコンシングルチャートTOP3位の常連だった。

HYの「Street Story」はミリオンセラーを達成したし、Dragon ashは2002年の年間シングルチャートで4位と19位をとってるし、(「Life goes on」と「FANTASISTA」である)ミスチルもスピッツもラルクもGLAYもブイブイ言わせてまくっていた。

誰だよ、ロックがマイノリティーの音楽とか言ってる奴は?

ロックはマイノリティーだから自分の身の丈に合った、ってノリでロックを聴いてる奴なんていなかったし、現にロックはマイノリティーではまったくなかった。

ドがつくほどに日本の音楽の「オモテ」として存在していたし、それは数字が証明している。

確かに今と違って意欲的にテレビに出るバンドは少なかったし、今みたいに女に媚びて愛想を振る舞うバンドは少なかった(スマしていることがかっこいいと思われていた時代だったのだ)。

が、少なくともロックがマイノリティーの音楽であるようには思えなかったし、先ほど述べた音楽の数々は、学校のクラスのあんまり音楽が詳しくない奴だって知っていた(ゴイステはちょっと怪しいけど)。

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僕の認識でいうならば、むしろ同じロック好きの中で派閥があったように思う。

今と違って、ロックが好きの人は「みんな繋がろ〜」なんてことはなくて、同じロック好きでも派閥があって殺伐としていた。

例えるなら、洋楽ロック好きが、「お前BUMPなんて聴いてるの?あんなダサいのよく聴いてられるな?」みたいなことを言ったりしていたわけだ。

今思いつくだけでも、くるりとかナンバガが好きな真性オルタナ派がいたり、ミッシェルやブランキーがロックでしょ?という奴がいたり、BOOWYだったりXだったり(当時の子供たちからすれば)古典に当たるような音楽こそが至高であると考える人間がいたり、圧倒的洋楽派がいたりと、ロック好きの中で混沌とした派閥があったわけだ。

また、洋楽派でもオアシスとかそっち系を支持する奴もいれば、コテコテメタル信者がいたりと、まあ色々いたわけだ。

言いたいのは、むしろロック好きの中で派閥があり、その派閥に閉じこもることで、自分は本当のロックを聴くことのできる、マイノリティーな選ばれた人間なんだ、みたいな全能感を持ちがちだったというわけだ。(だから、青春系バンドの2ちゃんねるのスレは大体荒れていた。あのバンドはダサいみたいな辛辣な悪口が延々と書かれていたのだ。バンドのスレで悪口がほとんどなかったのは、僕が記憶するところではスピッツくらいである)

この派閥のどこにも所属せず、一切スレることなく純粋なロック好きで入れた人間は、軒並み2007年の京都大作戦に足を運んでいる、というイメージがある。(これは勝手な憶測だが)

まあ、何が言いたいのかというと、日本の音楽シーンにおいて、この10数年間、ロックがマイノリティーになったことはなかったように思うということ。

あえて変化したと言うならば、テレビに出るバンドが増えたことと、ロック好きの同士の敵対意識が薄くなり、繋がりたがりが増えたことと、(繋がることが優先になったからこそ洋楽は不人気になったのだと僕は思ってる)、ジャニーズファンのようなノリの女ファンが増えたことと、そのせいでライブマナーが〜とかうるさい言説が溢れるようになってしまったことくらいである。

もちろん、これが正しい認識だとは思わないが、これが僕のざっくりとしたロック観である。

ちなみになんで僕がロックを聴いたのか?

純粋にその音楽がカッコいいと思ったからであり、ロックの音が純粋に気持ちよかったからである。

それ以上も以下もないでしょ?

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