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開催が迫ってきた2017年のサマソニ。

今回は今年のサマソニでタイムテーブル組むとしたら、こんなプランはどうでしょ?という記事を提示してみたい。

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行く予定の人も行くかどうか悩んでる人も、そもそも行くつもりすらない人にもお贈りしたい、この記事。

サマソニは邦洋問わず、色んなアーティストがラインナップされていて、ジャンルも多様なので、あのアーティストは見てみたいけど、あとはよくわかんない、という人も多いと思う。

そこで、全然タイムテーブルの組み方がわからないという人にも、少しでも「見通し」をよくするため、こういうテーマでタイムテーブル組むんなら、これがいいんじゃないの?というのを提示したいのだ。

いわゆるオススメアーティスト紹介ではなく、タイムテーブルベースでオススメを紹介していこうという算段である。

どういうこと?と思う人は記事を読んでもらえたらいいと思う。

さて、サマソニは二日に分けて行われ、東京・大阪によりブッキングにも違いがある。

基本は東京ベースで考えつつも、僕は大阪のサマソニに行くので、大阪のサマソニ、僕はこう回るつもりです、っていうのも合わせて提示したいと思う。

というわけで、早速みていこう。

ちなみにもう一日はこちらから!

東京1日目・大阪二日目

1.戦う女性とメンヘラ女子(とその予備軍)を俯瞰するタイムテーブル

まずは、モデルとなるタイムテーブルをみてほしい。

女性とキーワードで組んだタイムテーブルではあるが、これだけで国も文化も音楽性も横断することができるし、女性という「性」の見せ方にも多様性があることがわかり、フェミニストが叫ぶ「女性像」がいかにちっぽけなものであるかがわかる。

音楽性という観点でみても、ポップス、ロック、R&B、ファンク、トラップなどなど、かなり幅広いジャンルを網羅できるので、音楽をフロンティアさせる意味でも悪くないメンツだし、邦楽と洋楽のバランスもわりと良いので、世界の音楽に触れつつも日本の「今、かなりきてるポップス」に触れられる贅沢ルートなのではないかと思ったり思わなかったり。

ところで、女性アーティストって大きく分けてふたつに分けられると思う。

女性という「性」の部分をウリにしてしまうか、そこは評価軸にされないように切り捨てるか、である。

ガールズバンドでいえば、顔やキャラクター=アイドル路線で魅せていくのか、純粋な音楽性とか演奏力のみで魅せていくのか、みたいな話である。

極端な言い方をすれば「ガールズ」であるからこそ成立する見せ方をするのか、それをしないのか、という話である。

そういう意味では<ベッド・イン>はわざわざ「セクシー」を強調し、過剰な下ネタを放り込むことで、女性という「性」を十分に生かしたパフォーマンスをしているように感じる。

まあ、セクシーはあくまでも掴みであり(おっぱい的な意味ではなく)、意外と精神性はパンクに近い気もするが。

また、<DUA Lipa>もなかなかに「セクシー」を切り込んでいくアイドルであり、ドス+セクシー=デュアみたいなところもあったりなかったりする感じのタイプ。

ただ、MVでも彼女が水着になったりしているのだが、下品さが全然ないあたり、<ベッド・イン>のそれとはまったく違うことがわかる。

それもそのはずで、歌詞を読めばわかるのだが、デュアは社会に蔓延する女性らしさと戦うタイプのアーティストであり、男性の支配からいかにして逃れることができるのか?というところに命題を置いているタイプのアーティストなので、同じ「セクシー」でも、その言葉の捉え方が全然違うわけだ。

また、「蔓延する価値に対抗する」という文脈でいけば、<欅坂46>も重要なアーティストになってくる。

あるいは思考の程度はともかく、女性という「性」の扱いに対する疑問と反発をひとつのテーマにしているという意味では<大森靖子>や<ミオヤマザキ>にも同じ軸が通っているように感じる。

見せ方や歌詞の内容はそれぞれ違うが、女性だからこそ成立するものを提示しているという意味では、彼女たちの悩みや苦悩、メッセージの根本には同じ価値が宿っているように感じる。

とはいえ、ミオヤマザキの屈折や苦悩なんて、<Kehlani>の前でちっぽけに見えてしまうのだが。

北米メインストリームでもっとも支持されるR&Bシンガーの一人である彼女。

過酷な家庭環境に生まれ、ホームレス生活も送り、それでも死なずに何度も立ち上がってきた彼女の前では、ミオヤマザキの「死にたい」の言葉がいかに安っぽいものであるかを告発してしまう。

そんなケラーニも、実は相当なる豆腐メンタルの持ち主。

ネットでの誹謗中傷に悩み、自殺未遂をしちゃったりするタイプなのである。

いずれにせよ、女性という性の社会的扱いに違和感を感じつつ、時にはそれを受け入れ、時に反抗を示すような形で音楽を鳴らす、現代的な女性アーティストの音楽が堪能できるラインナップであることは間違いない。

そして、ここにラインナップしたアーティストは、常にそういう葛藤と戦いながら音を鳴らす、歌うわけである。

そんな中、臆することもなく男性に媚び、それ故、圧倒的なまでに女性に嫌われ、男性が要求する「女性像」にどこまでもコミットするmiwaが、このタイムテーブルのトリを務めるというのは、一興ではなかろうかと思う。

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2.ポップ+UK臭漂うバンドを俯瞰するタイムテーブル

まずはモデルとなるタイムテーブルをみてほしい。

色んな国のバンドが並んでいるが、わりとUKロックに根差したバンドが多い気がする。

今年もっともブレイクしたバンドの一つである<Suchmos>はジャミロクワイのパクリだなんて揶揄されたりすることもあるが、そんなジャミロクワイはイギリスのバンドである。

まあ、ジャミロクワイはUKロックという括りではなく、アシッドジャズの世界でもっとも成功したバンドのひとつみたいな切り口で紹介されるのが普通なのだが、イギリスのバンドなのだから「UK」のロックであることには違いない。

さて、このラインから話を始めると、ふたつのバンドを先に紹介する必要がある。

<Nulbarich>と<HYUKOH>である。

まずは、Nulbarichの話をしたい。

日本で最近きているオシャレロックと言えば?みたいな訊き方をすれば、Suchmos、never young beach、そしてこのNulbarichをあげる人が多いと思う。

本人的な音楽のルーツがどこにあるかは知らないが、どう聞いてもマルーン5の影がちらつくこのバンド。

ちなみにマルーン5も、出てきた当初はジャミロクワイのパクリなんて揶揄されていたので、それを考えるとsuchmosとNulbarichの親和性も頷くことができる。

パクリなんて言い方をしたら悪口に聞こえるが、要は彼らは洋楽の香りがするバンドであり、盛り上がり至上主義のバンドとは違う、大衆の媚びずに独自の音楽性を追求しているカッコいいバンドである、という言い方もできると思う。

次に<HYUKOH>の話をしたい。

彼らは韓国のSuchmosなんて紹介のされ方もするくらいであり、ギターのグルーヴの気持ちよさには通底するものがある。

「ロックバンドはもう終わっている」と言われて久しい世界の音楽シーンの只中において、生のギターの音ってこんなに最高なんだぜ!と、ここまで痛快に示してくれる数少ないバンドだと思う。

新譜の「23」ははっきり言って、2017年の中でも10本の指に入る名作だと思うので、ぜひ聴いてほしいところ。

彼らもまた、ロックのフォーマットの中にジャズやボサノヴァのエッセンスを落とし込んでいるタイプのバンドであり、だからこそSuchmosとも近しい性質を見て取ることができるわけだ(新譜は、だいぶお互いの向かう先が変わってきたけども)。

さて、広義の意味で、UKロックのバトンを受け取り、それを再構築しているのが<COMMUNIONS>である。

荒く、シンプルな音。

楽器を鳴らす音がただ楽しいから、好きなように音を鳴らしているだけのような、計算していない感じがぐっとくる。

ギターロックってやっぱり良いなあって気持ちになる音楽なのだ。

世界の音楽の潮流として、電子音が氾濫するなか、生の楽器の音ってやっぱり最高なんだぜ!な気持ちにさせてくれるこのタイムテーブル。

そして、そのトリを務めるのが<KASABIAN>である。

まあ、彼らはわりと積極的に電子音を入れたりもするバンドなんだけど、2017年にリリースした「フォー・クライング・アウト・ラウド」は爆音ギター・リフが炸裂する、これぞUKロックな音をパッケージした気持ちよいアルバムとなっている。

実際、メンバーはポップ音楽が氾濫するなかで、ギターロックで反骨ののろしをあげたい気持ちが強くあるようで、新譜に関しては曰く、「死にかけているギター・ギターミュージックを救う」という気持ちで作ったのだとか。

確かに、オアシスとかあの辺が好きな人には絶対に刺さるアルバムだから、聴くべきだと思う。

さて、話の流れ上ポップバンドにカテゴライズされがちな、<PHONEX>とか<5SOS>は完全にスルーしてしまったが、間違いないバンドであることは確かなので、一度音源を聞いてみてほしいところ。

ちなみに僕は、この日のアクト、こう回ります。

全然話に触れていないカルヴィン・ハリスが一番楽しみ、というそういうタイムテーブル。

カルヴィン・ハリスはわざわざここで触れるまでもないと思うんだけど、あえてひとつ語るとすれば。

「Slide」はどう聴いても、「甘い〜」と空耳してしまい、いちいちスピードワゴンの顔がチラつくんだけど、当然ながらこの空耳に共感するのは日本人だけだと思うので、この歌が日本の地でどういう化学反応を見せるのか楽しみなのである。

ちなみに「Slide」も収録している新譜リリース後、彼が大きなステージでプレイするのは、ここサマーソニックが世界初だったりもするので、これまた楽しみだったりもするわけだ。

ノスタルジーに酔いしれるロックバンドも悪くはないけど、僕はカルヴィン・ハリスは外せないと思う次第なのである。

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